Lycoris Recoil Open your eyes for the next Φ's! 作:ボルメテウスさん
「あはははぁ、お父さんとお母さんって、そんな感じだったんだぁ」
「・・・ある意味、千束の面影がありましたね」
その日、二人は、啓太郎達の誘いを受けて、晩飯を貰っていた。
リコリスという職業上、あまり食べる事のない家庭の味という事で、2人は新鮮な気持ちであった。
「うん、あの頃は大変だったけど、楽しかった」
「はい、今も楽しいですが、あの頃も」
そうして、2人もまた、懐かしさに浸りながら、ゆっくりと、その写真を見ていた。
「そう言えば、2人は夢って、あるのかな?」
「夢ですか?うぅん、夢かぁ」
「夢ですか」
その言葉を聞いて、思わず2人は首を傾げた。
「夢って、言われても、私ってば、やりたい事最優先でいつも走っていたからね。
それを考えたら、私が今のリコリコはある意味、夢の結晶からな」
「昔は別の夢がありましたけど、今は、この時間がとても大切だから」
「そっか、2人は夢があって、良かったよ」
「お二人の夢は」
「俺達の今の夢は、そうだなぁ」
同時に啓太郎はふと、別の写真を見る。
「・・・親子、三人で過ごしたいな」
「三人?」
それには疑問に思い、首を傾げる。
「それって、どういう事なんですか」
「私達には、その息子がいたんです」
「それって、もしかして」
「うん、オルフェノクだよ」
それに対して、啓太郎は頷いた。
「勇介と言ってね、オルフェノクと人間のハーフなんだ。だからなのかな、普通のオルフェノクにはない能力があったんだ」
「だからこそなのかな。私達には、あまり悩みを相談しなかったの。それで、1年前ぐらいに」
そう言って、悲しそうな二人を見て、千束は立ち上がる。
「だったら、やる事は一つ!勇介君を見つけよう!」
「千束、いきなり何を」
「えぇ、だって、お父さんの知り合いの子でしょ。それはつまり私の知り合いでもある!だったら、決まりだね!!」
「千束ちゃん、うんっ」
そうしている時だった。
ふと、結花は立ち上がる。
「どうしたの?」
「外にっ、何かいるっ」
その声と共に緊張が走る。
同時に結花は外に飛び出す。
それに誘われるように、千束達もすぐに外へと走る。
既に夜の闇によって、周囲は暗くなっていた。
だからこそ、最初は、そこには何もないかと思っていた。
「結花さん、何が、ファイズ?」
すると、私もまた、周囲をサーチする。
「・・・これは、一体何が起きているんだ」
「ファイズ?」
「バディ、今すぐ変身だ!結花、君はすぐにでも二人を連れて、逃げるんだ!!」
「っ分かりました!」
同時に結花の姿は変わる。
先程までは人間の姿で保っていたが、瞬く間に、その姿は、鶴を思わせる姿に変わると共に、大きく翼を広げる。
それに合わせて、啓太郎とたきなを抱える。
「えっ結花さん!」
「二人共、私にしっかりと捕まっていてくださいっ!」
「一体何が」
そうしている間にも、千束は暗闇の中で、二人が警戒していた影が見える。
数としては3人。
ゆっくりと、その姿を見せる。
黄色い線が特徴的であり、その姿には見覚えしかなかった。
「あれって、もしかして」
「カイザだ、だが、なぜ3人っ」
それには、私も驚きを隠せなかった。
「どちらでも分からないよ。だけど今は、皆を守るよ!!」
その言葉と共に、千束は私を構える。
「変身!」
それと共に千束はネクストファイズへと変身し、そのまま構える。