五条悟を泣かす   作:部屋猫

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そこそこ時間が飛びます。


10:成果確認と合同任務

五条を泣かすと決めてから一年。四年生になったわけだが、成果確認の時間!

 

呪力操作

冷静に考えて転生してからずっと練習してきたのに一年で急に上達するわけないよなって。ぬいぐるみで上達はしたが反転の兆しはなし。ぬいぐるみで上達ってすごい字面だな。

 

式神術

連絡用に維持限界距離だけに重点を置いた犬の式神を一体作った。依り代はオーソドックスに紙。戦闘力は、まあ、お察し。

 

結界術

「呪霊だけ通さない帳」を短時間で降ろせるようになったから任務でよく使う。帳を超えられない相手を一方的に攻撃してるとなんか五条になった気分。二級以上には破られるけど、「抜刀」とかの時間稼ぎにはなる。…嘱託式の帳とかどうやるの?それっぽいものを作ってはみたけど、そもそも起動するのも自分だから成功したのかどうかいまいちよくわからん。

 

術式解釈

それぞれの技の性能は上がって対呪霊は安定感が増したが、対人性能にあんまり変わりはない。いや術式使う対人戦とか交流会以外は基本奇襲で決めるか逃げるかだからわからないけど。

 

体術

手ごろな比較対象がいないからどのくらいなのかよくわからんが、そこらの不良ぐらいなら呪力抜きでも勝てる。殴ってもカツアゲしても誰からも文句を言われない彼らはいいサンドバッグ。普段使わないから気にしない。

 

シン・陰流

師範代にはいまだ勝てない。簡易領域はそこそこ上達したし、二つほど新しい技も習ったが、期待していたほどの進展はない。

 

武器

怨霊から奪った「空切」がメインウェポン。銘が判読不能だったから適当に名前を付けた。結局これ以上の呪具は見つからなかった。

 

金策

総資産推定4500万円。平均して大体月80万の貯蓄を投資で1.5倍ぐらいにできたと思う。外れない株を知ってるのは強い。だが、一級呪具を一個買ったらそれだけで吹き飛ぶ程度でしかない。

 

 

総評

ちょっと変わった二級術師程度。五条を倒すにはまるで全然能力が足りない!!クソが!!

 

 

…ふう。しかし実際もうすぐ五条は覚醒する。できればそれまでに何とかしたかったが、難しいか...

最低でも無下限を突破できる手段を見つけるのが先だ。

 

 

というわけで今から合同任務だ。というわけでも何もないが。一級案件だが、対応可能な一級が軒並み出払ってるから、準一級をリーダーにした二級術師複数名のグループで対応しろ、とのお達しだ。チッ、九十九が仕事してれば一人ぐらいは残ってただろうに。

 

 

「こんにちは。今回リーダーを務めさせていただく吉村です。階級は準一級」

スーツを着た身長180センチぐらいの大柄な体格だ。武器は手斧。35歳くらいかな。推定:劣化七海。

 

「二級の湯崎です。よろしくお願いします」

こっちは小柄で、身長約165センチ、体重も軽そう。多分30歳ぐらい。武器も持ってないから、接近戦能力は期待しない方がいいだろう。術式が本体のタイプ。手を使うタイプの術式なんだろう。推定:劣化伏黒。

 

「二級、杉本。よろしく」

大柄その2。身長185センチぐらい。武器は……金属バット??こっわ。ゴリゴリの近接パワータイプ。以上。

 

「高専四年生、二級の大場です。よろしくお願いします。」

新参の自分が最後に自己紹介して終わり。こーいう完全年功序列の風習クッソイラつく。術式使おう。

とってもしあわせなきぶんになった。おはなばたけがみえる。

「どうしましたか、大場君」

「…ハッ!なんでもありません」

 

フワフワしてたいい気分が覚める。顔に出てた、調整ミスったか?真面目な顔しなきゃ。

 

使ったのは三年ぐらい前に開発した小技で、名前を付けるほどでもないけど、ストレスがたまった時に便利だ。…薬物じゃないよ、ほんとだよ。だって法律に書いてないもん。

 

「それでは、任務内容の確認から。鈴木さん、よろしくお願いします。」

「はい、今回の任務の担当になりました補助監督の鈴木です。よろしくお願いします。それでは早速」

 

補助監督の鈴木さんによれば、今回の任務は発掘中の遺跡に出てきた一級呪霊とその取り巻きを倒す任務らしい。暴れまわって遺跡を壊さないように、早急に討伐しろ、と。

 

「それで、我々に回ってきた理由は何ですか?わざわざ我々みたいな一級未満を寄せ集めなくても、五条家のご子息とかいるでしょうに」

 

そりゃそうだ。階級不足かき集めたチームで格上に挑みたい奴なんていない。二級術師は一級呪霊と大体同等、っていうけどそれはつまりタイマンになったら五分の確率で死ぬってことだからな。だから俺もそこは気になってた。

 

「ええと、それは、まこと、まことに申し上げにくいのですが、その、」

「どうしましたか」

「五条様は、任務先での器物損壊の報告が非常に多くいらっしゃって…」

「あー、その先は結構です」

「ありがとうございます...」

 

あー。容易に想像できる。

 

五条 は 蒼 を 使った !

呪霊 に 1000 ダメージ !

呪霊 は 倒れた !

建造物 に 10000 ダメージ !

建造物 は 崩壊した !

任務 失敗 !

 

五条 は 赫 を 使った !

呪霊 に 2000 ダメージ !

呪霊 は 倒れた !

建造物 に 20000 ダメージ !

建造物 は 崩壊した !

任務 失敗 !etcetc…

 

やっぱ五条は碌な奴じゃねえな!いつか泣かす!




・死と隣り合わせの任務
・糞ばっかの上層部
・十数年後に来る秩序の崩壊

スリーアウト!残念、主人公は薬中になってしまいました。
だけど術式由来の擬似薬物なので副作用も少なくて、いつでも使えるから安心だね!(副作用がないとは言ってない)

薬物常習者の精神が安定してるわけないよね、って話。
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