「はい、治療終わり。切り傷だったんで楽でした」
「ありがとう、えーと、家入さんだっけ?反転術式ってすごいね」
あの後車で高専に戻って、今治療が終わったところだ。反転術式についても原作知識があるが、少なくともこの人生では初めて見たわけだから驚いたふりをする。
「私にとっちゃどうってことはないんですけど、ほんとに他に使える人いないんですか?」
「うわ、才能ある側の発言。それはそれとして、いないね。五条の坊ちゃんが出来てないなら、後は特級の九十九さんができるかどうか、ってとこじゃない?ああ、天元様もかな?まあどのみち、今の日本に反転術式で治療をする術師は君だけだ」
羂索は今もどっかで…虎杖の母親か、その次の身体くらいかな?生きてるだろうが、反転術式でわざわざ他人を治療してやるような性格はしてないからな。乙骨が来るまでは家入一人だ。
「じゃ、身体お大事にー」
「反転術式でどこまでできるのか知らないけど、喫煙者に言われるとちょっとなぁ…」
「余計なお世話です」
さて、脚はちゃんと動くな。やっぱ反転術式使えるようになりたい。反転術式が使えれば術式反転も使え……待て、どんな効果になる?「呪力で感情を創る」の逆で「感情から呪力を創る」?ただでさえコストが極悪な反転術式を使ってできることが「感情をコストにした呪力の回復」?いやだぞ呪力を100使って呪力を10回復させるとか。90無駄にしてるのとおんなじじゃん。
…反転が使えるようになってから考えよう!話はそれからだ。うーん、だけど作中の反転使い、
現状俺ができることの中だと正の感情を創りだすのが一番技術的に近いか?まあ呪力操作が上達しないことにはどのみちだ。おとなしく基礎からやれってことなのかね。めんどくせー。
気が滅入ることばっか考えても仕方ねえ。お楽しみの戦利品確認タイムだ。新技と奪った刀の性能はどんなもんかな~。学長に許可とって検証しよ。
まずは技から。
再現はできるな。よかった。距離は10メートルぐらいが限界で、存在感を高めるほど崩壊が早くなる。実戦で使えるレベルだと5秒が限界か。基本使い捨てだと考えよう。
じゃあ、名前を付けた方が呪術的要素がなんたらかんたらで安定するらしいから命名しよう。「覆意」って名前で体から離れる技を使うのはよくないと思う。どっちの技も駄目になるリスクがある。
…十分ぐらい悩んで「虚心暗鬼」に決定。
次、刀。
すっげえ。竜骨より使えるんじゃないのこれ。術式効果は「任意のタイミングで斬撃を飛ばす」。振っても飛ばさないことも可能。斬撃の威力と速度は発動時の刀の速度に比例。フィジギフが振ったらすごいことになるな。ただ、居合と一緒にやると多分これ鞘と手が切れる。危なかった。それと、クールタイムが一秒ある。宿儺とかあの怨霊の真似は無理だな。あくまで本体にその術式がないと駄目ってことか。まあ、呪力消費なしで連発できるんだったらチートだしな。これで十分だと思おう。
…五条には通じないがな!だが、つなぎとしては十分だ。いらなくなったら売ればいい。ひょっとしたら億に届くかもしれん。今から楽しみだ。
お?補助監督の高橋さんだ。何の用かな?
「あの、言いにくいのですが、その服装で外出されるのはいかがなものかと…」
服装。
上:いつもの高専の制服。ただし脚を縛るのに使ったのでヨレヨレ。切り傷もいくつか。
下:同じく高専の制服。切り傷がいくつか、特に右腿はざっくり逝ってる。
…着替える必要があるな。五条に見つかったら無茶苦茶馬鹿にされるだろう。おのれ怨霊!
主人公は陽キャのふりをしています。術式まで使って頑張ってます。
呪具の任意発動ですが、任意発動は天逆鉾が呪霊の術式で収納できていたことから、大体どんな呪具も意識しないと発動しないと推測しました。