仮面ライダーオルフェウス/ファントムタナトス 作:ボルメテウスさん
その日の朝、晴人さんは何時もよりも長く寝ていた。
というのも、今朝、晴人さんは新しく作った指輪を使ったからだ。
どうやら、スリープらしく、指輪を填めた相手を眠らせるという能力らしい。
その後は、ファントムが出たという事で、急いで向かって行った。
その時は、俺が買い出しに行っていたので、その時は知らなかった。
「それにしても、オルフェウスの指輪というのは結構面白いなぁ」
「そうなんですか?」
晴人さんが起きるまでの間、俺は自分の魔法の練習を行っていた。
俺自身の魔法は、これまでの戦いから既に分かる程度だが、ファントムの魔力を吸収し、それを魔法の指輪という形にする事だ。
ファントムによって、その能力は異なる。
しかし、その中で、俺が一番に疑問に思う魔法は、やはり。
「・・・結局、これは一体なんなのか」
それはボルケーノの指輪。
俺が持つ指輪の中で、ただ一つ、他の指輪と違う物。
それは、ファントムの力で作り出されていないという点である。
「これを見ていると、本当に晴人の持っている指輪にそっくりだけどなぁ」
「うん、だけど、どうしたら良いんだろう」
俺はそのまま思い悩むように見つめる。
「あのぉ」
「んっ」
すると、聞こえた声。
見れば、そこにはこの前のゲートだった人だ。
「どうかしましたか?」
「あっ、ごめんね、ここに操真晴人君がいないかと思って、んっ、あれ?」
すると、俺の声を聞いて、その人はそのまま接近する。
「あっあなた、確かあの時、助けてくれた子よね」
「えっ、うっうん」
それに対して、その人は近づく。
「ありがとうね、あの時は」
「うんっ」
その言葉に、俺は思わず、顔を赤くする。
「オルフェウス、何をしているの?」
「オルフェウス?それって、この子の名前なの?」
そうしながらも、その人は、俺を見つめる。
「そう言えば、君って、一体誰なの?」
「その、俺は」
「・・・ファントムよ」
「えっ」
それには、その人も驚きを隠せなかった。
同時に、俺は思わず俯いてしまう。
「ファントムって、あの時の先輩がなっていた」
「そうね、ただ、変わり者で、人間の為に戦いたいと言っていたけどね」
彼女の言葉に間違いはなく、俺もまた俯く。
だけど、その人は、俺を見つめる。
「けど、悪いファントムじゃないんだよね」
「良いファントムと、悪いファントムが、どういうのか、分からないけど」
「だったら、良かった、だったら、改めてありがとう、オルフェウス君」
そう、ファントムという事を知られながらも、受け入れてくれた事。
それが、俺にとってはたまらなく嬉しかった。
「はい」
俺もまた、そのまま笑みを浮かべた。
それと共に、俺の身体に何か変化が起きた。
見れば、俺の片手にあったのは、水色のリング。
それは、これまでの魔法専用のではないのが、分かる。