仮面ライダーオルフェウス/ファントムタナトス 作:ボルメテウスさん
木崎さんの所へと向かう。
未だに、その正体が分からないワイズマンの正体を少しでも探る為に。
向かった先の警察署。
だけど、その瞬間、感じたのは、違和感だった。
「これは」
その寒気に、疑問はあった。
同時に、俺はそのまま駆け出す。
ファントムとしての姿になると共に、真っ直ぐとその気配がある場所に。
それと共に。
「お前は知りすぎた」
その言葉と共に、白い魔法使いが木崎さんに向けて、攻撃を仕掛けようとした瞬間だった。
瞬時に俺は、棺を、木崎さんの前に出した。
「何?」「これは」
俺はそのまま、木崎さんの前に出ると共に、そのまま白い魔法使いの前に出る。
「・・・タナトスか、悪いが彼をここで殺させて貰う」
「なぜだ、木崎さんは、ゲートでもないし、ファントムでもない」
「決まっている、このままでは、ファントムで絶望が覆われる。そこにいる男は、その邪魔となる存在だ」
「へぇ、そうなのか、だったら仕方ないと納得すると思っているのか、白い魔法使い、いや」
その手にある刀を真っ直ぐと白い魔法使いに向ける。
「ワイズマン」
「・・・」
俺の言葉に対して、奴は、ワイズマンは黙る。
「何時から、気づいていた」
「お前が俺の前に現れた時から、気配は分かっていた。だけど、お前の目的が分からなかった。晴人さん達を騙して、再び何かを行うとしていた事以外は」
「ほぅ、そこまで気づいていたとは、やはりお前は他のファントムとは違うようだな」
そうして、ワイズマンもまた、その手にある武器をこちらに向けていた。
俺はそのまま、木崎さんを守るように、前に出る。
「既にグレムリンから知らされたはずだ、お前は自分の母親を食い殺して生まれた存在だと」
「あぁ、だからと言って、お前を止めない理由にはならない」
「だが、お前には役目がもう一つある」
「なに?」
俺はその言葉に、首を傾げる。
それが一瞬の油断だった。
『エクスプロージョン!ナウ!』
「っ!」「オルフェウス君っ!」
瞬時に、棺の中に木崎さんを閉じ込める。
そのまま、俺は遠くへと飛ばす。
それと共に襲い掛かる爆風を、なんとか護りながら、遠くへと吹き飛ばされる。
警察署からかなり離れた距離となっており、俺はその手にある刀を地面に突き刺す。
刀は地面を削りながらも、なんとか着地に成功させる。
だが。
「お前の役割、それは邪魔なファントム達を再利用する事」
「っ!」
それと共に、背後から襲い掛かる斬撃。
すぐに棺で防御を行うが、それは簡単に砕け散る。
「なっ」
「母親を食い殺した誕生したお前は、他のファントムを喰らい、成長する特性があった。故に私は、お前にある物を埋め込んだ」『サンダー!ナウ!』
「ぐっ」
そのまま、ワイズマンから放たれた電撃が、背中から襲い掛かる。
「あるっ物っ」
「タナトスの器」
「っ」
それは、俺の名にもなっている物。
「古の時代において、研究された物。お前も知るアーキタイプの魔法使いから発見した物だ。過去の時代、魔法使いを誕生させる為に造られた物だ」『チェイン!ナウ!』
「ぐっ」
そのまま、俺を縛り上げる。
「当初の予定では、あのままお前をファントム達と行動させながら、ゲート達から誕生したファントムと共に喰らう予定だったが、どうやら操真晴人と共に行動させた結果、予想以上の成長をしたらしい」
「お前っ」
「だが」
そのまま、俺を縛ったまま、こちらを見下す。
「どうやら、これ以上は必要ないようだ。お前を回収する。既に魔法使いも3人。残り1人も」
それと同時だった。
白い魔法使いに向かって、何かが襲い掛かる。
見れば、そこには蛇。
その蛇の正体が理解出来た。
「メドゥーサっ」「ちっ」
メドゥーサが、そこに立っていた。
「何の用だ、メドゥーサ」
「・・・あなたが、本当にワイズマンなの」
「知られた以上は仕方ない。だとしたら、どうする」
「あなたが私を騙していた。それがよく分かりましたっ」
それと共にメドゥーサは、ゆらりと睨んでいた。
「私を騙していた。ならば、あなたを殺す」
「ほぅ、私に依存していたファントムが、それを言うのか」
「えぇ、確かに私はあなたに依存をしていた。けど、騙していたのならばいらない」
メドゥーサの視線は、俺の方に目を向けていた。
「どこまでも純粋な絶望である彼、タナトスがいるから」