仮面ライダーオルフェウス/ファントムタナトス   作:ボルメテウスさん

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あなたは最期の絶望

「やはり、ファントムか、まぁ良い。既に最期の魔法使いの誕生も近い。その前に」

 

 その言葉と共に、既にワイズマンは。

 

『エクスプロージョン! ナウ!』

 

 メドゥーサは、それに対して、自分自身の髪を操り、それを防ごうとした。

 

 だが。

 

「なっ」

 

 防ごうとした全ての攻撃が爆発だけで消滅した。

 

 同時にワイズマンは瞬く間に接近すると同時に、その手に持った剣を振り上げる。

 

「ぐっ、だけど!」

 

 そう、メドゥーサは、その手にある杖を白い魔法使いに向けて、放とうとした。

 

 だが、それらの攻撃が迫る前に、白い魔法使いは、その剣をまるで笛のように構える。

 

 すると。

 

「これはっ」

 

 メドゥーサは、その攻撃を発動する事は出来なかった。

 

 それと同時だった。

 

「これで、終わりだ」『イエス! キックストライク!』

 

 それが鳴り響くと共に、白い魔法使いがこちらに迫る。

 

「ぐっ」

 

 俺は、そのまま立ち上がる。

 

 そのまま口を開く。

 

 あの技を食らえば、死ぬ。

 

 おそらくは、白い魔法使いの、あの様子からして、周囲の被害など気にしないだろう。

 

 だからこそ、俺は、その被害を最小限にする為にも、進まなければいけない。

 

「はあぁぁぁ」『キックストライク! ナウ!』

 

 俺もまた、同時にそのまま構える。

 

 真っ直ぐと傷ついた身体を引きずって、そのまま、相殺するように、放つ。

 

 俺と白い魔法使い。

 

 互いの足に魔法が集まりそしてぶつかる。

 

 それは確かに俺の攻撃を打ち消し、そして、俺の身体に当たりそうになる。

 

 だが。

 

「させないわ」「つ」

 

 聞こえた声。

 

 それと共に、俺に当たりそうになった攻撃が、メドゥーサがその身で庇った。

 

 それには、俺は驚きを隠せなかった。

 

 その攻撃を受けたメドゥーサを、俺は受け止めながら、そのまま倒れるように膝をつく。

 

 俺は、そのままメドゥーサを見つめる。

 

「お前、なんで」

 

「言ったでしょ、あなたは、私の絶望だって」

 

「絶望」

 

 その言葉に対して、俺は顔を歪ませてしまう。

 

「言ったはずだ、俺は、絶望になるつもりはない」

 

 そう、メドゥーサに言う。

 

 だけど。

 

「いいえ、絶望になって欲しいわ。それが例え全ての人間の絶望じゃなくても良い。今の私にとって、望むのは、たった1人の絶望」

 

 メドゥーサの言葉。

 

 それを向けられているのは。

 

「……」

 

「あなたも、分かるはずよ、私が望む絶望をさせたい相手を」

 

 それに対して、俺は。

 

「……白い魔法使いか」

 

 そう、俺は言う。

 

「えぇ、あなたが望む他の人間の希望を守る為ならば」

 

「希望と絶望は表裏一体という訳か」

 

「えぇ、だから」

 

 同時に、メドゥーサの身体が、魔力が俺に流れ込んでいく。

 

「あぁ、今、ほんとうに 見えたわ、あなたが本当に」

 

 そう、メドゥーサの魔力は、俺の身体の中に入り込んでいく。

 

 同時に。

 

「さて、全ての準備は終えた」「ぐっ!」

 

 それと共に、俺の意識は刈り取られる。

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