仮面ライダーオルフェウス/ファントムタナトス 作:ボルメテウスさん
「・・・」
あの姿への恐怖がある。
俺は、人間になる為に魔法使いになる事を選んだはずだった。
だけど、あの戦い方はファントムと変わりない。
「俺はどうしたら」
あれから、晴人さんと別れて、行動していた。
あの時の自分がどうしても。
「やはりあなたは、こちら側にいるべき存在よ」
「っ!」
聞こえた声と共に、俺はすぐに構えた。
俺に話しかけた女性に、俺は目を見開く。
「メドゥーサ!」
「久し振りね、タナトス」
それと共に、メドゥーサは笑みを浮かべていた。
同時に、俺はすぐに指輪をドライバーに翳す。
「変身!」
俺はそのままボルケーノへと変わり、そのままメドゥーサに向けて、斬りかかる。
だが、その攻撃に対して、メドゥーサはすぐにファントムとしての姿に変わると共に、軽々と受け止める。
「弱いわね、その姿では」
「っ!」クリエーション!ナウ!
それと共にメドゥーサは俺を軽々と吹き飛ばす。
だが、俺はすぐに別の魔法を発動させる。
周囲にある地面を使い、作りだした擬似的な使い魔達。
「行け!」キャモナ・シューティング・シェイクハンズ!ボルケーノ!シューティングストライク!
それと共に、俺はメドゥーサに向けて攻撃を仕掛けながら、同時にウィザードソードガンにボルケーノリングを翳し、炎の弾丸を放った。
だが、その一撃も。
「この私に効くと思っているの」
「っ!」
メドゥーサは、自身にある蛇を動かし、全てを吹き飛ばした。
それと共に、俺は変身を解除される。
「ぐっ」
「あなた、本当にそんな魔法使いの力で戦えると思っているのっ」
「俺はっ、人間にっ」
それと共に、メドゥーサは俺の身体に蛇で拘束する。
「いいえ、あなたはファントムよ。それはケットシーとの戦いで既に分かっているはずよ」
「っ」
その一言に、俺は何も言えなかった。
「冷酷で非道な心。だからこそ、あれ程の力を持つ。あなた程のファントムは他にいないわ」
俺に向けて言いながら、身体を撫でる。
「絶望こそがあなたの本質」
それに対して、俺は。
「オルフェウスっ」
聞こえた声。
見ると、そこにはコヨミさんと順平さんがいた。
先程までメドゥーサの言葉通り、本当にそちらに傾きそうになった。
だけど、その声を聞いた瞬間。
「逃げてっ!」
そう、俺は叫んだが。
「あれがあなたを狂わせた要因の一つね、しかも、お人形さんとはね」
それを合図に、メドゥーサの蛇が、コヨミさんを噛み付いた。
「っ!」
それと共に、見ればコヨミさんは力なく倒れた。
「こっコヨミちゃんっ!?」
「呆気なっ」
「お前えぇぇ!!」
同時に、俺はメドゥーサの蛇の拘束を無理矢理外した。
アンダーワールドで強制的になる事以外は、なりたくなかったファントムとしての姿に。
同時に俺はその手にあった刀を振り下ろす。
だが、そこにはメドゥーサの姿はなかった。
「やはり、あなたはそれがお似合いよ、タナトス!あなたは、まさしく私達の絶望の象徴よ!!」
狂気染みた声に対して、怒りを隠せない。
だけど、今は。
「無事でっ」
そう、俺が手を伸ばした。
だけど、俺の姿を見た順平さんの表情が。
「あっ」
俺は、その恐怖を再び思い出してしまった。