仮面ライダーオルフェウス/ファントムタナトス 作:ボルメテウスさん
「へぇ、ここにある奴、皆喰っても良いんだなぁ」
「おうよ、メドゥーサ様からは許可は貰っているだろぉ」
あれから、俺はすぐに今回のゲートを守る為に会場にいた。
ファントムとしての優れていた耳で、会場の外からでも、彼の演奏が俺の耳元にも聞こえる。
「綺麗な音色だ」
その音楽を聴けば、俺は自然と落ち着く。
同時に、その音色に合わせるように、近づくファントムとグールの姿も見える。
見れば、以前のケットシーだけではない。
ケットシーと似たファントムであり、その容姿はケットシーよりも太っているのが一目で分かる。
「待っていたぜ、ファントムさんよ」
それと共に晴人さんがそのまま前に出てくる。
俺も、それに合わせるようにゆっくりと姿を現す。
「お前はっ魔法使いっ」
「こっちのはタナトスがっ、なんで!」
「そんなの、お前にこの演奏会を邪魔させない為に決まっているだろ」
ケットシー達の質問に対して、俺達は答える。
そのまま、俺もまたドライバーに指輪を翳す。
「「変身」」
俺達は同時に声を出すと共に、その姿を魔法使いとしての姿に変わる。
「くそっ、こうなったらやるぞ、グーロ!」
「おぅ、例えタナトスが相手でも、勝たなきゃメドゥーサ様達に殺されるゥ!」
同時にケットシーとグーロと呼ばれたファントムが一斉に向かって来る。
「さぁ、ショータイムだ」
それと共に、俺達もまた走り出す。
俺達もまた、ウィザードソードガンを同時に構えて、進む。
眼前にいるグール達は、その手にある槍をこちらに向けて突いてくる。
それに対して、ウィザードソードガンで軌道を逸らしながら、俺は駆け抜ける。
「ふっ! はぁ!!」
すれ違い様に、次々とグール共を切り裂きながら、一気に距離を詰める。
だが、それはファントムであるグーロも同じだった。
「お前も喰っちまうぜぇ!」
その叫びと共にグーロは巨大な口で俺を噛み砕こうとする。
それに対して、俺は。
「喰えるもんだったら、喰ってみろ」ハイドロン! ナウ!
「なに?」
同時に、俺はそのまま指輪をドライバーに翳す。
それに合わせて、俺の姿は青い姿へと変わる。
先程まで、湧き上がる怒りが急激に冷め、冷静になる。
「さて、行くか」トルネード! ナウ
鳴り響く音声と共に、俺はグーロの内側から台風を出現させる。
それにより、グーロは思わず口を開け、グールの巨体は一瞬にして吹き飛ばされていく。
「あがっあがががっ」
グーロは、そのまま開けた口のまま、後ろへと下がる。
「……」
それと共に周囲を見る。
建物は破壊されていない。
同時に、奴らだけは破壊する。
「視野を狭めるな。心は熱く、頭は冷静に」
以前は敵を倒す事だけを考えていた。
だから、それを徹底的にさせられた。
だけど、この力は違う。
爆発しそうな感情を抑えて、本来の目的を達成する為に冷静にさせてくれる。
「だからこそ、このコンクールを絶対に成功させる」
俺はそう、ウィザードソードガンを構えながら、呟く。