仮面ライダーオルフェウス/ファントムタナトス 作:ボルメテウスさん
火事が起きたと思われる家に俺達は向かった。
その家は、外観としてはかなり古く見えるが、一軒家としては豪華な洋風な造りで、かなり広い敷地を有している。
「危ない」
そんな家を見て、愛美さんはすぐに家の中へと入ろうとする。
「離して! あの家はっ私のっ」
そう、彼女にとってあの家は忘れられない想い出がある。
「ようこそ、お待ちしていました」
その声と共に、俺達の前にファントム達が現れる。
家を壊した張本人と言えるファントムは、そのままゲートである愛美さんを見る。
「ゲートよ、しかと見なさい。あなたの心の支えが崩れていく様を」
その一言は、彼女にとって、絶望させるのには十分だろう。
ただ。
「俺がいなければな」ハイドロン! ナウ! ファング! ナウ!
俺はそのままハイドロンスタイルへと変身すると共に、俺の身体から飛び出た巨大な水の牙が燃える炎を消化させる。
それに合わせるように、俺はウィザードソードガンを冷静に、真っ直ぐとファントム達に向けていた。
「お前に、この人の想い出を消させない」
そのまま銃弾を撃っていく。
ファントムが、それを受け止めると同時に、他のファントム達が襲いかかってくる。
しかし、その攻撃も全て受け止められて、反撃される。
「やはり、この姿では少し不利か」
眼前にいるファントムはパワーに優れている。
だからこそ、この姿では火力不足なのがよく分かる。
「ならば」
その言葉と共に、俺は奴らの背後に回り込むと同時にスタイルチェンジの指輪を構える。
「こっちでやってみるか」テンペスト! ナウ!
それと共に、俺の感情もまた変わる。
氷のような冷静さは失われる。
同時に、俺の心の中に吹き溢れる感情は楽しさ。
戦闘への楽しさだとは思いたくない。
そんな感情を余所に、思い出すのは晴人さん達と出会った後の日常。
ファントムのままだったら、得られなかった想い出。
そんな想い出が俺に力をくれ、同時に彼女の希望を守りたいと思えた。
「想い出がある場所。それは決して傷つけてはいけない。
だから、お前達は、ここから出て行け!」トルネード! ナウ!
俺は、そのままファントムに竜巻をぶつけると、そのまま、その場から離れさせた。
「ぐっ」「がぁ!」
「さて」
そのまま俺はその場で辿り着くと同時だった。
「派手にやっているじゃないの」
「晴人さん!」
「コヨミから聞いた時には、びっくりしたけど」
「晴人さん、ここで」
「あぁそうだな」ハリケーン! プリーズ!
それと共に晴人さんもまた変身をした。
「あれ、それって?」
「せっかくで、一緒にやるぞ」
「分かりました!」
その言葉と共にウィザードソードガンを重ねて構える。