仮面ライダーオルフェウス/ファントムタナトス 作:ボルメテウスさん
「いやぁ、こうして見ると、沢山の指輪がありますねぇ!」
その日、瞬平さんは輪島さんが造った指輪を見ていた。
机に並べられているのは、これまで輪島さんが作っていた多くの指輪であり、それに対して、瞬平は感激している様子だった。
「まぁな、俺としてはなかなかの自信作ばかりだからな」
「それで、こっちはオルフェウス君の指輪という事だけど」
そうしながら、輪島さんの指輪と一緒に並んでいるのは、俺が造り出した指輪。
基本的な形は同じではあるけど、一目で違う所が分かる。
「輪島さんの造ったのは、ドラゴンに対して、タナトス君のはこれまで倒したファントムが描かれているんだ」
それと共に、瞬平さんの言葉に頷く。
「俺の指輪は基本的にはファントムの魔力を喰らって、そこから錬成するから。
だから、そのファントムの形をした指輪になるんだ、けど」
「へぇ、なんだか不気味な形をしているなぁ」
「うぅ」
瞬平さんの一言に対して、俺は思わず俯いてしまう。
その意見は、俺自身も自覚しているので、言い返せない。
「お前は馬鹿な事を言うんじゃないよ、たく。
オルフェウスは物覚えは良いからな。
ファントムじゃなくて魔法石で指輪を作れるようになれば、きっと良い物が作れるよ」
「輪島さんっ」
その言葉に俺は嬉しくなる。
だが、同時に何か気配を感じた。
それは、全身の毛が逆立つような感覚。
その魔力の源に、俺は自然と目を向ける。
「んっ、どうしたんだ、オルフェウス」
それと共にリビングにいた晴人さんがこちらに声をかける。
だが、それよりも俺はその感じた魔力の方に目を向ける。
そこにいたのは白いガルーダ。
「こんな使い魔もいたんですね!」
「違う、俺が召喚したんじゃない」
晴人さんの言葉通りなのか、そのガルーダからは晴人さんの魔力を感じない。
だが、同時に感じた魔力には覚えがある。
だけど。
「一体どこで」
その疑問で頭がいっぱいだった。
「あぁ、オルフェウス君がぼーっとしているから」
「んっ?」
すると、瞬平さんが話しかけてきたい。
どうやら、俺が考えている間に白いガルーダは逃げてしまったらしい。
だけど、俺としては逃がして良いと思った。
奴を下手にここにいさせたら、嫌な予感しかしない。
「あ、さっきの失敗作の指輪が!」
すると、白いガルーダが持って来た物を見る。
それは赤い石であり、そこから溢れる魔力は桁違いだった。
「もしかして、この魔法石と関係あるのか?」
「よし、ちょっと待ってろ。今すぐ俺がこいつを指輪にしてやる」
そうすると、輪島さんがすぐに奥へと向かう。
「俺も、手伝います」
「オルフェウス」
「何か分からないけど、あれには、何かあるような気がする」
そう、俺が言うと輪島さんは頷く。
「分かった、頼めるか」
「はい」
その言葉と同時だった。
俺達の間にまた新たな指輪が現れる。
だけど、今は、それに気にしている場合じゃない。
俺達は、新たな指輪の作成に取りかかる。