仮面ライダーオルフェウス/ファントムタナトス   作:ボルメテウスさん

28 / 105
守れなかった痛み

あれから、洋樹くんとそのお母さんを急いで連れて逃げた。

無事に逃げる事は出来たが、お母さんは怪我で病院で入院している状態だ。

 

「俺は結局、何も出来なかったのか」

 

そう呟きながら、俺は落ち込む事しか出来なかった。

 

「オルフェウス君のせいじゃないよ、むしろ美紀子さんが無事だったんだから」

 

事前に連絡していたのか、凛子さんがそう言ってくれた。

けど。

 

「でも、僕なんかよりも」

「うぅ」

 

今回の戦いで、美紀子さんが傷ついた事が洋樹くん自身が傷ついている。

 

「僕のせいで、パパもママも」

「違うよ」

 

そう泣いている洋樹くんの頭を撫でると共に、俺は向かう。

 

「君は悪くない。悪いのは、フェニックスだ」

「オルフェウスさん」

「だから、待っていてくれ。

安心してくれ、これ以上、脅威は来ないから」

 

俺はそのまま、ゆっくりと病院から出てくる。

あのフェニックスの奴が、ここで諦めるはずがない。

そして、もしも洋樹くんを絶望させる方法は。

 

「彼のお父さんだ」

 

それと共に、俺は瞬時にファントムとしての姿になると同時に、そのまま走り出す。

既にフェニックスの気配は分かっている。

だからこそ、フェニックスがいると思われる場所に向かって俺は向かう。

そこには、フェニックスの姿があり、洋樹くんのお父さんが乗っている車に攻撃を仕掛けようとしていた。

 

「ハァ!」

「なっ!」

 

同時に俺は手に持った刀を、そのままフェニックスと車の間に置き、その攻撃を無理矢理止める。

 

「これはっ」

「今度は、間に合ったな」

 

そのまま、俺は後ろを見る。

洋樹くんのお父さんは俺達の姿を見て、そのまま逃げていく。

この状況ではそれが正しい。

そして、フェニックスは、そんな事をお構いなしに、その手に炎を溜め始めていた。

その狙いは明らかに俺ではなく後ろにいる洋樹くんのお父さんだろう。

 

「はぁ、逃が「それはこっちの台詞だよ」っ」

 

同時に俺は、そのまま放とうとした炎を、棺で無理矢理防ぐ。

 

「てめぇ、タナトス!」

「こっちだって、腹が立っているんだ。

だからこそ、ここでぶっ潰してやるよ」

 

それと共に、俺は、腰にある指輪を取り出す。

この姿になるのは、初めてだ。

けど。

 

「お前を一回だけ殺すでは、許さんからな」

 

俺は、そのまま新たな指輪をゆっくりと構える。

 

「変身」ホライゾン!ナウ!

 

それと共に、身体は槍を構えた青と金色を基調にした戦士っぽい見た目へと変わる。

 

「なんだぁ、タナトスの姿で戦わないのかよ」

「言っただろ、お前を徹底的に潰すっと」

 

同時に、俺はそのまま構える。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。