仮面ライダーオルフェウス/ファントムタナトス   作:ボルメテウスさん

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まだ蛹の力

凛子さん達と合流した俺は、ここにいる子供達から詳しい事情を聞く事が出来た。

どうやら、ここの世界は、ポワトリンと呼ばれる女性が理想としている一日を無理矢理繰り返しているらしい。

だが、その原因はアクマイザーらしい。

 

「ポワトリンを目覚めさせたいけど、どうすれば良いんだろう」

 

そう、今は俺がマフラーとなって、身を隠している風田三郎が呟く。

 

「・・・普通の方法では無理かもしれないな、アンダーワールドはいわば心の中の世界だから、何よりも、今のポワトリンは現実に戻るのが嫌だから」

 

そう落ち込む一同の最中で。

 

「・・・もしかしたら、出来るかもしれない」

「えっ、本当、オルフェウス君!」

 

俺の提案に対して、順平さんはすぐにこちらに詰め寄る。

 

「俺1人だけだったら出来なかった。けど、風田君達の力を借りたら、もしかしたら出来るかもしれない」

「この子達の力?」

 

それに対して、凛子さんは疑問に思うように見つめる。

 

「僕達に、それが出来るの?」

「可能性の話だ、けど、試してみる価値はあるよ、どうする」

 

そう、俺が問いかける。

4人は各々が見つめ合うと共に頷くと。

 

「お願い!」

 

それと共に、俺達はすぐに向かった。

そこはポワトリンがいる場所へと向かう。

そこは、教会であり、晴人さん達がいる場所へと向かう。

そこでは、既に結婚式が行われている様子だった。

 

「何をやっても無駄なんだな、サタン様の精神支配から逃れられた者はいないんだなぁ」

 

既にアクマイザーの1人がおり、奴がポワトリンを惑わせようとする。

それに対して、凛子さんはすぐにポワトリンを後ろに下げ、拳銃をアクマイザーに構える。

その間に、ポワトリンに彼らが手を握る。

 

「ポワトリン、元に戻って」

「僕達を守ってくれたじゃないか」

 

そう、4人がポワトリンを見つめる。

その視線に対して、ポワトリンもまた見つめ返す。

現実の苦しさも確かにあったかもしれない。

だけど、彼女の優しさは、子供達に伝わっていた。

 

「ほら見ろ、お前を助けに来てくれたのは、お前の思い通りの人形じゃない。

お前が現実で繋がっている、一番大切な事、現実なんだ」

 

そう、晴人さんが、ポワトリンに言葉を投げる。

 

それと共に、アクマイザーの方を見る。

 

「邪魔なんだなぁ!!」

 

そうしていると、アクマイザーが立ち上がり、こちらに向かおうとする。

その瞬間。

 

「風田君!皆の力を、借りるよ」

「うんっ!」

 

俺は、彼らから魔力を吸い込む。

本来、ゲートから魔力を吸う事は出来ない。

けど、このアンダーワールドでは、人と人の間の境界線が曖昧だ。

そして、彼ら自身が、俺に力を貸してくれる。

それによって、俺は、その指輪を作り出す事に成功する。

 

「君の手にある指輪を、腰にあるドライバーに翳して、叫ぶんだ」

「こう!」

 

それと同時だった。

 

「超力招来!!」

 

その言葉と同時だった。

彼の中にある力が、俺を通して伝わる。

そして、今はベルトになっている俺は、その力を、纏わせる。

 

「なっなんなんだなぁ、その姿はぁ!」

「オルフェウス君、これは?」

「分からない、けど、これが彼の中に眠る力かもしれない」

「っ!」

 

それと同時だった。

風田君を中心に、周囲の建物は吹き飛ばす。

それと同時だった。

 

「私は」

「まさかっ、ポワトリンの精神支配を打ち砕いたんだなぁ!?」

 

そうしていると共に、風田君は、そのまま膝から倒れる。

俺はすぐに、彼を支える。

 

「大丈夫か?」

「うんっ、だけど」

 

そうしていると、ポワトリンは彼に寄り添う。

 

「ありがとう、おかげで、思い出す事が出来たよ。

現実はつらい事もあった。けど、それと同じぐらいに大切な事を」

「うん!」

 

それと共に、ポワトリンの目は確かに正気に戻っているようだった。

同時に、俺もまた、すぐに本来の姿へと戻る。

 

「すいません、晴人さん、俺は少しの間だけ、彼らに魔力を返しますので」

「あぁ、けど、さっきのは」

「分かりません。魔力とは少し違うかもしれない強力な力です。

そして、今の彼らがそれを使うには、まだ器が成長していない」

「そうか、だったら、その子達を頼む。

ここは俺がなんとかするから」

 

そう、晴人さんが、前に出る、

同時に、アクマイザーとの戦いが始まる。




「あいつを追って、来てみたけど」
「まさか、ここって、5年前!?」
「どちらにしても、放っておく訳にはいかないけど、どうするんだ?」
「とにかく、探さないと。幸い、居場所は分かっているから」
「あぁ、確か、三郎が言っていた工場だよな、急ごう!」
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