仮面ライダーオルフェウス/ファントムタナトス 作:ボルメテウスさん
「英司さん、ここですか?」
「そのはず、けど、やっぱりここは不味いね」
「貴方達は一体」
「俺達は、まぁ仮面ライダーかな、けど、俺達はこの空間には入る事は出来ないな」
「だからこそ、これを用意していました。それにしても、フィリップさんに言われた時には少し苦労しましたよ」
「特殊な魔法石で作ったからね、これで彼らの力になると良いけど」
どのような経緯で、彼らがここに辿り着いたのは分からない。
だが、今、アクマイザー達を倒す為に、俺達に力を貸してくれるのは、分かる。
無限モンスタープラントという最悪なマシンの完成を阻止する為に、俺達は向かって行く。
「っ」
大型装甲車には、怪人達が多くおり、奴らはこちらに向けて、次々と攻撃を放っていく。
バイクに乗りながら、迫るが、その数は凄まじい。
もしも、今回の事件を晴人さんと2人だけで戦う事になったら、それは不可能だっただろう。
だけど。
「はぁ!」
この戦いでは、多くのライダー達が、その力を貸してくれた。
周囲にいる怪人達を装甲車から引き剥がしたり、弾幕から俺達を守る。
それらを行ってくれたおかげで、俺達はそのまま進む事が出来る。
「弦太郎先輩!そっちは任せましたよ!」
「天馬、お前はどうするつもりだ!」
「なんとか、足止めしてみますよ!ナスカ!ズー!ニューズ!カンド!力を貸してくれ!」
その言葉に合わせるように、先程までの鳥を思わせるセイザーは、ごついロボットへと姿に変わる。
それと共にバイクから飛び出すと、他の4人のライダーもまた飛び出す。
すると、その姿は、先程までの仮面ライダーの姿ではなく、セイザーによく似たロボット。
それらが、セイザーを中心に合体すると共に、大型装甲車の前に立つ。
「完成!仮面ライダーダイ・セイザー!」
それは、大型装甲車と対抗する事が出来る程の大きさであり、迫って来る大型装甲車に対して、正面から受け止める。
「行って下さい!先輩!」
「おぉ、分かったぜ!」
「行くぞ、オルフェウス!」
「はい!」
その言葉に合わせるように、俺達もすぐに大型装甲車の上に乗る。
同時に、晴人さんが使った魔法、フォールで瞬時に大型装甲車の中へと入る。
「貴様はっ」
「さぁ、追い詰めたぜ、アクマイザー」
そう、俺達は問いかける。
「ふっ、追い詰めただと、笑わせるな!まだ、終わった訳ではない!」
そう、アクマイザーの1人が叫ぶ。
「我々はこの見た目によって、長きに渡り、人類から“悪魔”と恐れられ、魔界と呼ばれる地下深い地の底の世界へと追放され封印された!それが分かるか」
「っ」
その言葉に、俺は。
「・・・分かるよ、その気持ちは」
「オルフェウス」
俺自身、ファントムだからこそ、人々に恐れられていた。
「ふっ、どうやら人間の中に、我らと似ており、その気持ちを理解しているようだな。
ならば、再び問おう!我らの仲間になれ!!」
そう、俺に、そのアクマイザーは問う。
「だけど、俺は!自分の心に従う!人間だろうとファントムだろうと関係ない!誰かを救いたい心は変わらないから!」
「そうかぁ、どうやら、愚かな奴のようだなぁ!」
そう、アクマイザーが言った瞬間だった。
『その心は、決して愚かではない!』
「っ」
聞こえた声。
それに疑問に思うと、先程の俺の右手に装着されていたそれが反応していた。
同時に、俺達の前に現れたのは幻影。
3つの影が見え、その姿は。
「アクマイザーとそっくり?」
「貴様らはっ!裏切り者の悪魔族!」
「裏切り者?」
そう、疑問に思い、首を傾げる。
「一度、我ら悪魔族が人間界を侵略した際、それを邪魔した愚かな奴ら、アクマイザー!」
「えっ、同じアクマイザーじゃないのか?」
「同じ一族であり、その容姿は確かに似ている!」
「だからこそ、今度は成功させる為に、かつては侵略を阻止した貴様らの名前で侵略する事!それが我らアクマイザーだ!」
「しかし、貴様らは封印されたはず!」
そう、アクマイザーは、そう言った。
『確かに、我らは封印され、今も変わらない』
『だけど、お前達、悪魔族が再び何かをしているのを感じ、なんとかここまで来たんだなぁ』
『今の俺達は、実体化する事は出来ない。だが、確かに感じた。俺達と同じく、異形の存在ではあるが、人々の為に戦う彼の心を』
そう、彼らは言い、俺の方へと目を向ける。
『我らは悪魔だ。だが、人間を守りたい気持ちは同じだ』
『悪魔と相乗りする覚悟はあるか?』
その問いかけに対して、俺は。
「俺は、守りたい。だから、力を貸して下さい」
『分かった、俺はザビタン!』
『拙者はイビル!』
『ワイはガブラだなぁ』
そう、3人の言葉と共に、俺は、そのまま手にある新たな力を、そのまま翳す。
「変身!」タナトス!ナウ!
鳴り響く音声。
同時に、俺の姿は変わる。
鳴り響く音声と共に、俺の姿は変わる。
それは、本来のファントムの姿であるタナトスに近い。
だが、仮面は、まるでオルフェウスの時をイメージさせるように一体化する。
さらには特徴的な棺は無くなり、簡素な姿へと変わり、手にはレイピアを持っていた。
「ちっ、忌々しいアクマイザーごと、始末してくれる!」
そう、奴らは叫ぶと共に、戦いは始まる。