仮面ライダーオルフェウス/ファントムタナトス   作:ボルメテウスさん

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アクマイザーの力

「はぁ」

 

眼前にゲートを狙い、襲いかかるファントムの軍勢。

その数は凄まじく一体一体を倒すのにも時間はかかる。

グールも呼び出されている状態で、俺と晴人さんだけの状態だったら、間違いなく危なかった。

しかし。

 

「お前らみたいのには、負けないだなぁ!」

 

俺達には新たな味方であるアクマイザー達がついていた。

 

「うわぁ、こいつ面倒くさいんだなぁ」

 

ガブラは、そう地面の中に隠れているファントムに向けて言う。

ファントムは、その身体のほとんどを地面の中に潜り込ませており、普通だったら、対抗する事が出来なかった。

 

「だけど、地面の中にいるんだったら、方法があるんだなぁ!!」

 

それと共に、両腕に装着されているスプリングを外し始めた。

 

「これ外すと怖いんやで」

 

ガブラは、そう言うと共に、そのまま地面を思いっきり殴る。

すると、それだけで地面は大きな亀裂が出来る。

それと同時に地面の中に隠れていたファントムが、その姿を現す。

 

「今やで、イビル!」

「あぁ、任せろ!!」

 

同時に地面から飛び出たファントムに対して、イビルは素早く飛ぶ。

そのスピードは凄まじく、そのまま空中で空を飛びながら、真っ直ぐとその手にあるジャンケルを構えていた。

 

「イビルフィニッシュ!」

 

その言葉と同時に、ファントムは貫かれ、そのまま爆散する。

それと同時に、俺の元に、その魔力が集まり、新たな指輪へと変わる。

 

「行くぞ、オルフェウス!」

「あぁ!」

 

そして、俺とザビタンもまた、眼前にいるファントムと戦っていた。

ファントムは、その能力なのか、自分の身体から吐き出している炎を自由自在に操る。

炎は、周囲に飛び散り、そのままでは火事になる恐れがあった。

しかし。

 

「動くんだら〜!」

 

ザビタンは、その手にあるジャンケルを構えながら、唱える。

すると、炎はファントムの元から離れ、代わりに俺とザビタンの持つジャンケルに集まる。

 

「はぁぁぁ!」アクマイザー!スラッシュストライク!

「ザビタンショック!」

 

そのまま、俺達は同時に構え、そのまま投擲する。

放たれたジャンケルを避ける術のないファントムは、そのまま貫かれ、爆散する。

そうして、2体のファントムを取り込む事が出来た俺は新たな魔法を得る事が出来た。

 

「なんとか倒せたなぁ、けど」

「逃げられてしまいましたね」

 

その内の何体かは、逃げられてしまった。

 

「どうやら、そろそろ時間のようだ」

「すまないが、我々はここで」

「また呼んでねぇ」

 

そう、アクマイザー達は、そのまま俺の中へと戻っていく。

 

「にしても、アクマイザー、本当に頼りになるな」

「えぇ、けど、やっぱり魔力の消耗がかなり激しいですね」

「あぁ、ある意味、切札にしないとな、とりあえずは、ゲートを保護しないとな」


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