仮面ライダーオルフェウス/ファントムタナトス   作:ボルメテウスさん

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和菓子の魅力

あれから、俺は襲われた和菓子職人の見習いである稲垣徹也さんと一緒に行動した。

 

ファントムに襲われ、ボロボロになってしまった和菓子。

 

それを見た依頼主である料亭「田路味」の女将さんは信じて貰えなかった。

 

その結果、「松木庵」は契約を打ち切られてしまう。

 

瞬平さんは松木さんを前に必死で徹也さんをかばう。

 

「嘘かどうかは問題じゃねえ!受けた仕事は死んでもこなす、それが職人の信用だ。うちは信用を失った、それだけだ」

 

その言葉は、この人の確かな信念を感じる。

だが、それと共に晴人さんらにはなにか釈然としないことが一つ。

 

「さっきのファントム、随分あっさり諦めたよな」

「戦いのリスクを考えたという訳じゃなさそうですね」

 

そう、俺達は、話続けている。

 

「でも!今あの料亭に切られたら売上は半分以下っすよ!?そしたら、この店は!」

 

そう、徹也さんは叫ぶ。

 

「先輩、絶望しちゃ駄目です!希望を持ちましょう!」

 

「希望ってお前、どうやって?」

 

「それは…そうだ、売ればいいんですよ。今までよりたくさん!晴人さん、オルフェウスくん、先輩のことお願いします」」

 

「ちょっ、俊平!」

 

そう、慌てた様子で、俊平さんは出ていった。

 

「まったく。というよりも、お前、よく食べるな」

 

「だって、勿体ないですし、何よりも美味しいですから」

 

俺はそう、ファントムによってボロボロになっていた和菓子を食べる。

見たときにはかなり酷い見た目だったけど、味はとても美味しい。

何よりも、ファントムに壊される前と比べても。

 

「お前みたいな若い奴に和菓子を食べて貰えるのは嬉しいな、なんだったら、造っている所を見るか?」

 

「えっ、良いんですか?」

 

「あぁ」

 

そうして、俺は松本さんの仕事を見学していた。

和菓子は、一つを造るにも丁寧な作業をしている。

それは、どんな和菓子でも変わらない。

 

「なんというか、ここまで興味を持たれるのは、嬉しいね」

「あぁ、若い奴はあんまり興味を持たないからな」

「そうなんですか?」

「まぁな」

 

そうして、俺はふと、ある事を思い付く。

 

「松本さん、少しでも良いので、和菓子の作り方、教えてください!」

「えっ、いきなりなんだ」

「もしかしたら、なんとかなるかもしれないので」

 

そう、俺は松本さんの目を見て、言う。

 

「俺からもお願いします。オルフェウスくんは俺の命の恩人だから」

 

そう言うと松本さんは少し悩んだ後。

 

「まぁ、少しだけだったら」

「ありがとうございます!」

 

そうして、僅か一時間程度だけど、簡単な和菓子の作り方を教えて貰った。

 

なるべく道具が必要のない中心に。

 

「ありがとうございます!」

 

そうして、一通りやり方を覚えた。

 

「おぉ、にしても随分と上手くなったけど、どうするつもりなんだ?」

「何も知らないから魅力が伝わらないなら、伝えるように頑張るだけです」

 

 

その言葉と共に俺はすぐに店から出ていく。

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