仮面ライダーオルフェウス/ファントムタナトス 作:ボルメテウスさん
「ただいま、戻りましたって」
俺が店に戻ると、皆が何やら落ち込んでいる様子だった。
その事で、俺が困惑をしていると、晴人さんが後ろから来た。
「よっ、お帰りオルフェウス」
「晴人さん、これは一体、何があったんですか?」
「あぁ、結構面倒な事になってな」
そうして、晴人さんは、俺が離れている間の出来事を教えてくれた。
どうやら、俺とは違う方法で店を守ろうとした俊平さん。
街の中で、次々と和菓子を売っていった俊平さん。
そんな押し売りの最中に出会ったのがとあるセールスマン。
桐谷と名乗るその人がなんと饅頭を500個を発注したらしい。
あまりにも美味しすぎる話であったが、潰れる店を守る為には、それしかない。
それに飛びついた彼らは、そのまま饅頭を作った。
しかし、それはファントムの罠だった。
桐谷の正体はなんとファントムの一体であるヴァルキリーだった。
ヴァルキリーに連れ去られそうになった瞬平をなんとか救出した晴人さん。
しかしその隙にヴァルキリーには逃げられてしまう。結局、「きぼう」饅頭の大量注文もヴァルキリーのウソ。
松木さんと徹也さんはつぶれた饅頭を前に声も出ないが、そんな2人を前に瞬平は晴人さんが早くからゲートが松木さんであると疑っていたことを知りショックを受けた。
「それでこんな事に」
「まぁ、俺も迂闊だったよ」
「そうなんですか、けど、どうしましょう」
「とにかく、ゲートを守るしかないだろ」
「いえ、そうじゃなくて」
そうしていると、店の外から声が聞こえた。
気になって、晴人さんは店の外を見ると。
「なっ」
「どうかしたんですか、晴人さんってえぇ!?」
晴人さんの驚いた声に釣られて、俊平さんもまた外を見ると、そこには行列の客達だった。
「これは一体何が」
「俺で、俺が出来る店の宣伝をしました」
「店の宣伝って、一体何を」
そうして、彼らはそのまま店の中を見る。
「これだよね、確か路上でやっていた和菓子は」
「うわぁ、生で見るとこいう感じなんだ」
「あの、これを一つ」
そうして、次々と客達が和菓子を注文し始めた。
「おい、オルフェウス、お前、一体何をしたんだ?」
「その、和菓子があまり見られないのは、その魅力を見るきっかけがなかったんだと思ったんです」
「見るきっかけ?」
「はい、俺はただ、和菓子の作り方を外でやれば広がると思いまして。色々な人に見て貰えるように宣伝をしてみました」
「だから、あの時、作り方を教えてくれって」
それに対して、周りは驚きを隠せない様子だった。
その最中で、俊平さんは。
「…やっぱり、僕は」
何やら、俊平さんは呟いているようだけど。
「何よりも、俊平さんのおかげでこの方法を知れたんですから」
「えっ?」
そう、俺の言葉に対して、俊平さんが驚いた様子だった。
「それって、どういう事なの」
俊平さんは疑問に思いながらも、俺に聞いてきた。