仮面ライダーオルフェウス/ファントムタナトス 作:ボルメテウスさん
俊平さんは、俺の言った言葉に対して、疑問に思い、問いかけてきた。
「俊平さんは、色々な人とすぐに仲良くなっていますよ」
「いや、それはあんまり関係ないかと」
「そうでしょうか?」
俊平さんは、そう自分を下げるような言い方をするが、俺にとっては、それは凄い事だと思う。
「俺自身、多くの力を持っていますが、人と仲良くなるのは、未だに苦手です。それこそ、誰とでもすぐに打ち解けるように行動する俊平さんは俺には出来ない事が出来ています」
「僕にしか出来ない事」
そう、俊平さんは自分を見つめる。
「俺も、魔法使いとして、ゲートを守る為に戦って、希望を守る事しかできない。だから、彼らと同じ目線で寄り添って、その為に行動する。
それは、俺達には出来ない、俊平だからこそ出来る事なんだ」
「晴人さん」
晴人からの言葉を聞いて、俊平さんは、それで笑みを浮かべた。
晴人さんが受け入れた事から始まった。
だけど、俺が多くの事を学び、そしてどう関われば良いのか。
それを教えてくれたのは、紛れもなく俊平さんだった。
「っ」
同時に感じた気配。
それは、外から感じた。
「晴人さん」
「あぁ、分かった」
同時に、晴人さんもまた頷く。
「俊平、このまま、店を任せれるか」
「えっ」
それと共に、俺もまた頷く。
「俊平さんの明るさで、皆を不安にさせないでください」
俺と晴人さんの言葉を聞いて、俊平さんは頷く。
「勿論です」
それを聞いた俺達はすぐに店から出て行く。
店から出て行くと共に、その先には、ファントムであるヴァルキリーが他のファントムを従えて、来ていた。
「魔法使いにタナトス!よくも邪魔を!」
「邪魔をしたのはお前の方だろ、本当に危ない所だったよ」
「何よりもヴァルキリー、お前は絶対に許さない!和菓子の恨み!ここで晴らす!」
「和菓子だと?その程度の事で、戦うのか」
そうヴァルキリーが馬鹿にするように言う。
「お菓子はな、皆と一緒に食べて、幸せになる物だ。それを散々無碍にしたお前を絶対に許さない」
「オルフェウスが、こんなに怒るとはな、まぁ俺も気持ちは分かるがな」
それと共に、晴人さんも同時に新たな指輪を構える。
俺もまた、指輪を構える。
「変身!」
そのまま、俺はテンペストへと変身する。
それに合わせるように、晴人さんもまた、新たな姿へと変わる。
『ハリケーン ドラゴン!ビュー!ビュー!ビュービュー、ビュービュー!』
鳴り響く音声。
それと共に、その姿に目を向ける。
それは、以前も見たフレイムドラゴンと同じく、晴人さんの中にいるファントムの力がより強く表に出ている。
「行くぜ、オルフェウス!」「あぁ!」