仮面ライダーオルフェウス/ファントムタナトス 作:ボルメテウスさん
商店街から少し離れた倉庫。
その倉庫へと辿り着くと同時に、俺はその手に瞬時に刀を手にして、構える。
「不思議な姿ね、ファントムでありながらも、あの魔法使い達を模しているのねぇ!」
そんな俺に対して、メドゥーサはその蛇のような髪を自在に操り、俺に襲い掛かる。
鞭の如く、蛇のように、髪はしなりながら俺に迫り来る。
だが……。
──キンッ! 甲高い金属音が響き渡ると共に、メドゥーサの攻撃は弾かれる。
それは俺の持つ武器とメドゥーサの髪の毛が接触した音だ。
そして、そのまま俺は反撃に転じるべく、一気に距離を詰めてメドゥーサを斬りつける。
しかし、それを察知したのか、メドゥーサはすぐに後ろに飛び退き、距離を取る。
流石はメデューサといったところか。
メドゥーサは一度、自分の髪の毛を見つめると、再びこちらを見る。
しかも、未だに余裕そうに見える。
「もっと、見せて頂戴! タナトス! あなたの力を!」
すると、メドゥーサが今度は、自分の魔力で造りだした蛇が絡みついた杖を構える。
それに合わせて、メドゥーサの蛇が俺に絡みつく。
そして、俺の身体に絡みついた蛇の勢いで俺に接近する。
「ふふっ!」「っ」
メドゥーサの杖が、俺に当たる直前で、その攻撃を俺は刀で受け止める。
金属同士がぶつかり合うような甲高い音が鳴り響く。
互いの武器が鍔迫り合いになりながらも、互いに一歩も引かない状況になる。
そんな中、メドゥーサは不敵に笑い始める。
「素晴らしいわ! やっぱりあなたは器だったのねぇ!」
「器だと、一体、何を言っているんだ!」
俺は力を込めて、刀を振り払うようにしながらメドゥーサを吹き飛ばす。
それと同時に、体勢を立て直す。
メドゥーサは見つめる。
「あなたのその力っ、どこまで出来るのかしらねぇ!」
「だったら、見てみろ! ザビタンさん!」
「っ」
すると、メドゥーサの戦いの最中で、避難してくれたザビタンさんだった。
「行くぞ、オルフェウス!」「はい!」
ザビタンさんが、そのまま俺に突っ込む。
それによって、俺は新たな姿となる。
胴体はザビタンさんの顔を摸したアーマーを身に纏い、背中には悪魔の羽を生やした。
それと共にザビタンさんが使っていた武器であるジャングラーを持ち、二刀流で攻撃を始める。
それに対し、メドゥーサもまた、髪による攻撃を仕掛けてくる。
──キィンッ! ガァンッ! 金属同士のぶつかる音が響き渡り、周囲に火花を散らす。
そんな激しい戦いの中、メドゥーサは再び不敵な笑みを浮かべていた。
それはまるで楽しんでいるかのように……。
だが、俺だって負けられない。
「メドゥーサァァァ!!」『スペシャル! ナウ!』
鳴り響く音声と共に、俺とザビタンさんの力が合わさった一撃を真っ直ぐとメドゥーサに向かって放つ。
「あら? これは……でも残念ね?」
しかし、メドゥーサはそれに動じることなく、自身の髪を操り、防ぐ。
そのまま貫くが、そこにはメドゥーサの姿はなかった。
「逃げられたか……」
俺はそう呟きながら変身を解く。
すると、ザビタンさんがこちらへとやって来る。
「大丈夫かい?」
「はい、なんとか。ありがとうございます」
「あぁ、いいさ。君のお陰で私は助かったからね」
「………………」
そう言いながらも、俺は少し疑問を感じていた。
「メドゥーサの言っていた器って、結局」
それが何を意味をするのか、俺には疑問しかなかった。