仮面ライダーオルフェウス/ファントムタナトス   作:ボルメテウスさん

52 / 105
それは、希望の日

先日の戦いにおいて、俺は参戦する事が出来なかった。

あの時、なぜメドゥーサが俺を足止めをしようとしたのか。

その理由は晴人さんから聞いて、納得した。

 

「そうか、ゲートだと思っていた人物がまさかのファントム」

「だからこそ、ファントムを探知する事が出来るお前を遠ざけたんだろうな」

「それで、俺にもう一つ、聞きたい事って?」

「あぁ、実は、コヨミの奴が青い魔法石を見つけたという森、何か分からないか」

「・・・そこって、もしかして」

 

そう、晴人さんからの話を聞いて、俺は思い当たる筋がある。

だけど。

 

「だとしたら、可笑しい」

「可笑しい?」

「・・・そこは、ファントムのボスであるワイズマンがいる森だと思います」

「ワイズマン、確か、メドゥーサ達が度々出している名前」

 

俺の言葉を聞いて、晴人さんは思い出したように頷く。

だが、それと同時に、俺の言葉の意味を理解したように、晴人さんもまた疑問に思い、腕を組む。

 

「つまり、コヨミはあの時、ファントムの巣窟に行った。けど怪我一つなく、魔法石を取ってきた」

「使い魔に導かれて、果たして、これが偶然なんでしょうか」

 

しかし、それは確実に違うと、俺も晴人さんも分かる。

 

「だとしたら、一体」

 

未だに、ファントムの中でワイズマンという存在は、俺でも謎が多すぎる。

姿を一切見せない。

だが、あの時、確かにメドゥーサは言った。

 

「『器』だと」

 

それが、どのような意味なのか。

そんな話をしている時だった。

 

「これは、グール!まさか」

「ゲートが襲われているのか」

 

俺はその気配を察知すると共に走る。

すると、そこにいたのは1人の男性だった。

男性は、どうやらグールに襲われ、逃げている様子。

 

「オルフェウス、お前はゲートを。グールは俺が倒す」

「はい!」

 

俺はすぐにグールに襲われている人を助ける為に向かった。

グールに襲われている人をすぐに助けると共に、俺はそのまま周囲を見る。

 

「おっおい、なんだよ、お前!」

「すいません、今はとにかく、一緒に逃げて下さい」

 

そうしながら、俺は周囲を探るが、可笑しい。

なぜ、グールはいるのに、ファントムの気配がしない。

というよりも、これはファントム自身が今は遠くから見ている。

この状況で、何を?

そう考えている間にも、戦いは瞬く間に終わった。

同時に、ゲートである達郎さんに事情を話す事になったんだけど。

 

「ハァ?ゲートだとかファントムだとか、そんな話信じられっかよ!

それもこんなコスプレ女に言われても。」

 

そう、達郎さんは、俺達の話を聞いても、あまり信じられない様子だった。

だけど。

 

「そう言えば、凛子さん、その格好は?」

「おっオルフェウス君はあんまり気にしちゃ駄目!」

「いや、見たら、分かるだろ、サンタだよ、サンタ」

 

そう、達郎さんは呆れたように俺を見るけど。

 

「・・・サンタって、なんですか?」

 

それを聞くと、達郎さんは、目を見開いて、驚いた。

 

「いや、サンタを知らないって、嘘だろ」

「あっ、いや、その子は事情があってね、これまでそういうのを知る機会が、そのなかったんだ」

「そうなのか、悪かった」

 

すると、達郎さんは、何やら俺を見つめて、謝っていた。

 

「その、達郎さんは、今日は、何か大切な日なんですか?」

「・・・あぁ、そうだよ、これから大事な用事があるんだ、だから」

「・・・分かりました、だったら!」

 

俺はそのまま達郎さんを見る。

 

「俺にも、手伝わせて下さい!」

「・・・はぁ?!」

 

俺の、その一言に、その場にいた全員が驚きの声を出した。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。