仮面ライダーオルフェウス/ファントムタナトス 作:ボルメテウスさん
「ビースト」「あの言葉は、そういう意味だったのか」
その登場は、その場にいる全員が驚きを隠せなかった。
これまで、魔法使いは、晴人さんだけしかいないと考えていたからだ。
だが、ファントムは、何かを知っている様子。
「さぁ、食事の時間だ」
その言葉を皮切りに、仁藤さんの戦いは始まる。
眼前にいるグール達に対して、急接近する。
振るう腕は、まるで野生の獅子が獲物を狩る動作に似ており、手にした武器で、そのまま貫いていく。
「今日は食べ放題だぜぇ」
その言葉と共に仁藤さんが倒したグールに魔方陣が現れる。
それは、一体、何を意味するのか、疑問に思っていると、グール達はそのまま仁藤さんのドライバーへと吸い込まれる。
「魔力を食べている」
その行動は、俺には覚えがあった。
俺が普段からファントム達に行っている行動であり、仁藤さんが行った行動には変わりなかった。
だが、吸い込まれはしたが、仁藤さんの魔力はまるで上がる様子はない。
「・・・魔力を食べているのは、別の存在なのか」
疑問を思わず口にする。
「さて、お前のような奴はさっさと食うに限る。そうしないと、恩人のダチを助けられないからな」
だけど、一つ分かっているのは、彼が良い人だという事。
「お前、分かっているのか、そこにいる奴は「皆まで言うな」なに?」
「お前、どうせここにいるイケメン君に嫉妬したんだろう。分かるよ、俺と同じように。けど、それを理由で人を殺しちゃいけない」
「いや、違うんだが」
「まぁ、どっちにしろ、お前を倒す事には変わりないからな」『キックストライク!ゴーッ!』
その宣言と同時に、仁藤さんは、そのまま構える。
同時に真っ直ぐと走ると共に、そのまま仁藤さんは、ファントムに蹴りを放つ。
蹴りを食らったファントムは、そのまま吹き飛ばされると共に、他のグール達と同じく、爆散した。
「ごっさんです。さて、お前のダチの毒も治してやるぜ」
「ありがとうございます、それにしても仁藤さんって、魔法使いだったんですね」
「おぅよ、というよりも、お前はなんで知っているんだ?」
「えっと、実は俺、ファントムなんですよ」
「そうかそうか、ファントムかファントムか」
そう、仁藤さんが頷き、しばらく経つと。
「えぇぇぇ!?」
すぐに驚き、後ろに下がった。
「えっ、マジでお前、ファントムなの?」
「あんまり、ファントムの姿は好きじゃないですけど」
そうして、俺はタナトスとしての姿を見せる。
それを見て仁藤は、しばらく頷くと。
「マジか、んっ?それじゃ、なんで、仲間であるはずのファントムに狙われているんだ?」
「・・・あいつらは、俺の仲間じゃないです」
俺の言葉を聞くと。
「だったら、良いか!俺からしたら、お前は恩人であるのは変わりなからな」
そう仁藤さんは変わらない態度で俺を撫でてくれる。
「ありがとうございます」
それに対して、俺は頷く。
「それにしても、仁藤さんは一体どうなっているんですか?なんだか、ファントムの匂いが仁藤さんから流れているけど、そうじゃないような」
「おぉ、分かるか、実はなんっ?」
すると俺の言葉に仁藤さんは俺の方を見る。
「お前、ファントムの場所、分かるのか?」
「えっ、まぁ、そんなにすぐには分かりませんけど、気配を感じればすぐに。人間に化けてていても、俺は分かりますから」
「・・・ほほぅ」
それを聞いた仁藤さんは何やら笑みを浮かべている。