仮面ライダーオルフェウス/ファントムタナトス 作:ボルメテウスさん
あれから、仁藤さんを連れて行き、無事に晴人さんの治療をする事が出来た。
「ありがとうございます、仁藤さん!」
それもあってか、晴人さんは無事に治る事が出来た。
「何、別に気にする事はないさ」
「それにしても、本当に治りましたね」
「あぁ、正直に言うと、俺も驚いたよ」
「なぁに、これから一緒に戦う相棒の頼みだからな」
「そうですね、えっ?」
そう言うと、仁藤さんは、そのまま俺の肩を組んだ。
「えっと、相棒ですか?」
「おうよ、正直に言うとな、ファントムを探すのに結構苦労しているんだよ。そこで、ファントムを見分ける事が出来るお前がいてくれると、本当に助かるんだよな」
「はっはぁ、けど、なんでファントムを探すんですか?もしかして、ゲートを!」
「ゲート、なんだそれ?」
「んっ?」
すると、仁藤さんはまるで何も知らない様子だった。
「魔法使いなのに、ゲートを知らないの?」
「いや、そもそもそこにいる奴もオルフェウスを使って、ファントムを探して、喰っているんだろ?」
「いや、どちらかと言うと、オルフェウスだけど」
「俺は別に積極的に喰いたいとは思いませんけど」
「いや、お前達も、ファントムを食べなきゃ、死んじゃうだろ」
何やら、情報がまるで違う会話を行う。
それに対して、頭を混乱してしまう。
「えっと、そもそも、仁藤さんのベルトって、なんなんですか?晴人さんのとも、俺のとも違うし?」
「そうだな、話してやろう、俺の冒険譚を!
そうして、仁藤さんは話してくれた。
ある日研究の最中に発見した遺跡の奥で、偶然だが、ベルトを発見。
そこをグールに襲われて絶体絶命の危機に陥った時、ベルトの中にに封じられていたビーストキマイラに「力を与える代わりにファントムの魔力を喰らえ」と契約を迫られ、魔法使いとなった。
そのため、定期的にファントムの魔力を喰らわなければ死んでしまう身体となっている。
「という事でな、俺はファントムの魔力を喰わないと、死んじまう身体になっちまったんだ」
「・・・」
その言葉を聞いて、俺は、ある事を思い出した。
それは、木崎さんに力を貸した時。
俺は彼の身体の中に入り、一時的だけど、魔法使いにした。
その状況は、今の仁藤さんと近い。
「ファントムの魔力を喰らう。そして、ファントムの力を普通の人間に宿す」
その性質は、晴人さんよりも、仁藤さんの方が近い。
だが、俺の指輪は、晴人さんにも使う事が出来る。
「まぁ、ここにある指輪以外は、俺には使えないけどなぁ」
そう、自虐的に仁藤さんは言う。
「という事で、こいつは今日から俺の相棒って事で」
「いや、そんなお前に、オルフェウスを任せられるか」
「皆まで言うな、オルフェウスが盗られるのが嫌なようだけど、実力は俺の方が上だからな」
「お前のような適当な奴には任せられないと言っているんだよ」
「あぁ、もぅ、五月蠅い!」
そう晴人さんと仁藤さんが言い合っている間にも、俺の中にある疑問。
同時に。
「っ」
こちらを見つめる気配。
その気配と共に、俺は店を飛び出す。
「あっ、オルフェウス!」
「もぅ、二人共、喧嘩するからですよ」
後ろから何か聞こえるが、関係ない。
俺は、その気配と共に、向かった。
そして。
「ハロー、オルフェウス」
「っ」
俺に話しかけた相手に、俺は睨む。