仮面ライダーオルフェウス/ファントムタナトス   作:ボルメテウスさん

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ワイズマンの企み

ソラと名乗る謎のファントム。

これまで出会った事のないようなファントムが現れた事で、俺は未だに混乱していた。

 

「同じ夢って、もしかして、あいつも人間になりたいのか、けど」

 

なぜ、俺は、あのソラに対して警戒したのか。

それが、未だに分からない。

フェニックス達のような、単純に人間を襲う事を快楽に思っているような奴らとは違う。

何か、秘密を抱えており、俺の様子を見ているメドゥーサとも違う。

 

「以前、聞いた同族嫌悪という奴なのか」

 

これまで、そんな事を考えた事のない俺にとっては、未知の領域だった。

だからと言って、これを放っておいて良い問題なのか。

その答えを、教えてくれる人物は、いないだろう。

 

「俺は、どうしたら」

「ほぅ、報告に受けていたが、まさかそこまで変わっているとはな」

「っ」

 

その声を聞こえた瞬間、俺は、そのまま構えた。

その気配は、俺にとっては覚えがある。

同時に、なぜここにいるという疑問がある。

 

「魔力を探知する能力、やはり成長をしているな、タナトス」

「その声、その魔力、まさかっ、ワイズマン!」

 

なぜ、結界の中にいるはずのワイズマンがここにいる。

疑問で頭を埋め尽くしながらも、俺は、既にファントムとしての、タナトスの姿になる。

 

「なぜ、お前が」

「少しの間、お前の成長を見る為に来た。どれ程の成長をしているのか」

「成長だと」

 

その言葉は、まるで俺を、何かを見るように。

 

「ワイズマン、その言葉からすると、俺を放置しているのはわざとという事か」

「その通りだ。やはり、知性は他のファントムよりも高いようだな」

「馬鹿にしているのか」

「していないさ、むしろ、褒めている。この事に気づいているのは、メドゥーサとグレムリンだけだ」

 

そう、ワイズマンは変わりなく、まるで雑談をするように呟く。

同時に、その手から取り出したのは4つの欠片。

それに疑問に思っていると、そのままワイズマンは、俺の方に投げる。

俺は警戒しながら、その欠片を手に取る。

 

「これは」

「今から、その4つの欠片のファントムが暴れるだろう」

「お前っ、一体」

「さて、どうする、タナトス」

 

その言葉を最後まで聞き終える前に、俺はすぐに飛び出す。

4つの欠片から、既に気配は十分に伝わった。

晴人さん達にも連絡したいけど、気配を感じる事が出来るのは俺だけ。

 

「ザビタンさん達!お願いします!」

 

そのまま、俺はすぐにアクマイザー・タイマーを起動させ、そのまま飛び出す。

 

「ファントムとしての力だけではなく、悪魔族の力も取り込んだのか。

操真晴人の最終調整をする間の時間稼ぎも兼ねているが。

そうだ、そのまま成長し続けろ。そうすれば」

 

そんなワイズマンの言葉を聞く事はなかった。

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