仮面ライダーオルフェウス/ファントムタナトス 作:ボルメテウスさん
「ぐっ、貴様っ!」
完全に身動きが取れない状況。
フェニックスは、すぐに再生を試みようとした。
しかし、オルフェウスの力により、再生する事は出来ない。
ウィザードの魔法で、完全に拘束されている。
そして、フェニックスを完全に喰らう為に、ビーストが近づく。
「どうやら、ここまでのようか。まぁ、良い」
その様子を白い魔法使いは遠くから、観察していた。
その場にいるメドゥーサを失わない為に、既にワイズマンとしての指示で、離脱させている。
「魔力の永久機関は誕生はしなかったが、まずは一人目の誕生を喜ぶべきだな。そして、タナトス」
同時にオルフェウスの、その姿を見て、確信する。
「不良品を再利用する事が出来るな」
そう、言葉を紡いだ。
「本来ならば、ファントムなど増やしても意味のない有象無象だった。
操真 晴人のような魔法使いを生み出す事が出来なかった失敗作ではあった。だが」
そうして、白い魔法使いが見つめる先で。
「仁藤さん!」
「おうよぉ!」
フェニックスに近づいた仁藤が、そのままフェニックスに向けて、構えた。
それと共にフェニックスの身体は既に魔力となり、そのまま仁藤の中へと吸い込まれた。
既に、白い魔法使いの計画は、それで失敗した事は出来た。
だが。
「アーキタイプに封印されていたキマイラ。それと似たファントムが生まれる可能性を考えていなかった訳では無い」
それと共にオルフェウスを見つめる。
「一体目の、オーガは完全に失敗だった。奴はレギオンと同じく私の計画には邪魔な存在だった。
だからこそ、タナトスが生まれた時には慎重を重ねた」『テレポート!ナウ!』
そう、既に戦いを終えた状況において、白い魔法使いはその場を移動した。
同時に、彼は変身を解除し、未だに研究を続けている自分の自宅での研究成果を見つめる。
「純粋に生きたいという思い。それは未だに生まれてこなかった命故の力。それ故に生まれたファントム、同時に」
そして。
「古の遺跡から発見した、この装置を埋め込む事で生まれたタナトス。このままファントムを喰らい続ければ、魔法使いが揃い、完全に覚醒させる時間を短縮させる事が出来る」
そこにあった写真には幾つもの人骨が積み重なった気味の悪い装置。
まるで悪魔の儀式を沸騰させるようなそれを。
だが、それは白い魔法使いは。
「だからこそ、タナトス、そのままファントムを喰らい続けろ。魔法使いを、コヨミを護り続けろ」
それはいずれ来る計画までの間。
彼が求める幸せの時が訪れるまでの間。
「お前こそが、私の最後の希望だ」
悪魔のような笑みを浮かべながら。