仮面ライダーオルフェウス/ファントムタナトス 作:ボルメテウスさん
フェニックスとの戦いが終わった。
凛子さんも、無事に助ける事が出来た。
なぜ、彼女が囚われていたのか。
「そのね、もしかしたら、彼もオルフェウス君と同じじゃないかと思って」
「俺とですか」
「ファントムの中にも、人間のようになりたい。良い人もいるって。だから、もしかしたらと思って」
その言葉に、俺は嬉しくもあり悲しかった。
それはつまり。
「俺のせいで、凛子さんは」
「うぅん、そんな事ないよ」
俺に対して、頭を撫でてくれた。
「オルフェウス君が良い子だって知っている。君が人の為に助けているのも知っている。
フェニックスが悪い奴だっただけで、そんなに気にしないで」
「・・・はい」
そう言ってくれたが、俺は未だに払拭できない不安に駆られていた。
あれから、あまり時は経っていない。
だけど、いつも通りの日常が戻っていた。
「あれ、俊平さん?」
「んっ、あぁ、オルフェウス君!」
すると、俺が街で歩いていると、見えたのは俊平さん。
それに見た事のないお婆さんもいる。
「俊平君、彼は?」
「あぁ、僕の友達です!何よりも!」
「見つけたぞ!!」
すると、聞こえて来た声。
振り向くと、そこにはファントムがいた。
「・・・なるほど、理解しました」
「俊平君、彼は?」
「大丈夫、なんだって」
事情は詳しく分からないが、どうやら、俊平さん達を護る必要があるようだ。
「お前は、まさか!」
「悪いが、この人達には手を出させないぞ、変身!」『ボルケーノ!ナウ!』
その音声と共に俺はすぐに魔法使いとしての姿に変わる。
ファントムも、すぐに構えた。
その時だった。
「お待ちなさい!」
「んっ?」
聞こえた声。
同時に、俺とファントムの間に立つ。
少し警戒したが、見れば、そこに立っていたのは、仁藤さんだった。
「あぁ、来てくれたんですね、に「待たせたわね、オルフェウス!」ん」
俺がそう、言おうとしたら、なぜか大きな声を出す仁藤さん。
「どうしたんですか、に「そう、私が噂の魔法少女」ん」
再び、俺が話しかけると、なぜか大きな声で叫ぶ。
同時に、俺の方に間近に近づくと。
「いや、だからに「そうよ!私が噂の魔法少女ビーストよ!」はっはい、ビースト」
なぜだろう、圧が凄い。
しかも、なぜか気味の悪い女声で話しているけど。
どういう状況なのか、分からず、俺は思わず俊平さんの方に目を向ける。
何やら、必死にジェスチャーを行っているけど、その意味がさっぱり分からない。
「お前、一体、何を言っているんだ」
これまで、あまり同意はしたくなかったが、今回ばかりは同意したかった。
「ふふっ、悪いファントムさんはぱくっと食べちゃうわよ」
「・・・」
なぜだろうか。
俺は、よく分からないけど、ただ一つ、思う事は。
「早く、戦い、終わらないかなぁ」
それだけだった。