仮面ライダーオルフェウス/ファントムタナトス 作:ボルメテウスさん
「・・・その」
俺は、その場で、沈黙をしていた。
眼前にいる彼女に、この真実を教えるべきかどうか。
「その、本当に、美砂ちゃんの事は知らないの」
「あぁ、俺は、その美砂という人とは、知り合いではない」
だからこそ、嘘を言わないようにする。
本当の事を言ったら、その先に起きる出来事を、俺は知る。
「オルフェウス、その感じからして」
「たぶん、ゲートだと思います」
「それは、不味いな」
晴人さんが、俺の方へと耳打ちをする。
どうやら、俺と別行動をした際に、似たような出来事があったらしい。
その際に、晴人さんはゲートに対しては、騙した。
「その、美砂さんって、どんな人だったんですか?」
「おい、オルフェウス」
「分かっています、でも」
俺は、そんな中で、ゲートとなった人物と、そのゲートを犠牲に生み出されたファントムの違いを知る為に、思わず問いかけた。
「美砂ちゃんは、その私の双子のお姉ちゃんなの。やや引っ込み思案な性格で、「家族と離れるのが不安」と海外留学を躊躇っていたの。
そんな時に家族を模した人形のキーホルダーを贈り、「始まりも終わりも、決めるのは自分よ」と言って彼女の後押しをしたのが美紗ちゃんだったの」
「そうだったんだ」
その話を聞いて、俺は余計に、メドゥーサの事を話すべきかどうか。
「あの、どうしたんですか」
「その」
俺が、その言葉を迷っている時だった。
その気配を感じた。
「オルフェウスさん?」
「少し、後ろに下がっていて」
「えっ?」
それと共に、俺は、その気配を発した相手に向けて、俺は構える。
「・・・」
そこに立っていたのは、メドゥーサだった。
「えっ、美砂ちゃ」
そう、真由さんは戸惑いながらも、近づこうとした。
だけど、俺はそれを阻む。
「えっ、オルフェウスさん?」
「悪い、本当だったら、教えたくなかった。けど」
「・・・ふぅん」
俺が、真由さんに話していると、メドゥーサは睨んでいる。
その睨んでいる方向は、俺ではなく、真由の方だった。
「・・・気に入らないわね」
「なに?」
いきなり出てきたその言葉の意味に俺は首を傾げる。
だが、それも一瞬。
奴は、すぐにその本性を露わにした。
「えっ」
それに真由は、ゆっくりと後ろに下がる。
「これって、何が起きているの」
「お前に、この子をやらせるかよ、変身」
俺はそのまま魔法使いへと変身すると同時に、メドゥーサに向かって行く。
その手に持ったウィザードソードガンを、眼前にいるメドゥーサに向かって、振り下ろす。
同時にメドゥーサもまた、その手に持った杖で受け止める。