仮面ライダーオルフェウス/ファントムタナトス 作:ボルメテウスさん
結局、メドゥーサは、すぐに姿を消した。
メドゥーサが、何を企んでいるのか。
それを警戒するように、真由さんをそのまま、家に泊める事にした。
「あの、オルフェウスさんだっけ。オルフェウスさんは、その美砂ちゃんの事を知っていたのよね」
「・・・一応は、俺の育ての親という事になっている」
「育ての親なの」
「あぁ、けど」
メドゥーサが結局、何を企んでいるのか分からない。
警戒を怠ってはいけない。
それだけに、あいつは油断出来ない相手だ。
「・・・とにかく、真由さんも気をつけて。俺達も守るけど、あいつは、その」
それ以上、どう言えば、俺には分からなかった。
「・・・なんでもない。とりあえずは、おやすみなさい」
そう、俺は彼女から逃げるように去った。
守る為のゲートである事は理解している。
けれど、俺は。
「あの顔を見たくないのか」
メドゥーサと瓜二つのあの顔を、俺は見たくなかった。
俺はそのまま逃げるように部屋から出て行った。
それから、翌日まで、俺は外の気配に注意していた。
メドゥーサが、ファントムが襲い掛からないように警戒していた。
そうして、朝。
晴人さんと交代して、俺は寝ていた。
疲労が溜まっている状態で戦えば、もしもの時があったら危険だから。
「眠い」
そう呟きながらも、人間のように暮らし初めてから、自然と身についた感覚。
その感覚と共に、俺は、そのまま、下の階にへと行く。
「あれ、輪島さん?真由さんは?」
ふと、護衛対象である真由さんがいない事に気づいた。
「どこに?」
「1人で考えたい事があると言って、寮に戻ったらしい」
「寮にですか」
「あぁ、それと晴人は今、グレムリンがゲートを襲っていたと聞いて、向かったんだ」
「グレムリンが?」
すると、俺は違和感を感じた。
その違和感は一体何なのか。
「・・・グレムリンが、そんな分かりやすく襲うのか」
あの悪意のような塊の奴が、そんな事を。
その疑問と共に、メドゥーサが言っていた絶望。
その意味を理解してしまった。
「まずいっ」
「えっ、オルフェウス!?」
何を行おうとしたのか。
気づいた俺は既に飛びだしていた。
場所は、昨日真由さんから聞いた家に。
真っ直ぐと走る。
走って、走って、家に辿り着く。
「真由さん!」
俺はドアを勢い良く開く。
そこには、目が虚ろになっている真由さん。
そして、それを見つめるメドゥーサがいた。
「真由さん!」
俺はすぐに真由さんを抱えて、その場を離れる。
「真由さん!しっかりして!」
「オルフェウスさん、私、美砂ちゃんがまだいると思っていたっけど」
「メドゥーサ、お前、何を」
「あら、変わらないわ、その女を絶望させる事。それがファントムでしょ」
「っ」
それと共に、答えはすぐに理解した。
「その女に家族なんてもういない。私が全員殺した。そして、タナトス、あなたを惑わすその女もね」
「惑わすだと」
「あら、違ったのね、まぁ良いわ、もうすぐ、その女はファントムを産んで、死ぬのだから」
「・・・そうか」
それと共に、俺は既にアクマイザー・タイマーを起動させていた。
同時に、俺は瞬時に走り出す。
「メドゥーサ、俺は許さないっ!お前が美砂さんの皮を被って、真由さんを傷つけた事をっ」
「また、その女の話をするのね」
それと同時にメドゥーサは、その杖を構える。
俺は既にオールデビルとなって、そのまま鍔競り合いとなる。
「俺は!お前を!!許さない!!!」