仮面ライダーオルフェウス/ファントムタナトス 作:ボルメテウスさん
あの後、俺とコヨミさんに連れられて、目的の警察署へと向かう事になった。
警察署という場所に来た。
「ここが警察署か。なんだか色々と凄そう」
「あんまり周りを見ないの」
そのまま、俺はコヨミさんと共に、晴人さんの元へと向かおうとした。
だけど、そんな警察署の入り口が開くと、何やら不機嫌そうな女性が、そのまま出て行った。
その後ろを追うように、一人の男性が。
「さっきのはっ」
「どうしたんですか、コヨミさん?」
「オルフェウスっ、さっきの男、ファントムよ!」
「っ!」
その言葉を受けて、俺はすぐに走り出す。
コヨミさんが言っていたさっきの男の特徴を思い出し、すぐに走り出す。
目の前にいた男は、既に女性の近くにいた。
同時に俺もまた、すぐに構える。
「変身!」
それと共に、俺は魔法使いへと変身し、そのままファントムに近づく。
「なんだっ」
「あれは、一体」
「怪物かっ、凛子っすぐに構えろ!」
「えっ、先輩」
するとファントムは人間の姿のまま、その手にある拳銃をこちらに向けて、発砲する。
それに対して、俺は晴人さんの武器を真似て作りだしたウィザーソードガンで、その攻撃を防ぐ。
「お前の目的はなんだ」
「お前を殺す事だ」
「殺すっ、もしかして、ファントムっ」
同時にファントムではない方の女性もまた構える。
「・・・そこをどけ、俺が用があるのは、そっちだ」
「悪いけど、どかないわ!私は人を守る為に警察官になった!父のようになる為に!」
「父」
その言葉に対して、俺は動きが止まった。
父、その単語は知っている。
だけど、彼女がそこまで求めるのは一体。
疑問を余所に、ファントムは笑みを浮かべる。
「なるほど」
同時にファントムはそのまま彼女の手元にある何かを奪った。
「えっ先輩っきゃっ!」
「っ!」
吹き飛ばされた女性に対して、俺はすぐに駆け寄って、受け止める。
「えっ、何を」
「あいつは、人間じゃない」
「あいつって、どういう」
「目の前にいる男は、ファントムだ」
「っ」
同時に、ファントムは、その正体を露わになった。
それに対して、女性は驚きを隠せなかった。
「どうして」
「奴は死んだ。俺というファントムを生み出してな、そして」
それと共に、そいつの手には先程、奪った物があった。
あれは一体。
「お前もファントムを生み出す」
「っ」
その一言と共に、その手にあった物を地面に落として、そのまま踏み潰した。
「なにを」「おとうさん」
「えっ?」
それと共に、女性はそれを見て、悲痛な表情。
同時に、俺の胸に感じたのは嫌な感じ。
「まさか、ファントムがっ」
「さぁ、生まれろっ、ファントッ」
そう奴が叫んでいると、何かに吹き飛ばされた。
見ると、その先には晴人さんがいた。
「晴人さん」
「遅くなったな。さてっと、オルフェウス、凛子ちゃんを頼めるか」
それと共に、この女性の事だろう。
「・・・分かりました」
それと共に、俺は女性に、指輪を填める。
「あなたは」
「俺は、誰かを守りたい、ただの魔法使いだ」『エンゲージ!プリーズ!』
それと共に、俺はゆっくりと翳す。
同時に、俺はそのまま、彼女のアンダーワールドへと侵入する。
「ここが、アンダーワールド、初めて来たけど」
そう、呟いていると、少女が走っている。
おそらくは、この世界における彼女の希望の象徴だろう。
そして、それを見た先にいたのは、男性がいた。
「あの人が、お父さん」
その光景は、どこか暖かかった。
だけど、次の瞬間、その光景を一瞬で破壊する存在が現れる。
「っ!」
巨大な兎。
額には角が生えており、周囲の光景を破壊している。
これが、ファントムが生まれる瞬間。
絶望。
「やらせるかよぉぉぉ!!!」
同時に俺は叫ぶ。
それに合わせるように魔法使いとしての姿は吹き飛び、代わりにファントムとしての姿が露わになる。
「死が、俺の前に立つんじゃねぇよ!!」