仮面ライダーオルフェウス/ファントムタナトス   作:ボルメテウスさん

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先入観のない正体

真由さんが、ファントムになるのを阻止する事が出来た。

それによって、安堵しながらも、俺は眼前にいるメドゥーサに対して、睨み付ける。

 

「さて、これで、思う存分戦える」

 

先程までの焦りはない。

ファントムを生み出す事もなくなったのならば、冷静に戦える。

 

「本当に残念ね、けど、殺せばどうせ」

 

それと同時に、俺が感じたのは悪寒。

メドゥーサ以上の、そして、感じた事のある魔力。

俺はその方向に目を向ける。

 

「よく希望を捨てず生き残ったな。お前は魔法使いになる資格を得た」

 

その一言と共に現れたのは、ファントムではない。

姿は、晴人さんが変身する魔法使いの特徴である宝石を思わせる仮面を被っており、白いフードを纏っている。

 

「白い魔法使い」

 

少し前に晴人さんが、魔法使いになった時に導いてくれた人物だと聞いた。

けど。

 

「あなたは」

「っ」

 

俺は、そのまま構えていると。

 

「消えろ」『エクスプロージョン!ナウ!』

 

奴が、その指輪をドライバーに翳すと共に、こちらに向かって、放たれた魔力。

それは、俺とメドゥーサを纏めて吹き飛ばした。

俺はなんとか体勢を整えながら、見つめる。

 

「真由さん」

「私と来る事が、君から家族を奪ったファントムを倒すただ一つの道だ」

 

そのまま、真由さんに問いかける。

だけど、なぜだ。

俺は、こいつを信用出来ない。

 

「『止めるなよ、これは彼女自身が決める事だ』」

「っ」

 

白い魔法使いは、そのまま、俺の方に問いかける。

だが、その瞬間、重なった。

それは、顔も見ていない。

いや、顔を見ていないからこそ、先入観を捨てて、理解する。

だからこそ、分からない。

 

「お前は、一体何が目的だ」

 

そう、白い魔法使いに叫ぶだが。

 

「いずれ、分かる」『テレポート!ナウ!』

 

だが、それよりも早く、真由さんをテレポートの音声と共に、その場から消えた。

 

「ちっ、邪魔をして、また会いましょう、タナトス」

 

そして、メドゥーサは、その場から消え去った。

だけど、俺はしばらく、その場で留まった。

周囲には、気配はない。

だけど、目を閉じて、あの時に感じた違和感。

そして、そこから合わせていく。

 

『君の推測、もしも当たっていたとしたら、かなりヤバいぞ』

 

俺が感じる違和感。

それは、俺の中にいる3人もまた同じ意見だ。

 

「だけど未だに目的が分からない。下手に動けば、大きな被害が出る。だから今は」

 

黙っておく。

だけど、いずれは暴いてみせる。

 

「お前が何の目的で動いているかな、ワイズマン」

 

そう、全ての黒幕だと思われる名をただ呟く。

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