仮面ライダーオルフェウス/ファントムタナトス 作:ボルメテウスさん
真由さんの姿は、あれから見ていない。
ワイズマンが、何を企んでいるのか。
それを知る為に、調査を行っている。
だけど、まるで手掛かりは掴めない。
「そもそも、ワイズマンは一体どうやってファントムを生み出す手段を手に入れたんだろうか」
ファントムという存在に関して、俺はあまりにも知らなすぎる。
自分達が魔力を持つ人間であるゲートの絶望によって生み出された事以外、まるで情報がない。
それを知っているのは、ワイズマンだけであり、それ以外のファントムはおそらくは知らない。
知っていたとしても、そいつから聞く事は出来ない。
そんな考えをしていた時だった。
「おぉ、いた!いた!!オルフェウス!?」
「んっ仁藤さん?」
そんな俺が悩んでいる時に仁藤さんがこちらに来ていた。
「お前も護衛を手伝え!」
「護衛?いきなりなんですか」
慌てた様子でこちらに来た仁藤さんに対して、俺は思わず首を傾げる。
すると。
「なんだい、そこにいる子は?」
すると、後ろにはこちらを怪しんでいる人がいる。
同時に、俺は、その人が持っている何かに目を向ける。
「なっ何かね?」
「仁藤さん、あの人が持っているの、なんか仁藤さんのキマイラと似たようなのを感じますが?」
「おっ、という事は、お前の直感もそう言っているんだな」
俺の一言に対して、仁藤さんは笑みを浮かべる。
「実はな」
そのまま、仁藤さんが事情を説明してくれた。
どうやら、あの人、中本治がアフリカのニオール文明の遺跡で発見した物らしい。
その話を聞いて、俺は一つの考えに至った。
「ワイズマンは、もしかして仁藤さんみたいな感じなのか?」
「んっ?」
俺が造り出したドライバーは、晴人さんが初めて戦った姿を見た際、その晴人さんのドライバーを見て模して造りだした物。
その構造はファントムの魔力を魔法として使う事。
そして、仁藤さんは、自分の体内にあるキマイラの魔力を利用して戦う魔法使いだ。
聞いた話だと、仁藤さんに対して、ワイズマンはアーキタイプと呼んでいた。
それを考察しても、少なくとも、仁藤さんと似たドライバーがどこかに存在した可能性がある。
「俺も調べても良いですか!」
「なっ、何を言っているかね」
「まぁまぁ、こいつはかなり良い奴だから。何だって、俺の相方みたいなもんだからな」
「そんなの、信用出来るかっ」
「えぇ」
仁藤さんが、何やら言っている。
「お願いします!俺もその考古学に興味があるんです!!」
「えっお前もっ!」
「というよりも、知りたい事があるので」
ワイズマンの正体を探る為にも、これが何か手掛かりかもしれない。
「なっ頼むよ!」
「・・・仕方ない、ついてきたまえl」