仮面ライダーオルフェウス/ファントムタナトス 作:ボルメテウスさん
俺はあの後、すぐに研究室へと入った。
それと同時に始まったのは、仁藤さんのベルトに関する調査だった。
「それにしても、かなり熱心ですね」
「まぁね、これは私にとってはチャンスだからね」
「いやぁ、分かるぞ、同じ考古学を歩む者としてはなぁ」
中本さんの言葉に対して、仁藤さんも同意をするように呟きながら言う。
仁藤さんも、元々は考古学の発掘作業中に、キマイラが封印されているドライバーを手に入れた。
その事もあって、中本さんの気持ちは理解出来るようだ。
「そう言えば、オルフェウス。お前のファントムの姿も結構面白いよな」
「俺のですか?」
すると、仁藤さんが突然、そんな事を言った。
「ファントム?それって、あの時に襲った怪物の事か?」
「あぁ、安心しろ!こいつは悪いファントムじゃないから、まぁ、少し見せてやってくれないか?」
「えっ、わっ分かりました」
俺はその言葉に答えると共に、俺はファントムの姿に変わる。
「これが、ファントムの姿か、そう言えば、オルフェウスっていうのは、ギリシャ神話の英雄と同じだね」
「ギリシャ神話?」
すると、聞いた事のない言葉に、俺は首を傾げる。
「オルフェウスは、知らないのか?琴座のモチーフとなったギリシャ神話の詩人で冥界から地上へと帰ってきた奴だぞ」
「そうなんだ、俺のファントムとしての名前はタナトスって言うけど」
「タナトス?またギリシャ神話だね、しかも神の」
「あぁ、そう言えば、死の神様だったな。いやぁ当たり前過ぎて、すっかり疑問にも思わなかったぜ」
そう、仁藤さんが言うけど、それって。
「・・・聞きたい事があるけど、これまで出てきたファントムの名前も、そういうのに関係しているのかな?」
「ファントムの名前?そう言えば、よく思い出したら、確かにファントムの奴らの名前は神話に関係しているな、偶然か?」
「それは、結構面白い事だね」
すると、先程まで仁藤さんのベルトに夢中だった中本さんが、俺達の話を聞く。
「もしかしたら、神話に出てきた怪物や神々は、ファントムがモデルになっているかもしれないな」
「という事は、やっぱりキマイラはチャンスという事になるな!!」
そう、彼らは呟く。
だが、それらの会話は、俺にとって新たな疑問となった。
「俺の名前」
最初にオルフェウスという名前をなぜつけたのか。
それを晴人さんに聞いた際には、縁起の良い名前だと、昔、母親から教えられた事を思い出したらしい。
その意味もあまり調べてなかったが、なんとなく思い出して、すぐにつけてくれた。
だけど、俺のタナトスという名前は、ワイズマンがつけた。
それを考えれば。
「やっぱり意図的なのか」