仮面ライダーオルフェウス/ファントムタナトス 作:ボルメテウスさん
あれから、俺達は研究に没頭していた。
そんな最中、ふと中本さんが資料室から帰ってきた時だった。
「今回の発見を祝して一杯どうだ?」
その言葉と共に、戻ってきた際に、その手に持っていたのはワインだ。
銘柄を見るとかなり高級そうに見えるが。
「おいおい、どう言う風の吹き回しだよ?」
その事に対して、仁藤さんも薄ら笑いをしながらも言う。
「長い調査になりそうだからな。君とも、もっと協力して行きたいしな。君もどうだい?」
「あぁ、いや、俺は遠慮しておきます。というよりもたぶん、未成年だと思いますから」
「未成年なのか?」
「具体的な年齢は分からないけど」
俺自身、誕生してのは、サバト。
故に、俺自身が本当の年齢も分からない・
「そっそうなのか、それじゃ、せっかくだから、何か料理でもお願いしようかな」
「おっ、それだったら、せっかくだからワインに合うのを頼むぜ!」
「分かりました」
研究を行っている間、何も出来なかった。
せめて、何か役に立たないと。
「あの、調理が出来る場所は」
「あぁ、ここから少し先にあるよ」
「分かりました」
俺はそのまま、指示された場所へと向かう。
元々、長時間の間、研究する人達の為なのか。
調理器具はある程度揃っている。「よしっ、それじゃ、まずは……」
調理道具を確認する。
鍋にフライパンに包丁。
「……まぁ、とりあえず作ろうか」
そう言いながら、ワインに合いそうなものを作っていく。
そんな中で、ふと、何かを感じ取る。
それはまるで誰かに見られているような感覚。
いや、これは気のせいじゃない!
「何だ? 一体、何処に?」
辺りを見渡すが、誰もいない。
そう思っていると、突然、視界の端で、何かが動いた気がした。
だけど、これを無視したらいけない気がする。
俺は、調理を終えた後の料理をそのまま置いて、そのまま警戒しながら、周囲を見渡した。
人影はない。だけど、確実に何かがいる。
そして、それは俺に向かってくるような足音が聞こえる。
その瞬間だった。
俺はその気配がこちらに襲い掛かる。
「ハロー、オルフェウス君」
「っ!」
その影の正体が、グレムリンだと理解した瞬間、俺は飛び掛かる。
「やだなぁ、いきなり襲うなんてぇ」
「どうせ、お前は中本さんを襲おうとしたんだろ」
「酷いなぁ、そんな事を言うなんて、けどさぁ」
すると、グレムリンは俺の方を見る。
「僕の方ばかりに目を向けて良いのかなぁ?」
「なに?」
そう、疑問に思っている時だった。
「あぁ、そこにいるのは!」
「仁藤さん?」
そこにはつまみの完成を待っているはずの仁藤さんがいた。
「オルフェウス!? そいつをとっ捕まえろ! 俺のベルトが盗まれた!?」
「なんですって?」
その言葉に俺は思わずグレムリンに目を向ける。
「さぁ、何の事かなぁ」