仮面ライダーオルフェウス/ファントムタナトス 作:ボルメテウスさん
「さぁ、ランチタイムだ!」
その言葉と共に、仁藤さんは、託された新たな武器を手に襲い掛かってくるファントムとの戦いを始めた。
その様子を見ながらも、俺はこの場で隠れているだろう人物に目を向ける。
「さて、いい加減、出てきたらどうだ」
「おやぁ、バレちゃったか」
そうして、俺は構えていると、そこに現れたのはグレムリンだった。
奴は、まるでこちらを揶揄うような態度は変わらない。
そして、俺の反応を伺うように。
「それでぇ、どうだった?君の言う人間に果たして守る価値はあったのかなぁ?」
おそらく、ベルトを盗んだ1件には、他でもないグレムリンが関わっているだろう。
それは、ある意味、直感に過ぎない。
だけど、確信はあった。
だからこそ。
「あぁ守る価値はあるよ」
「ふぅん」
俺の答えに対して、グレムリンはつまんない物を見るような視線だった。
「君だって知っているはずなのにねぇ、彼のベルトを盗んだのは他でもないゲートである事を」
「そう、唆したのは、グレムリン、お前だろ」
「ふふっ、そうだねぇ、けど、僕は少しワインをプレゼントしただけだよ。それであっさり使ったのは他でもない彼だよ。だから、僕のせいにはしないで欲しいな」
グレムリンは、俺を揶揄うように言うが。
「そうだな、確かにお前の言う通り人間は、時に間違ってしまう。今回の1件はあの人が起こした。それは間違いない」
「そうだね、そうだね」
「けど、ここで仁藤さんが、危機を乗り越えられたのは、あの人のおかげだ」
その言葉を、まるで証明するように、仁藤さんの姿は変わる。
それは、仁藤さんの中にあるファントムが現実に現れたような、黄金の姿だった。
「人は夢の為に時には間違ってしまう。だけど、人は、その時に誰かに助けられ、その道を正しくする事も出来る」
「・・・」
「俺は、そんな人になりたい!人の可能性を信じたい!!」
「そうか、それじゃ、僕「ただし、グレムリン、てめぇは駄目だ」・・・」
俺はそうしながら、構える。
「お前からは、人間ではないファントムの気配しかない」
「だから、僕はソラだって言っているだろうがぁ!?」
グレムリンは、帽子に顔を隠しながら、呟く。
「もぅ良いや、やっぱりゲートを唆した程度じゃ、君には効果はないようだね」
「なに?」
その言葉から、俺は嫌な予感がした。
「何を企んでいるんだ」
「さぁねぇけど、君が一番嫌な嫌がらせかもしれないねぇ」
それと共にグレムリンは、すぐにその場から消えていった。
「君にとって、希望の象徴を消すね」
その一言に、首を傾げる。