仮面ライダーオルフェウス/ファントムタナトス   作:ボルメテウスさん

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湧き上がる魔力

「仁藤さんっこれは」

 

晴人さんがなぜ苦しんでいるのか。

 

疑問に思った俺は思わず近くにいた仁藤さんに聞いてしまう。

 

「さっき、いきなり現れたファントムの奴が晴人の中に入りやがった!」

 

「なっ」

 

よく考えれば、それは可能かもしれない。

 

俺が使うエンゲージは、晴人さんの魔法を真似て造りだした物。

 

それをファントムが使えない訳はない。

 

「とにかく、さっさと入るぞ!このままじゃ、こいつの中にいるドラゴンが消されるぞ」

 

その言葉と共に、ようやく理解出来た。

 

あの時、グレムリンの奴が言っていた絶望の意味が。

 

「させてたまるか!」『エンゲージ!ナウ!』

 

俺はすぐに晴人さんに指輪を填めて、そのままアンダーワールドへと入る。

 

アンダーワールドへと入ると同時に俺はファントムとしての姿であるタナトスへと変わる。

 

「ここがっ晴人さんのっ」

 

辿り着くと同時に、アンダーワールドは既にヒビが入っている。

 

そこから見て、既にファントムによって、アンダーワールドが破壊されている事が分かる。

 

同時に、俺は先程まで戦っていたファントムへと向かって、走り出す。

 

「ははぁ!美しいじゃないかぁ!実に!「止めろぉ!!」むっ」

 

未だに破壊しているファントムに向かって、俺はその手に持つ刀を振り下ろす。

 

「ほぅ、それがタナトスとしての姿か」

 

「これ以上、晴人さんのアンダーワールドを破壊するんじゃない!」

 

ファントムに対して、叫びながら、俺はそのまま力を込める。

 

それに対して、ファントムも、その手に持つ薙刀で対抗する。

 

ガキィ!! 力と力がぶつかり合う。

 

ファントムが本気で力を込めて振り下ろしているにも関わらず、拮抗してる辺り、さすがと言うべきだ。

 

だが、こちらも負ける訳にはいかない。

 

俺は、刀を押し込んでいき、ファントムの体ごと、吹き飛ばす。

 

それに抗うように、ファントムも俺へと迫ってくる。

 

薙刀のリーチを活かし、突き攻撃を繰り出す。

 

それを横に逸らしながら、避け、刀で斬りつける。

 

それに対して、ファントムも薙刀を槍のように回転させながら、突き出す。

 

「ははは!中々に楽しめそうだ!」

 

「お前を楽しませてる余裕なんてない!」

 

ファントムとの激しい打ち合いが続く。

 

ファントムの攻撃を捌きながら、隙があれば、攻撃を叩き込む。

 

しかし、ファントムの攻撃も速く、なかなか隙を見つける事は出来ない。

 

「ははっ良いぞ、良いぞ!もっと来い!」

 

こちらの攻撃を捌きながらも、楽しそうに笑うファントム。

 

「だが、良いのか」

 

「何がだっ!」

 

「そんなに感情を剥き出しにして、お前の魔力に当てられて」

 

その言葉に、俺は周囲を見る。

 

それは、ファントムによって開いたアンダーワールドの傷。

 

それが、俺の魔力に呼応するように、広がっていく。

 

それと同時に、俺の中に入っている力が流れていく。

 

「っ」

 

「これはこれで面白いじゃないか!この光景も!!また美しい!」

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