仮面ライダーオルフェウス/ファントムタナトス 作:ボルメテウスさん
晴人さんが、新たな姿へと変わった。
それは、まるで晴人さん自身が、人間の中にある輝きを証明するような姿だった。
「オルフェウス」
「なんですか?」
「お前も、本気を出して良いんだ」
「えっ?」
それに対して、俺は困惑を隠せなかった。
「俺は何時だって」
「あぁ、本気だ。けど、お前は、どこか自分のファントムとしての力を絶望だと思っていただろ」
「それは」
否定出来なかった。
それは、これまでの戦いで、俺自身がそれを証明していた。
「だけど、俺はこの姿になって、分かった。絶望だろうと希望に変える事が出来る。だから、俺が俺である限り、お前の絶望も希望だ」
「・・・分かりました」
これまで、このタナトスとしての姿は絶望の象徴だと思っていた。
けど、晴人さんが、この姿も希望だと言ってくれるんだったら。
「俺もまた、その言葉を、信じます!」
それと共に、俺はタナトスとしての、ファントムとしての本気を出した。
瞬間、周囲が地震を思わせるような揺れが起きる。
溢れ出る闇が、そのまま俺の身体から放たれる。
「なっ、これは」
それに対して、レギオンは、後ろに後ずさる。
だが、既に遅い。
俺の身体から放たれる魔力。
それは、俺から晴人さんへと送り込まれる。
「なっ」
「「さぁ、ショータイムだ」」『インフェニィティ!』
鳴り響く音声と共に、俺はその手に持つ刀を手に、走り出す。
すると、これまでとは比べものにならない程の速さで、走る事が出来た。
瞬く間にレギオンに接近すると共に、刀で一閃。
同時に、レギオンの後ろにいた晴人さんもまた、その手に晴人さんの身体に宿るファントムであるドラゴンがアックスカリバーへと変化して、そのまま斬り裂く。
「これは一体っ」
そうしながら、俺と晴人さんは交互に攻撃を行っていく。
「この光景は」
そう、レギオンにとっては予想外だろう。
白と黒。
二つが入り交じりながら、攻撃を行っていく。
だが。
「行くぜ、オルフェウス!」「はい!」
そう、晴人さんが、その手にあるアックスカリバーのハンドオーサーの部分を叩く。
『ハイタッチ!』
それと同時だった。
『ハルマゲドンストライク!』
俺は、そのまま宙を舞う。
それと共に、その隣には晴人さんのファントムであるドラゴン。
そのドラゴンと俺が一つとなると同時に、現れたのは巨大な斧。
「はあぁぁぁあ!!」
それを一振り。
真っ直ぐと、レギオンに向かって放たれた。
「があぁぁぁぁぁ!!」
それと共にレギオンは、その身体を一瞬で粉砕させる。
その一撃は、その浜辺を真っ二つにさせる程の威力だった。
しかし、真っ二つに斬られた浜辺は、元に戻る。
それは、膨大な魔力で、壊れる前に修復する事が出来た。
「晴人さん」
「あぁ、すぐに魔力を」
その言葉と共に、気絶しているコヨミさんに魔力を送る。
その光景を見ながら、俺もまた、自覚する。
「俺が守りたい光景。これがそうなんだ」
そこで見える2人の笑顔。
俺はそれを見て、確かな確信を持てた。