前回の続きとなります。
今回は長めです。
Side:刻晴
_くそ!!“あの女”ぁ!!どうしてなんだよ!?
_“刻晴”のくそ女がぁ!!どうして急に出来るようになり始めたんだよ!!
_あの女、あくまでも次の玉衡の“繋ぎ”じゃあなかったのかよ!?
_話が違うじゃないか!!これでは、このままでは…!!
_本当にどうするんだ!?あんな態度を取り続けた以上、挽回するのは至難だぞ!?
_刻晴様が許してくれたとしても、周囲が許してくれるのか…?
_“甘雨”さん…。反刻晴派を相当嫌っているらしいからな…。本当に不味いぞ……。
_七星全体の秘書に嫌われたとなると…。もう俺達、終わったんじゃないか……?
_そもそも、本当の実力を隠していたあの女が悪いんだろ!?
_ああいう一面があると知っていたら、彼女に対してあんな事はしていないって…。
_あの女が自ら玉衡の座から降りるように仕向けようとしていたが…。こ、これは…。
_今はまだいい…。だがこの状況が続けば、いずれかは……。
_このままでは自分の席が危ない。もしかしたら数か月後には無くなるかもしれない…。
_“刻晴中立派”、そして“認刻晴派”に移った奴ら…。今ならまだ間に合うのか…?
_どのみち、もう後戻りは出来ないんだ…。ならばいっその事……。
_鞍替えをするという事は自らが間違い、自らが無能であると認めるという事と同じだ…!!
_何が自分達には『正当性が無い』だ…!ふざけるな!!“認刻晴派”が!!裏切り者が!!
_どうして自分達が肩身を狭い思いをしなければならないんだ…!!
_刻晴の事を憎む訳ではないが…。これは自らの進退に関わるんだ…。何としても…!!
_ふざけんな…!こんな事で自らの出世や立場が崩れるのは御免だ…!!絶対に……!!
_まだまだ『輝山庁』や『銀原庁』は、自分達の手中に収まっているんだ…!!だったら…!!
_『月海亭』や『総務司』も“中立派”が多数とはいえ、まだまだ影響力は健在だ!!ならば…!!
_また未だに総務司配下の『千岩軍』だって、今の玉衡に不満を持つ者もいると聞く…!!
_それに噂が正しければ、『とある七星』はあの女の事を良く思っていないと聞くしな…!!
「___ふふっ、すみませんでした。刻晴さん。次からは、刻晴さんを元気づけさせるためにからかうのも程々にしておきますね?」
「___うん。反省の色なしね。甘雨……、そもそも私をからかうのを止めなさい。私を元気づけさせようとするなら他の方法にしなさいという意味なのだけれど…?はぁ、甘雨は本当に私に喧嘩を売っているのかしら?」
夜も更ける璃月港。
“月海亭”、並びに璃月という国家の中心的な施設や人物達が多く集い、そうして富裕層や大商人達の住宅地と言う面も兼ねてある『玉京台』地区。そしてその地区の夜道を、刻晴と甘雨は並んで歩いていた。
「ふふっ、申し訳ありません。刻晴さん、止めてください。暴力反対です、刻晴さん。それに…」
「…それに?」
甘雨はそこで言葉を止めると、刻晴の方をじっと見つめ始める。そんな甘雨の奇行に刻晴は思わず首を傾げる。
「___仮に正当防衛であったとしても、玉衡様である刻晴さんに手を出してしまったら、後ほど色々と問題になりそうです…」
甘雨は横目で刻晴の顔を見ながら、そう言葉を続ける。そして甘雨の視線には僅かに刻晴をからかうような感情や悪戯心、また刻晴を怯えさせようという意図や刻晴に対して挑発する意図を感じられた。
「___へぇ、言うじゃない?私、こう見えても護身とかはそれなりに出来る方よ?」
刻晴は甘雨のその言葉に自信満々な表情を浮かべながらそう言うと、甘雨に向かって少し挑発的な視線を送り始める。
「___止めてください、刻晴さん。降参です、刻晴さん。私が悪かったです。だから、そんな挑戦的な目で見るのを止めください」
甘雨は刻晴の視線に少し慌てた様子を見せながら、降参だと両手を上げ、刻晴に向かってそう謝罪した。
「ふんっ。分かったのならそれで良いわ、甘雨」
そんな甘雨の様子に満足したのか刻晴は視線を逸らして甘雨から顔を反らすと、そのまま前を向いて歩き始める。
あの日、刻晴と甘雨が夜遅くまで月海亭に残っていた日。
刻晴と甘雨が夜空を見上げ、そうしてお互いに笑みを浮かべた日より更に1ヵ月以上の月日が経った。
あの日より刻晴は更に月海亭での様々な仕事を完璧にこなし、また刻晴自身も認識していた自身の問題点でもあった判断力の低さや決断力のなさ、そして思慮深さのなさという問題も、刻晴が月海亭、また七星八門での数多くの仕事や案件を携わったりこなしてきたことでかなり改善され、それにより刻晴の周囲からの評判と言うのも本格的に全体的に上がり始めた。
そして刻晴への苦言や陰口等も息をひそめ、むしろ刻晴に対して好意的な声の方が多くなっていくという逆転現象も徐々に起き始めた。
そうして刻晴自身も自分を取り巻く周囲の状況や環境の変化に気づき、そして玉衡として認められ始めている事に確かな自信を持ち始めた。
また今までは明らかな味方というのは、かつての先代玉衡である刻晴の叔父の直属の部下や叔父と友好関係を結んでいた協力者、またそして甘雨のみであったが日々の刻晴の努力や誠実さ、そうして刻晴自身が磨き上げてきた判断力や決断力の高さや早さが月海亭内でも一定以上が認められ始めた事がきっかけに、数は少ないものの表立って新たな刻晴の味方になる者が現れ始めたり、刻晴に苦言をしてきた者達や陰口を行ってきた者達に対して逆にその者達が刻晴を守るように反論したり、また時折彼らがその者達を論破し、完膚なきまでに叩きのめすという光景も出始めた。
それ故、月海亭内ではかつては刻晴の事を陰で悪く言っていた者達が多く、それが月海亭内の刻晴に対する主流であったのだが、現在の月海亭の現状としては水面下においては“刻晴の事を良く思ってないその勢力”は、かつてよりも減少した影響で表立って刻晴に対して苦言を呈したり、あるいは陰口や風評等の嫌がらせを行う者は減少傾向にあった。
だが未だに水面下で残っている“刻晴の事を良く思ってないその勢力”、『反刻晴派』とも言える者達。
その『反刻晴派』という勢力に属する者達は刻晴が活躍している事に対し、その事が面白くないのか逆恨みをするような者達が、何かを仕掛ける事というのは無かったが、刻晴の事を陰で悪く言ったり彼女を煙たがったりするような者達もまだ多数いたのであった。
そしてそういった者達やそのような行為をしている者達に対して、『むしろそのような考えを持ったり行為をする事が月海亭や総務司、しいては璃月港や璃月の発展の阻害に繋がる』といった事。そして『璃月全体を発展させていく為には刻晴のような者の力が必要なのではないか』という事を説いて擁護する者達。“言うなれば彼女を認めて支持する者達”。“刻晴の事を玉衡として認め、彼女側に付いた集団”である『認刻晴派』とも言える勢力が“反刻晴派”の者達と相対し月海亭、そして総務司等を始めとする璃月の“七星八門”の各庁の水面下で静かな戦いが繰り広げられていた。
そうしてそのような状況を知るよしもない刻晴は、1ヵ月前からと同じように日夜真面目に仕事に励み続けた。
そして数多くの経験を積み続けることによって自分磨きを続け、また更に刻晴は自主的に月海亭の記録室や資料室にあった十年間分の月海亭の政務に関する記録書や月海亭に勤務する者達各員の日報、また総務司を訪れてそこに届けられていた璃月港の住民達の陳情書や投書だけでなく、その総務司を始めとする七星八門各所の部署に保管されている保管室や蔵書等で公務の記録書やそれにまつわる膨大な量の書類に目を通してその全てを頭に叩き込み続けてきた。
そしてそうした甲斐もあり、刻晴は今代や先代の璃月七星達がどういう状況に陥ったらどういう対応をしてきたのか、それらを知り自分の中に取り込む事が出来た。そしてその膨大な政務の記録書や公務の記録書、また月海亭にあった書類を頭の中に叩き込む事で、刻晴は先代の玉衡であった叔父がどのような仕事を、どのような事を意識しながら日々の政務に臨んでいたのかを理解し始めた。
そうしてそれとは別に、刻晴は日々の政務を通じてとある事に気づいた。
それは『今の自分は経験が不足している事が最大の欠点。ならば‘種別は問わず’多種多様な仕事をこなし、様々な経験を積み続ける事でそれらの欠点を補い、そうして最終的には璃月七星の玉衡としての実力、また知識や経験と言った自分自身の総合力とも言える自らの全てを表す“人間力”といったそれを高めていくべき』という事であった。
そしてそれを決断した刻晴の行動は、まさに迅影の如く早かった。
身分も地位も高い少女である刻晴は玉衡としての政務や公務と兼用しながら璃月港各所への視察から、そうして自らの政務や公務が無い日や忙しくない時期を利用しての短期間ではあるが、例えば‘チ虎岩地区’にあった“某炎の神の目持ちの少女のシェフ”がいる『某大衆食堂』で、アルバイトとして接客やホールの経験をしたり、またそこで簡単な料理人や料理に関わる仕事にも従事してみたり、‘緋雲の丘地区’にある“某水の神の目持ちの大商会の次男坊”が時折訪れる『某本屋』にて店員のアルバイトをし、そこで書店員の経験を積むなどしてきた。
またそうして刻晴は身分を隠しながら璃月港各地へと赴いて、月海亭や総務司等の七星八門では経験することが出来ない数多くの璃月港の民間の仕事や、必要に応じて璃月港内の荷運び屋として荷車の車引きと言った簡単な力仕事から、一度だけではあるが璃月港から璃月北端にある『
そうして刻晴は身分を隠したり、偽装をしながら様々な仕事を経験していった結果、徐々にではあるが璃月にいるあらゆる労働者達の気持ちやどういう思いで仕事をこなしているのか、また彼ら璃月の労働者達の誇り。そうして彼らと共に汗を流した経験からその労働者達らにとっては現状どこに不満を抱いていて、どこを改善すべきなのかという事が刻晴は少しずつであるが理解できるようになっていった。
そしてまた“玉衡”の権力を用いて、月海亭、そしてその傘下にある総務司や和記庁を始めとする七星八門の公的機関を通じて『多種多様な労働現場で労働者達と汗水を流してきた経験から労働者達の待遇や彼らの環境を改善や改革するための施策、そしてそれと両立させる形で彼女が月海亭の記録室や資料室、また各七星八門の保管室や蔵書等で学び得続けてきた玉衡にふさわしい思慮深さや大局観を持ち合わせた判断力や決断力をを元手に璃月を発展させるための施策、そうしてそれらを両立させた政策』を試作段階ではあるがそれらを打ち出し、月海亭内に展開し始めたのであった。
そうしてその結果。多少の詰めが甘い所や問題点もあるにしろそれらの政策や改善案が月海亭にいた大勢の彼ら、また一部の政策ではあるものの同じ七星達にもその政策を認められたのだ。
そしてこれにより大勢の職員達から当初は何をするにもつたなかった少女である刻晴が、たったの1ヵ月弱でここまでの改革案を打ち出した事をきっかけに、月海亭内の職員達のほぼ全員は彼女が秘めていた玉衡としての潜在性に気づき、そうして彼女を“見下す”という認識を改めた。
そうしてそれは“歴代玉衡、歴代璃月七星で最悪な玉衡の女”という評価から、“現在は歴代七星の平均並みか平均よりやや劣る程度の玉衡ではあるものの、未知数の可能性を秘めた若き少女である玉衡”と評価や認識に彼らが変わった事により、大多数以上は刻晴の事を今代の璃月七星、玉衡として認め始めたのだ。
またこれにより、月海亭や七星八門の裏で起きていた“反刻晴派”と“認刻晴派”との水面下の静かなる戦いも、当初は“認刻晴派”の数が少なく“反刻晴派”達の人間達の方が多かったために“認刻晴派”の人間達にとっては劣勢を強いられていたのだが、刻晴がこのような実績を残したことにより月海亭や総務司等の表舞台で刻晴が認められる動きが起き始めた関係で、“認刻晴派”の人間達が徐々に増え始めたのであった。
そうして“反刻晴派”の人間達も刻晴が秘めていた潜在性、そしてそこから推察できる彼女本来の実力や彼女が到達し得るであろうその潜在能力等を見定め始めた影響で刻晴に評価を改め始める者達が出始め、反刻晴派の一部の人間達が“中立の立場”をとり、また極一部は“認刻晴派”となって彼らの元に合流する事になった。
そうしてこの流れにより、月海亭や七星八門内の裏側で起きていた静かな戦いも徐々に“認刻晴派”の勢いが増し始め、“反刻晴派”の勢いが衰えつつあったのである。
なお刻晴は璃月港で自らの玉衡の身分を隠したり身分の偽装を行いながら、璃月港の労働者達と共に労働を行っていたのだが、その時に刻晴の顔を知っていた月海亭の職員や総務司等の七星八門の上級職員達等が休憩時間等に刻晴がアルバイトとして働いている食堂や本屋を訪れたり、視察として力仕事等をしている刻晴がいた労働現場を訪れてしまったのは余談である。
そうして見かけた時に、彼らに刻晴がバレる事は無かったものの彼らの上司の頂点に当たる璃月七星、玉衡の刻晴によく似た少女が某食堂で自分達の注文した料理を持ってきたり、某本屋で接客を行っていたり、またそうして力仕事等を行っている姿に驚愕したり、唖然や呆然としたり、また見間違いかと思って何度も刻晴の顔を見て確認を行ったり、そうして璃月港で労働者達に混じって力仕事を行っている刻晴に駆け寄って、刻晴の顔をじろじろと見つめてきたりする者達がいたりと、多種多様な反応を見せていたのも完全な余談である。
そしてそんな彼らに対し刻晴はバレたかどうかと内心で冷や汗を掻いたり、また刻晴の顔を確認する為に駆け寄ってじろじろと見つめてきた者達に対しては、思わず『そんな事をして時間を無駄にしている暇があるなら、さっさと公務に戻って仕事しなさい…!!』と念じてしまって、刻晴は青筋を浮かべながら笑みを浮かべてしまい、その刻晴から無意識に発せられていた無言の圧力に、その者達は恐怖を抱いて思わず後退りしてそのまま彼らが追い払われてしまうという、そんな一幕もあったりしたのは完全たる余談である。
「………」
「………」
夜道を歩く刻晴と甘雨は、無言のまま歩き続ける。
「………」
(なんだか今日……)
そして刻晴は何げなく、周囲を見渡す。
周囲にあるのは幾つかの住宅地の明かり、璃月港を照らしている月光のみ。
「………」
(なんだか、いつもより“静か”な気がするわね……)
刻晴は周囲を見渡しながらそう思った。
普段通っている夜道ではあるが、なぜかいつもと違うような雰囲気を刻晴は感じ取る。
「………」
あまりにも静寂すぎる。刻晴はそう思った。
「………」
甘雨もこの異様な状況に嫌な予感がしたのか、甘雨は無言のまま眉をひそめる。
そしてその時であった。
「___刻晴さん、念のため周囲の警戒をお願いします」
甘雨は刻晴がギリギリ聞き取れるかどうかの小声、足音にも注意して周囲に誰もいないのを確認しながら言葉を紡ぐ。
「___えっ?」
刻晴はそんな甘雨の言葉に思わず困惑してしまう。だが甘雨が真剣な表情を浮かべているのを見て、刻晴はすぐに気を引き締める。
「___甘雨、どうかしたのかしら?」
刻晴は周囲に視線を向けながら、甘雨にそう問いかける。だが、刻晴のその問いかけに甘雨は何も返答せず、ただ刻晴と同じように周囲に視線だけを送るだけであった。
「___刻晴さん、少しおかしいです。いくら夜になったからと言っても通行人が一切おらず、そうしていつもであれば千岩軍の兵士達が治安維持のためにこの辺りの巡回を行っているのですが、彼らの姿や気配まで感じられないというのはおかしいです。こんな事は普通にありえません」
甘雨は刻晴にそう言うと、再度周囲に視線を送る。だがやはりその周囲には誰一人おらず、気配すらも感じられない。
「___確かにおかしいわね……」
(偶然…?たまたまかしら……?でも……)
刻晴も甘雨と同じように周囲に視線を向けた後に、そう呟く。そして刻晴は自らの考えや推測を頭の中に思い浮かべる。
「……」
刻晴は改めて周囲を見渡し、その周囲を注意深く観察する。刻晴と甘雨を照らす月光、そして璃月港、玉京台地区の灯り。
その二つが照らす周囲、この通り道には通行人はおらず、またいつもであれば千岩軍が治安維持のためにこの辺りを巡回しているはずなのにその姿も見られない。
「……」
甘雨は目を細める。
「……っぅ」
刻晴はごくりと息を呑む。
人の気配は別に無い。ただ人の気配は無いにしろ、この妙な静けさ、その違和感を刻晴、そして甘雨は敏感に感じ取っていた。
「……ぁ」
(っ、ついてないわね…)
その時、刻晴や甘雨を照らしていた青い月光、その光が遮られる。
「___っ!!」
刹那、甘雨はまるで何者かの気配を感じ取ったかのように、そうして刻晴を守るかのように刻晴の前に立ち、右手を広げて刻晴を甘雨は庇った。
「っぅ!?か、甘雨…!?」
そうして突如甘雨に庇われた刻晴は、いきなりの出来事に目を丸くしながら甘雨に話しかける。
「…刻晴さん、私の後ろへ。そして万が一何かがあった時の為に、駆け出せるようお願いします」
甘雨は小声、そして目の前の曲がり角に視線を向けたまま、刻晴にそう言葉を告げた。
「………」
刻晴は甘雨の言葉に無言で頷くと、いつでも駆け出せるように姿勢を低くして構えた。
「そしてもし本当に“事”が起きたら、月海亭まで走って逃げてください。そこならまだ安全です」
「えっ…?か、甘雨。い___」
そうして甘雨のその言葉に刻晴は目を見張らせ、刻晴は甘雨に言葉をかけようとする。
そしてその次の瞬間であった。
「___そこの曲がり角に潜んでいる者!!今すぐ姿を現しなさい!!」
甘雨は警戒と威嚇の意味も込めて、曲がり角に隠れているであろう“何者か”に大声を上げた。
___ポキリ
___ガサッ
「…っ!?」
(ほ、本当に人がいた…!?)
刻晴は目を見開く。曲がり角の向こう側から、甘雨の呼びかけに応じたつもりなのか落ち葉や枯れ枝を踏みしめる音が、刻晴の耳まで聞こえてきたのだ。
「見回りの千岩軍がいないこの状況、私達を待ち構えるように待ち伏せしてた者、やはり___」
甘雨は独りでに、静かに呟く。そして鋭い視線を向けながら、その音に警戒するように、___
「___刻晴さんを嵌めようとしていましたか…!!“彼らの差し金達”に……!!」
___甘雨の神の目が淡く水色に輝くと同時に甘雨の手には“白と水色、それはどこか白銀を思わせるような弓”が、甘雨のその手に握られていたのであった。
随筆していて、ふと思いました…。
原神キャラの武器の収納や格納、それに戦闘が終わった後に背後や背中に戻すなり浮かせるのってどうなっているんだろう…。
一応、主人公(空・蛍)のボイスの『武器の仕舞い方について…』で、主人公がその理由や理屈をパイモンに説明(?)や解説(?)してくれてはいたみたいですけど…。
とりあえずこれはもう元素使い、もしくは神の目持ちの“権能”という事にしておきましょう(呆)
それでは次回の投稿まで、今しばらくお待ちください。
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追記1
・【“”】。左にある“”のマークを一部付け忘れ、それに伴う強調の特殊タグの抜けが本文中にあったのを発見したため、修正しました。(『言うなれば彼女を認めて支持する者達』、『刻晴の事を玉衡として認め、彼女側に付いた集団』の箇所)