名前を無くした、天権の懐刀   作:久遠とわ

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完成したので投稿。

今回は前回の予告通り『“万民堂”回』です。

ちょっとした日常編(?)と、なります。


_今も健在よ!!

Side:刻晴

 

「___おぉ、本当に貸し切りだ~!!」

 

「___お昼時の時間帯と言うのに、空席が目立つ万民堂…。このような光景は珍しいものだな」

 

そして胡桃と鍾離の二人は、刻晴に続くようにして店内へと入る。

 

「ふふっ、そうでしょう?」

 

そうして万民堂の中へと入っていった三人は、周囲を見渡しながらそんな会話を交わす。

 

 

「___“香菱”!!いるかしら!!私よ!!刻晴よ!!胡桃と鍾離さんを連れてきたわよ!!」

 

刻晴は万民堂の店内を見渡し、そうして彼女の目的の人物に呼びかけるように大きな声でその相手の名前を呼びながら、大声でその言葉を発する。

 

 

 

 

「___あぁ、刻晴!!ちょうど良いところに来たね!!後もう少しで食材の整理が終わって、いつでも始められる所だよ!!」

 

すると万民堂の奥の厨房の方から一人の少女。黄色と茶色の璃月様式の薄手の服、藍色の髪でボブカット、また髪を後ろで編んでわっか状にし、そして腰に“炎の神の目”をぶら下げているまるで燃えるような情熱に満ちた軽やかな服装姿の少女、“香菱”が刻晴達の方へと駆けて来たのであった。

 

 

「___あぁ!!香菱!!久しぶり!!」

 

「___なるほど、やはり香菱殿か」

 

そうしてその少女、万民堂のシェフであり、また刻晴と胡桃の共通の友人である少女、香菱の姿を見た胡桃は駆け寄る香菱に手を振って再会を喜んだり、胡桃の隣に立つ鍾離は香菱の姿を見て納得したかのように腕を組んで頷きながら、香菱に向かって僅かな笑みと共に言葉を返す。

 

 

「ふふっ、うん久しぶり!!刻晴に胡桃!!二人とも元気だった?」

 

そして香菱は胡桃と鍾離の二人の友人である刻晴のもとへと駆け寄り、そして刻晴と胡桃の二人に向かって尋ねるように言葉を発する。

 

「___えぇ、私は元気よ。私のいつもの仕事も相変わらずと言った所かしら」

 

「___あたしも元気だよ!!往生堂の仕事もいつも通り、いや、いつも以上に順調順調!!またそれだけでなく!!ようやく“行秋”にリベンジを、この前悪戯で驚かされた仕返しをする事ができたからね!!」

 

「そうなんだ。刻晴、それに胡桃。ふふっ、本当に二人とも元気そうでよかったよ!!」

 

そうして胡桃と刻晴の二人、香菱の三人で楽しく談笑に花を咲かせ始める。

 

 

 

「___ふっ」

 

またそんな盛り上がる三人の会話に対し、鍾離は僅かながらの笑みを浮かべながら、その三人の会話を邪魔しないようにして静かに見守る。

 

 

 

「___ふふっ、本当に良かったわ。香菱も元気そうで。香菱、改めて本当にありがとうね。完全な貸し切りにしてくれて……」

 

「うん、気にしないで!!刻晴の頼みだもん!!それに“お父さん”にもこの事を相談したら、お父さんも快く協力してくれたんだ!!」

 

「へぇ、香菱のお父さん。“卯師匠”も協力してくれたのね…。彼は今、この万民堂にいるのかしら?お礼が言いたいわ、香菱」

 

「あぁ、お父さんね…。ごめんね、今日はお父さん、万民堂にいないんだ」

 

香菱はどこか申し訳なさそうな様子で、刻晴のその問いかけに対して答える。

 

「あら、そうだったのね…。因みに彼はどこへ行ったのかしら?」

 

「うん、お父さんは璃月港の北。荻花洲の方までも行ったよ。今日は完全に貸し切り、休業となったわけで店にいる必要が無くなったからね」

 

「荻花洲?」

 

「そう。お父さんは荻花洲まで行ってなにか珍しい食材や新鮮で質が良い食材を採取して来るって言って、出掛けちゃったんだ。後はそのまま望舒旅館に立ち寄ってそこで食事を取る事で、何か新しいメニューやレシピのアイデアやインスピレーションを沸かすためにも行ってくるって、そう言って出かけたよ。だから、今頃は荻花洲のあちこちを歩き回ってるんじゃないかな?」

 

「なるほど、そうだったのね」

 

香菱は刻晴に自身の父親の行動を伝えると、どこか納得したかのような反応を示す。

 

「分かったわ。香菱、ありがとう。それなら今度、日にちを改めてお礼と“万民堂を貸し切ってくれた事”のお礼をしに、またこの万民堂に訪れようと思うから」

 

「うん、そうしてあげて。きっとお父さんも喜ぶと思うから!!」

 

香菱はそう言いながら頷くと、刻晴から視線を外して厨房の方に視線を向ける。

 

 

 

そしてその時であった。

 

 

 

「~♪」

 

 

厨房の出入り口の方からひょっこりと小さくて可愛らしい姿。

 

香菱の足程度の大きさ、それは茶色のパンダのような姿をした可愛らしい動物、もしくはマスコットのような存在が姿を見せる。

 

 

 

「あっ、“グゥオパァー”!!調味料の準備、終わったんだね!?」

 

「~~~♪」

 

香菱は出入り口の方からひょっこりと姿を現した“その存在”、“グゥオパァー”に対してそう声を掛けると、“グゥオパァー”は香菱の呼び声に応えるようにして嬉しそうに腕を振りながら彼女にそう答える。

 

 

「あぁっ、グゥオパァー!!久しぶりね!!」

 

刻晴はそんなグゥオパァーの姿を見て、どこか懐かしそうな反応を見せる。

 

 

「ー!!」

 

そうしてグゥオパァーも香菱の後ろに立っていた刻晴に気付くと、嬉しそうにして素早く刻晴のもとへ駆け寄る。

 

「あはは!!本当に可愛いわね♪」

 

グゥオパァーのそんな可愛らしい様子に、思わず刻晴はうりうりとその頭を撫で始める。

 

「ふふっ……」

 

そんな微笑ましい光景を見て、香菱は笑みを零しながら呟く。

 

「おやおやぁ、久しぶりだねぇ。グゥオパァー、本当に可愛らしいわね~。うぉりゃぁ~、うりうり~」

 

そして胡桃もまた、グゥオパァーの可愛らしい姿に思わず表情を柔らかくし、刻晴と同じくしてグゥオパァーの事を両手でわしゃわしゃと撫で始める。

 

「~~!!」

 

そうしてグゥオパァーは刻晴と胡桃に撫でられてご満悦な様子であった。

 

「ははっ」

 

そうしてまた刻晴に胡桃、グゥオパァー達の和やかな雰囲気に鍾離も彼女達のその微笑ましい様子に思わず笑みを零す。

 

 

「ーーー!!」

 

そしてその時、グゥオパァーは鍾離の存在に気づいたのか一瞬だけ硬直したかのように動きが止まる。

 

 

 

そして次の瞬間には……。

 

 

 

「ー!!~~~♪」

 

「ははっ、全く、可愛らしいな」

 

グゥオパァーは自分を撫でていた刻晴や胡桃から離れて鍾離の足に思いっきり抱き着き、そうしてどこか嬉しそうに鍾離の足元にすりすりと頬を摺り寄せ始め、またそれに対して鍾離も笑みを浮かべながら抱き着いていない方の足の膝を地面に付き、そうして優し気にグゥオパァーの頭を撫で始めた。

 

「うわっ。グゥオパァー、凄い勢いで鍾離さんの元に飛び出していったわね」

 

「おぉ、グゥオパァー。本当に鍾離さんに懐いているんだね~。良いなぁ~~」

 

「ふふっ、グゥオパァーったら。そうだね、刻晴、それに胡桃。あそこまで鍾離さんのように懐いている姿をみせるグゥオパァーはとても珍しいと思うよ」

 

刻晴と胡桃、そうして香菱の三人がそんな鍾離とグゥオパァーの様子を微笑ましそうに見ながら呟く。

 

 

 

 

 

「___さてと、刻晴」

 

そうして微笑ましそうな笑みを浮かべていた香菱は、刻晴の方に視線を向けて声を掛ける。

 

 

 

「ん?何かしら?」

 

刻晴は香菱に声を掛けられた事に気付くと、彼女の方に向けて顔を向ける。

 

「刻晴のその腕、この万民堂で身に着け、そうして振るって来た料理の腕前は未だに健在かな?」

 

香菱はニヤッとした表情を浮かべて、刻晴に向かってそう問いかける。

 

 

「ふふっ…、もちろんよ!!この万民堂で培ってきた料理の腕前は、今も健在よ!!」

 

そんな香菱の問いに対して、刻晴もまた自信ありげに笑みを浮かべて答える。

 

 

「そっか!!なら良かったよ!!本当に久しぶりだね…。厨房に立つ私の隣に、刻晴がこうして立つ日が再び訪れるなんて……」

 

「ふふっ、そうね。本当に久しぶりね…。香菱の隣でこうして料理を作ったり手伝ったりするのは……」

 

刻晴と香菱は互いに笑みを浮かべながら、そう言葉を交わす。

 

「ーーー!!——!!——!!」

 

そうしてそんな二人の会話にグゥオパァーが何かを感じたのか、グゥオパァーはとことこと刻晴と香菱の元へと駆け寄り、両腕を上げながら飛び跳ねる。それはまるで刻晴が万民堂の厨房に再び立つ事を喜んでいるかのような、そんな様子であった。

 

 

「___え、刻晴。刻晴が食事を奢るんじゃないの?」

 

「___む、刻晴殿。もしかして刻晴殿がただ奢るのではなく、香菱殿と共に料理を振る舞ってくれるのか?」

 

すると胡桃と鍾離がそれぞれ刻晴に向かって、そう疑問の声を上げる。

 

「ふふっ、そうよ?胡桃も鍾離さん。元々は奢るつもりだったんだけど、香菱に『せっかくならここで働いてきた経験を活かして刻晴も彼らに料理を振舞ってみたらどう?きっと、胡桃も鍾離さんも喜んでくれるよ?』って、そう提案されたの」

 

刻晴は胡桃と鍾離に向かって微笑みながら答える。

 

 

「___えぇ!?そうだったのぉ!?…全然知らなかったなぁ。刻晴の料理、凄く楽しみだなぁ」

 

胡桃は刻晴の答えに、思わず驚いた反応を示す。

 

「___ははは、成る程。刻晴殿はここで働いていた経験。それに厨房で腕を振るっていた経歴もあったのか…。それは実に楽しみだな」

 

 

また鍾離も胡桃と全く同じ反応をして見せていた。

 

「えぇ、そうよ。…それじゃあ、香菱」

 

刻晴は胡桃と鍾離にそう言いながらそう頷く。そうして次に刻晴は香菱の方に視線を向けて、彼女に声を掛ける。

 

「うん、刻晴。早速始めよう。ただまずは、食材の整理の続きからやらないといけないね」

 

「食材の整理ね。分かったわ。私も手伝うわよ。香菱」

 

「うん、ありがとう。刻晴」

 

「えぇ、どういたしまして」

 

二人は互いに頷き合い、笑みを交わす。

 

「さぁ、行きましょうか。香菱。グゥオパァーも行くわよ」

 

「えぇ、行こう。刻晴。行くよ、グゥオパァー」

 

「ー!!~~♪」

 

そうして刻晴と香菱、そしてグゥオパァーは互いに頷くと、厨房の方へと駆け出していったグゥオパァーを筆頭に刻晴と香菱の厨房の方に向かっていく。

 

「うわぁ、楽しみだね。鍾離さん」

 

「そうだな、堂主殿。これから彼女達はどんな料理を作るのか。実に楽しみだな」

 

胡桃と鍾離はそんな刻晴達の後姿を、微笑ましそうに見ながらそう呟き、そうして二人は刻晴達のいる厨房に近いテーブルの椅子に腰を掛けたのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

——————————————————————

 

「___香菱!!香菱から頼まれた食材の準備が出来たわよ!!」

 

「___ありがとう!!刻晴!!そこに置いておいて!!」

 

「___分かった!!次の食材の準備に入るわ!!あっ、グゥオパァー!!持ってきてありがとうね!!助かったわ!!」

 

「ー!!~~♪」

 

厨房から聞こえてくる刻晴が手慣れた様子でリズムよく食材を切っていく音や、香菱が刻晴に指示を出しながら彼女が切って整えてくれた食材を鍋で煮込んだり炒めていく音、またグゥオパァーが的確に刻晴や香菱の二人が次に必要になりそうな食材や調味料を持ってきては、刻晴や香菱の二人の料理を手伝っている光景。

 

 

 

そしてそんな厨房で忙しそうに動き回りながら、楽しそうに料理をしている彼女達の姿……。

 

 

 

「ははっ……」

 

そんな厨房から聞こえてくる彼女達の楽しそうな声や音を耳にしながら、お茶を手にしていた鍾離は思わず笑みを零す。

 

「う~ん。いい匂いがしてきた~。あぁ、お腹が空いてきたなぁ~」

 

そうして刻晴や香菱、グゥオパァー達のいる厨房の方に顔を向け、そんな感想を漏らす胡桃。

 

「ははっ、そうだな。堂主殿」

 

鍾離は胡桃のその呟きに反応して、思わずまた笑みを零す。

 

 

 

「___よし、盛り付けも完了!!二品とも無事に完成したよ!!刻晴!!刻晴の方はどう!?」

 

その時、厨房からそんな香菱の元気な声が響く。

 

「えぇ、こっちももうすぐ終わるわ!!後は二品目の盛り付けだけ…。よし、盛り付けも完了したわ!!ほら、どうかしら!?」

 

「おぉ!!凄い!!刻晴の作った料理、凄く美味しそうだよ!!」

 

「ありがとう!!うわぁ、香菱もさすがね。盛り付けが完璧でとても素敵だわ…!!」

 

そうしてまた厨房から刻晴と香菱の、彼女達が盛り付け終わった二品目の料理について感想を交わす声が聞こえ始める。

 

「おっ?どうやら向こうの方も盛り付けが終わったようだな」

 

「そうだね~、鍾離さん。うぅん、良い匂い。まだかなぁ~。早く食べたいなぁ~~!!」

 

そうして厨房の方から聞こえてくる楽しそうな二人の声を聞きながら、胡桃はうずうずとした様子で刻晴と香菱の方を見ていた。

 

「ははっ、そうだな。堂主殿。それにとても良い匂いだ。……これはもう、待ちきれなくなるな」

 

「うぅ~ん、本当にいい匂いがするよね~!!あぁ、お腹空いたなぁ!!」

 

そして鍾離もまた胡桃と同じように厨房の方から漂ってくる料理の香りに反応しては、どこか嬉しそうに微笑む。

 

 

「___お待たせー!!胡桃!!鍾離さん!!料理が完成したよー!!」

 

「___待たせたわね!!胡桃!!それに鍾離さん!!私達の料理が完成したわよ!!」

 

「ー♪ー♪」

 

そうしてその時、厨房の方から香菱と刻晴にグゥオパァーのそんな元気な声が聞こえてくる。

 

「お、おぉーー!!色々出てきたね!!凄いよ、香菱、それに刻晴!!」

 

胡桃は厨房から運ばれてきた料理を見て、思わずそう声を上げる。

 

「あぁ、そうだな。堂主殿」

 

そして鍾離もまた胡桃と同じようにして、厨房の方から運ばれてきた料理の数々を見て、どこか感心したかのような反応を示す。

 

「“ 松茸の肉巻き”と“黒背スズキの唐辛子煮込み”だよ!!」

 

「私のは“かにみそ豆腐”に“エビのあっさり炒め”!!そしてグゥオパァーが持っているお盆の上にあるのは“ハスの実入り茶碗蒸し”よ!!」

 

「ーー!!」

 

厨房から運ばれてきたそれぞれの大皿やお盆の上にある五品の料理、それは香菱が片手ずつ手にしている“松茸の肉巻き”と“黒背スズキの唐辛子煮込み”、また刻晴も香菱と同じように片手ずつ手にしている“かにみそ豆腐”と“エビのあっさり炒め”。そしてグゥオパァーが両手で運んでいるお盆の上に乗っているのは、刻晴と香菱の二人が作った“ハスの実入り茶碗蒸し”であった。

 

 

「おぉ~!!凄い!美味しそう!!」

 

胡桃は厨房から運ばれてきた五品に及ぶ程の料理を目の前にして目を輝かせながらそう言う。

 

「こ、これは…!!ここまでの料理、一体どれ程の手間を掛けて作ってきたのか…。刻晴殿に香菱殿、お二人のその腕前に感服だ……」

 

そしてそんな胡桃の横で鍾離もまたどこか興奮した様子で厨房から運ばれてきた料理の数々を目の前にしてそう呟く。

 

「ふふ、ありがとうね!二人とも!!」

 

「ー♪ー♪」

 

刻晴は微笑みながらそう言い放ち、グゥオパァーもそんな彼女の言葉に反応するように楽しそうに鳴く。

 

「さぁ、冷めないうちにさっそく食べましょう!!グゥオパァー、ありがとう。茶碗蒸しを貰うわ」

 

「~~♪」

 

そうして胡桃と鍾離のテーブルの中心に刻晴が持っていた大皿を置いた刻晴は、そのままグゥオパァーから茶碗蒸しを預かると、胡桃や鍾離、そして香菱や自分が座る事になる席へと運んでいく。

 

「はい、胡桃!!はい、鍾離さん!!」

 

「おぉ!!いやぁ、本当に凄く美味しそう!!ありがとう、香菱!!」

 

「ふむ…。とても美味しそうだな。お、ありがとう。香菱殿」

 

続けて香菱も大皿を胡桃と鍾離のテーブルの中心に置くと、それぞれ小皿と箸を胡桃、鍾離へと渡す。

 

「___よし、これで準備も出来たわね」

 

「___そうだね、刻晴。それじゃあ…?」

 

「えぇ、頂きましょうか!!胡桃、鍾離さん!!召し上がって!!」

 

「うん!!召し上がれー!!胡桃、それに鍾離さん!!」

 

「ーー!!」

 

そうして配膳を終えて食事の準備を整えた事により席に座った刻晴と香菱、そしてグゥオパァーは笑みを浮かべながら胡桃と鍾離に食事の開始を促す。

 

「うわぁ、待ってたよ~!!じゃあ…、早速……!!」

 

「うむ、それでは頂こうか」

 

胡桃と鍾離は互いにそう言い合うと、目の前の料理に対して手を合わせる。

 

「いただきまーす!!よいしょっと!!」

 

「いただきます。おっ、ははっ、堂主殿」

 

そして胡桃と鍾離がそう言うと、我先にと勢いよく箸を手に取って目の前の料理を小皿によそってはそのままの勢いで食べ始め、そうしてそんな勢いのある胡桃の様子に鍾離は思わず笑みを零す。

 

「ふふっ!さぁ、私達も頂きましょう!刻晴!!」

 

「えぇ!!それじゃあ……、いただきます!」

 

「いただきます!!」

 

「~~~♪」

 

そしてそんな胡桃と鍾離の様子を微笑ましそうに見ていた刻晴と香菱もまたそう言って自分達の席に着き、またそうしてグゥオパァーも自らの席に座る事で彼女達も自らが作った料理を食べ始めたのであった。

 

 

 




次回もこの続きとなります。

それではまた次回の投稿までお待ちください。
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