4部のみんながポケモンの世界に迷い込んだようです。 作:木工用ボンド
ストーリーテラーは基本的に露伴ちゃんです。
━━━━━時は1999年、夏。ここは、M県S市杜王町。M県S市のベッドタウンであり、中規模な地方都市。街の花はフクジュソウ、特産品は牛タンの味噌漬け。
これは、この街に住む高校生達が別の世界で生きる、そんなお話。
side仗助
「お〜い。置いてくッスよ〜億泰〜」
「億泰くーん!間に合わないよー!」
少し呆れながら、友達を待つ。隣には、自分より一回りも小さい友人も一緒に声を上げている。
「すまねェ!寝坊して兄貴に怒られちまったよォ」
ガラの悪そうな奴が走ってくる。こいつはバカだけど良い奴だ。
3人で横並びになりながら、朝の通学路を進む。
何歩か進んだところで黄色い電柱みたいな頭の、これまたガラの悪い男がでてきた。
「おい億泰!弁当忘れてるぞ!」
「兄貴ィ!!ありがとうよ!!」
「早くしろよー億泰ゥー……ん?なんだ?あれ」
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side露伴
腕を前に出し、指を1本ずつ折っていく。ここから僕の朝が始まる。
「1、2、3、4、……………フゥ。朝の"漫画を描く前の準備運動"終わり」
夏の朝の空気は、あまり好きでは無い。なんとも言えない湿り気が自分のヘアバンドをほんのりと濡らすからだ。
「さて、朝の観察でもするかな」
毎朝、近くを通る人を観察する。人から得られる情報は時に漫画になり、そこに"リアリティ"を産む。コーヒーは熱くて、ほろ苦い。
「あれはなんだ?裂け目?」
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side承太郎
「ジジイ、もうボケてるんだからあまり外に出るもんじゃあねぇぜ」
「なんだと承太郎、まだ79じゃ!」
赤ん坊を抱えたご老体は、ヨボヨボな肌とは裏腹にとても元気な様子だった。11年前のあの日から全く変わっていないように見える。
「承太郎、あの裂け目はなんじゃ?」
老人は空間を指さした。ソレはそこにあった。
「ボケてるんじゃあねぇぜジジイ。裂け目なんて………」
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その他にも、ソレを見たものは多かった。チンピラ、自称宇宙人、料理人や………殺人鬼。
ソレは時空の裂け目だった。裂け目と出会った者たちは、自分たちの持っている能力すら役に立たず、為す術なく吸い込まれた。
裂け目は別の世界に繋がる"扉"だった。
次に目にしたのは青々とした木々や、都市部の街。はたまた、奇妙な動物達。その冒険を、一緒に振り返っていこうじゃあないか。
━━━━━この物語は、僕が別の世界に行った話。
ネタ帳をいっぱいにして帰ってきたんだ、君たち読者にも聞かせてあげようじゃあないか。僕たちとポケモンの、奇妙な冒険譚を。
よく分からないままの初投稿になりました。不定期更新なので頑張ります。