魔法少女リリカルなのはstrikers~夜天の荒鷲~   作:梟森つつじ

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プロローグだけ書いて放置していた分を更新しました

元は小説家になろうで掲載していた作品ですが内容はほとんど忘れたのでほぼ新規勝つコンプライアンスには気をつけるつもりで書きます


EP01:機動六課

闇の書事件

 

10年前に解決された事件だが、実際はかなり根深いものでな。

管理局の上層部にとっては厄ネタだそうだ。

んで解決したのが第97管理外世界の嘱託魔導師達だったんだよ。

それが機動六課の分隊長、高町なのはとフェイト・T・ハラオウン。そして闇の書、もとい夜天の書の最後の主が部隊長の八神はやてという訳だ。

上の連中としては厄ネタの元凶みたいな奴が管理局で部隊を立ち上げる事に大反対、隙あれば部隊長を排除したいってのが現状だな。

 

んで俺たちは注目されまくりの部隊に出向になったわけよ

 

ーーーーーーーーーーーー

 

ミッドチルダ郊外

 

「とりあえず現状はこんなとこだな、なんか質問はあるか?レキ」

 

「夜天の書の主、八神部隊長はどんな方なんですか?聞いた所によると前に陸士108番隊に所属していたとか」

 

明け方の道を1台の車が走っていた、その運転席にはアルフィリオスが助手席にはレキが座っておりこれから向かう六課の隊長達について話をしていた。

アルフィリオスの説明からレキは部隊長の人柄について尋ねた。

 

「優秀だよ、勤務態度も真面目だから上の連中は粗探しに必死でああ…重箱の隅?を発掘してんのさ」

 

「それ、隅をつつくみたいな言い回しですか?」

 

人柄について、主観と上からの行動を添えつつ返し覚えたての格言を口にするアルフィリオス。

明らかに間違っている言い方にレキは目を細めて訂正をつけつつ尋ねる。

そんな冷ややかな言葉に軽く笑いつつ相槌を返してアルフィリオスは続けた。

 

「はやては次元航行部隊や聖王教会なんかのコネを使って今回の部隊を設立してな、お偉いさんとしては面白くないのてんこ盛りよ」

 

「陸上部隊、地上本部のレジアス・ゲイズ中将でしたね…縄張り争いがヒドイと噂が流れてますが、どうなんです?」

 

機動六課が設立の際の話を口にしていくアルフィリオス。お偉いさんと聞き、1番業腹である人物の名前を口にした。

 

レジアス・ゲイズ。時空管理局において首都ミッドチルダ防衛隊の代表である。

魔力の有無により格差が生じる時空管理局の中で、非魔導師でありながら代表を務めるカリスマ性を有している人材である。

 

レキの問いかけに対してアルフィリオスはわざとらしいため息をついた。

 

「まぁあの人の気持ちもわからんでもないさ、魔導師ってやつのヒエラルキーは魔力の差だからな

非魔導師でトップ張ってりゃ色々いわれるもんだ

あと、次元航行隊の強けりゃ使えるもんを使うスタイルとソリが合わないのも仕方ねぇ」

 

魔力自体、それほど高くないアルフィリオスも下士官時代にそれなりの苦労があった為に魔力自体が無い者の苦労は計り知れなかった。

更に、秩序を重んじながらも必要であれば外部の力を取り入れるやり方に不満が生じる事を口にしつつも、アルフィリオスは理解はしたが否定はしなかった。

それは彼自身の戦い方にもあるからだ。

 

「まぁ直接や間接的に手を出して来なけりゃ、文句くらいは聞き流しとけ

俺やお前は、まず新しい職場と同僚に馴染む所から始めようぜ」

 

「それはわかりますけど…アレは本当にいるんですか?」

 

「第一印象ってヤツは重要なんだぜ?」

 

管理局に在席する以上、起こりうる自体だからとアルフィリオスは軽く返し、機動六課への事を口にする。

馴染むという単語からレキはチラリと後ろの座席にある物々しい音がする箱に目を向けながら尋ねる。それに対して普段は絶対に浮かべない爽やかな笑みを見せてアルフィリオスは答えるのであった。

 

 

ーーーーーーーーーーーーー

 

 

機動六課 部隊長室

 

 

「………」

 

「はやて、イラついてるね…」

 

「そうだね、珍しい方、かも?」

 

新設された部屋の豪華なデスクに鎮座しながら肘を付いて待つ少女がおり、心なしか不機嫌な気配が滲み出ていた。

そんな少女を見ながら脇に控えていた金髪の少女、フェイト・T・ハラオウンは同年代で親友の高町なのはに小さく声をかける。

話題を振られたなのはは頷きながら、親友である八神はやての様子を見つつ返した。

 

「無理もないだろうな、明け方にこんなメールを送り付けてきた奴が今から来るのだからな」

 

振れていいか様子を探る2人に後ろで控えていた長身の女性、シグナムが2人にメールモニターを開き1文を見せてきた。そこには…

 

【拝啓・八神はやて様…今度からお前んとこで世話になるからよろしく~

ああ一応開設前に挨拶には行くから待っててな…一応、多分遅れないと思う、きっと!

アルフィリオス・ラーゼンハルグより】

 

 

という書き込みがあり、あまりの文書になのはとフェイトは思わずキョトンとした表情で固まってしまう。

そんな彼女達を見ながらシグナムの隣にいた赤髪の少女、ヴィータは苛立ち混じりに息をついた。

 

「久しぶりに連絡してきたと思ったらあの野郎…1発ぐらい殴らないと気が済まねぇ」

 

「確かはやてちゃんが前にいた陸士108番隊の先輩なんだよね?2人は知ってるの?」

 

「まぁな、何度か任務の際にチームを組んだ事がある、ミッドチルダでは少ない知己?のような奴だな」

 

拳を手のひらに打ち付けながらヴィータはメールの主を思い出して悪態をつく。

なのははそんな彼女に苦笑を見せながらシグナムに問いかけると、少し疑問形でシグナムは答えた。

 

「はやて、もう時間だよ、どうするの?」

 

「…流石に開設式の方が重要やからね、まぁあの先輩が時間通りに来るなんて期待するほうがおかしかったんや」

 

時計を見ながらフェイトは不安げに尋ねると、怒りを抑えながらはやては開設式を行うロビーへと向かった。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

ロビーでは機動六課に参加する隊員達が揃っており部隊長である八神はやての言葉が告げられていき、締めに入ろうとした時である。

 

「…煙?」

 

隊員達の足元に白い煙が充満していき、皆が気づき慌て出した瞬間、背後で煙玉が炸裂した。

 

 

「な、なんや!なにが起きたんや!?」

 

「なぁはっはっは!!なんだかんだと、聞かれたらぁ、答えて上げるのが世の情け!」

 

炸裂した煙にはやてやなのは達が身構えると、煙玉の中心から高笑いが聞こえてくる、そして煙が晴れていくとその中心にはグラサンをかけた男が指を天に掲げた状態で立っていた。

 

「俺、参上!」

 

「「「「…はい?」」」」

 

 

男の張り上げた声に全員が呆気にとられたように聞き返す、そしてその脇には灰色の髪の少年、レキがおり手元にはドライアイスが入ったバケツと煙を送るためのうちわが握られており、上司の奇行に呆れ果てていた。

そして呆気に取られている機動六課のメンバーに男は不服そうな表情を浮かべた。

 

「へいへい、皆の衆!そんなポカーンとしてまぁ、大口開け大会かい?目の前に不審者がいるんだぜ?そこは颯爽と制圧してこう言わなきゃな、「へい、そこのあんぽんたん、神妙にお縄につきやがれ」って、なはぁ!?」

 

手を叩きながら注目を集めながら、小粋な冗句を交えながら銃を構える体勢をとって口上を述べるしかし言い切る前に男は背後からの一撃により柱へと吹き飛ばされてしまった。

吹き飛ばしたのはヴィータであり、彼女はゴシックドレスの騎士甲冑を纏い肩に愛機であるグラーフアイゼンを担ぎながら男へと歩み寄っていけば切っ先を男へ向ける。

 

「へい、そこのあんぽんたん、神妙にしやがれでないと次は叩き潰すぞ?」

 

「へへ、良い一撃じゃねえか流石ヴィータだな」

 

「んな事はどうでもいい、まずはなんでこんな事したかって聞いてんだ、真面目に答えろよ?アル」

 

男の言葉を自分なりにアレンジしながら尋ねると、男アルフィリオスは口元を拭いながら返す。

しかし、それだけで開設式に乱入した理由にはならずに愛称で呼びながらもふざけたら容赦しないと目が語っていた。

 

「ああ、それはな…お・ふ・ざ・け♪」

 

「っ!」

 

「あ、ごめん!ごめんなさい!?マジすんませんした!」

 

指を頬に当ててテヘペロとした顔で返せば、ヴィータは容赦なくグラーフアイゼンを振り下ろした。

そして2、3度殴打が決まってからヴィータはアルフィリオスを引きずって「部隊長室に連れていく」と残して後にした。

 

こうして闖入者により荒れに荒れた開設式だったが終了を迎えることになった。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

機動六課 通路

 

 

「いやぁ、さっきは驚いたねぇ」

 

「うん、破天荒とは聞いていたけどまさかあそこまでとはね」

 

開設式が終わりなのはとフェイトは先程の光景を見た感想を呟く、アルフィリオスについてははやてより時折話に聞いていたがまさか開設式にあんな振る舞いをするとは思わなかった。

 

「けど、あの人腕前はかなりあると思うよ」

 

「うん、不意打ちに近い一撃だったけど致命傷にならないように流していた

しかも吹き飛びながらも隊員達は巻き込まないようにしていた」

 

なのはとフェイトは先程のやり取りから、アルフィリオスがヴィータの不意打ちを当ったように見せて受け流していた事、そしてコミカルに飛びながらも柱の破片がメンバーに当たらないようにしていた事に感心はしていた、しかしあの無法っぷりはどうかとも思っていた。

 

そして2人が部隊長室に入るとそこには机に腕を組んで座るはやてと控えるヴィータ達、そしてバインドで縛られ、膝の上には重々しい石を乗せられたアルフィリオスの姿があった。

 

「は、はやて!?何してるの!!さすがにやりすぎたよ!!」

 

いわゆる石抱責を受けているアルフィリオスにフェイトは思わず静止をかけるが、はやては小さく首を振った。

 

「…フェイトちゃん、放っておいてええよ、それただのこんにゃくやから」

 

「あは、反省してる雰囲気は必要かなってさ」

 

呆れたように言うはやてに対してアルフィリオスはあっけらかんとした口調で話すと石がプルンプルンと揺れた。

流石に冗談が悪いのでとフェイトが口を出しそうになるがシグナムが、言っても無意味とばかり制した。

 

「それで本来な始末書ものの事案を引き起こした先輩、何か釈明はあるん?」

 

「面白いメンツ集めたな、アレならやってけんじゃないか?」

 

ため息をつきながらはやてはアルフィリオスに尋ねると、彼はウインクをしながら返した。

恐らくは彼なりの配慮だろう未知のロストロギアを収集、保管するためには多少の奇天烈になれて置かなければならないという配慮だと考えたいとはやては思った。

 

「まぁ改めてアルフィリオス・ラーゼンハルグ一等陸尉だ、よ、ろしくな、機動六課の部隊長八神はやて」

 

「ええ、あなたの出向を歓迎します、ラーゼンハルグ一尉」

 

敬礼をしながら挨拶をする男に少女は不敵な笑みを浮かべて返すのであった、以前に誓った約束を果たすために1羽の鷲が飛び立つ。

 

 

「ああ、ちなみに開設式を邪魔した分はしっかり減給しとくで、後始末書と反省文な」

 

「ええ…」

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