王蛇に蹴り飛ばされたヒルツ。
その身体は校舎の裏庭まで吹っ飛び、地面に叩きつけられた。
「.....あが.....ぁぁ...ぅぅ...」
あまりのダメージで最早呂律も上手く回らない。
一思いに殺された方がマシに見えるが、この男の今までを考えれば当然の仕打ちだろう。
だが辛うじて這いつくばるぐらいの体力は残っていた。
生身なら即死級の重傷だが、ライダーになれば頑丈さもある程度増大するようだ。
しかし最早ヒルツは生きようが死のうがどうでも良かった。
直ぐにあの王蛇や龍騎とか言う若造が始末に来る。
走って逃げる程の力は残ってない。抵抗も無意味だしこのまま死を受け入れるか。
散々殺戮の限りをつくしといてそんな無責任な死を望むヒルツの顔面に、一筋の光が差し込める。
何かが反射した光だ。
目を向けると、そこには願っても無い物が存在したのだ....
「.......は....ははは....ひはははは! こりゃ傑作だ.....」
何と愉快な巡り合わせだろう。神の悪戯とでも言うか?
ヒルツは力なく、けども最高に狂った笑い声を上げながらソレに向かって這いつくばった。
光だ。最後の最後で、この男は希望の光を手にしてしまうのだった。
それから須臾にして、龍騎が裏庭に到着。
「確か.....この辺りに....」
体の痛みを必死で堪えながら捜索する。
そして見つけた。
折れた片腕をぶらぶらと揺らし、地面に刺さったヘルザバイザーを松葉杖代わりにもたれかかるヒルツの姿を。
先ほど龍騎が弾き飛ばしたヒルツの召喚機はここへ飛ばされていたのだ。
遅かった...と龍騎は非常に焦った。
奴にはどんなに負傷しても反撃のチャンスを与える起死回生のカードを備えているからだ。
ヒルツの方も龍騎が視界に入り、狂笑する。
「いひひい.....いはっはっはっはっは.......」
そして予想してた通りのカードを取り出した。
ドレインベント
如何なる傷も一瞬で回復させてしまう最高の切り札。
必要な血液は校舎内で襲った教師から採取済みだ。
効力はすぐにでも発動できる。
「まだだぁ....まだ俺には......」
「やめろ.....これ以上、誰も傷つけるな....」
勝利を確信したヒルツは虫の息になりながらも遠くから自分に近づいてくる龍騎をせせわらった。
(もっとだ..もっと殺してやる!....限界まで死体を増やして、歴史に名を刻んでやる! 俺が!俺がぁ! 世界で一番人を殺してやるんだ!!)
「やめろぉ....」
龍騎は必至で足を速めようとするが、不幸にも壁に手を付いて歩くのが限界だ。とても効果発動までに間に合う距離と足取りではない。
何処までも龍騎あざ笑いながら、狂気の悪魔はドレインベントのカードを高々と掲げた。
「これが有るんだあぁぁぁぁ!」
「やめろおぉぉぉぉぉぉぉ!!」
その時。
奇妙な事が起きた。
シュウゥっ、と泡立つ音と共に
ドレインベントのカードが一瞬にして消滅したのだ。
「..................................................あ?」
「え?」
あまりに唐突な事に理解出来ず情けない一声を上げるヒルツ。
龍騎もその場で足を止める。
呆気にとられる2人を他所に、事態は容赦なく進む。
次の瞬間、メキメキと言う軽い音と共に
ヒルツのカードデッキが粉々に粉砕した。
「.......あ?.......ああ?.....な.....何だ?」
状況が全く飲み込めず慌てふためくヒルツの体からは泡の様に粒子が吹き出し始める。
実は先ほど王蛇に殴打された際、彼のデッキは既に損傷していたのだ。
それが遂に耐えきれなくなったという訳である。
「お、おおおい....何だ? どうなってんだよ!?」
「うおおおおあああ!」
「!?」
パニックに陥ったヒルツに向かって、最後の力を振り絞った龍騎が一気に距離を詰めてきた。
本当はファイナルベントで殺したい程憎かったが、結局自分はそれも出来そうも無い。
手負いの状態での大技も負担が大きいし返って危険だ。
でも一発。
せてめ一発だけでもコイツを殴りとばしたかった。今がチャンス。
激痛に耐えながらも、龍騎は全身全霊を込めた正拳突きをヒルツの顔面に叩き込んだ。
「ぐぼぉおっ.......」
完全に不意をつかれ、勢い良く吹っ飛ぶヒルツ。
マスクの顔半分が砕け散り、血反吐と共に何本か歯が飛びだし醜く歪んだ沼川の素顔が露わになる。
やがて全身が校舎の壁に強く叩きつけられた。
最後は脳震盪を起こしそのまま壁にもたれ掛かかり、動かなくなった。
「....はぁ....はぁ..........はぁ....ぁぁ......」
渾身の一撃を落ち込んだ龍騎はその場で糸が切れた人形の様に膝を着いた。
怪物は倒れた。デッキを失った事で最早再起など不可能。
戦いには勝利した。
だが全く喜べない。
首だけを動かし校舎の大き目の窓に映る現実世界に目をやった。
校内や運動場は相変わらず見るも無残な骸の山が蹂躙している。
けたたましいサイレン音と共に医療班達が忙しなく立ち回る、惨憺な状態。
元凶を倒しても死んでいった者達は帰らない。
「.........................」
頭の中でヒルツに突きつけられた言葉が響く。
【あの時俺を始末してれば】
【こうなったのはお前のせい】
【正義面してただの殺人童貞の腰抜けか】
次は自分が言い放った言葉。
【誰かを守る為に俺はライダーになったんだ!】
守る?
何が守るだ。
俺がアイツを庇わなければ。
俺のせいで関係の無い人が大勢....
俺のせいで....
「うあああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!」
龍騎は頭を抱え慟哭しながら地面を激しく殴りつけた。
どこまでも自分を責め、頭がおかしくなりそうだった。
ミラーワールド内での活動限界が近づき体から粒子が湧き出すもそれすら気に出来ない程、彼は自分を責め続ける。
そんな龍騎の後ろから、一台のライドシューターが停車し一人のライダーが駆け寄って来た。
ナイトだ。
かなり遅れての登場だが、彼も1週間前の傷が完治してなかった為に迂闊に動けない状態だったのだ。
それでも痛む体を引きづって龍騎を追いかけたのは何だかんだで行動を共にする女性の気遣いあってだ。
「城戸......」
「............蓮...」
「馬鹿なヤツだ。優衣が心配してたぞ....」
「.........」
龍騎は何も答えなかった。答える気力も無かった。
友達や仲間とは口が裂けても言わないナイト・秋山蓮でも長期間接して来た龍騎・城戸真司の気持ちは幾分察する事が出来た。
誰よりも正義感の強くお人好し馬鹿である彼にとって、今回の事件はあまりにもショック過ぎただろう。
「.......行くぞ.....」
見てられないんだよ.....
そんな思いを胸にナイトは龍騎の肩を担ぎ互いのライドシューターまで足を進める。
ふと、ナイトの目に壁に倒れ込んでるヒルツの姿が映った。
数秒後、ヒルツの装甲は砕け散り全身血みどろになった沼川の姿が露わとなる。
契約モンスターと状況を見ればヤツが今回の元凶である事は明白。
慈悲など与える訳が無くナイトは仮面の奥で心底軽蔑した眼差しを向けた後、龍騎と共に現実世界へ帰還した。
「....................」
こうしてミラーワールドには、ボロ雑巾の様な出で立ちの沼川が残された。
最早瀕死の重傷で動く事すらままならない。
仮に動けてもライダーの力を失っては帰る手段も無い。
通常の人間はミラーワールド内に長時間存在出来ず、その肉体は数分で消滅してしまう。
彼の死は最早決定的だ。
「.......ひ....ひひひ....ひひはははははははは.....」
だが彼は力なく笑った。
今この男を満たしてるのは死への恐怖ではなく、この上ない愉悦感と達成感だった。
「まあいい....目的は.....達した.....」
壁にもたれたまま、校舎の窓に映る現実世界を見つめる。
数十台は超えるだろうパトカーや救急車が停車し、空には報道ヘリが何機も飛び交い、相も変わらず慌ただしい。
その中で先程最初に命を奪った少年の遺体が担架に寝かされてるのが見えた。
側には変わり果てた姿の我が子を前に発狂している母親、そして放心状態での立ち尽くしてる父親と思わしきスーツ姿の男も確認できる。騒ぎを聞き仕事を投げてまで駆けつけた様だ。
ああ、何て清々しいんだろうか。
一体何人を殺めただろう?
ヘルザリーチが手にかけた奴を含めれば100人は軽く越えたかもしれない。
世界破滅とまでは行かなかったが大規模報道は確実。日本中、下手すれば世界中が注目するかもしれない。
愛する我が子を失った親たちの傷は永遠に癒える事はない。
仮に現場で生き延びた者が居ても、犯人の名前と顔を一生脳裏に焼き付けるトラウマとなるだろう。
つまりこれから俺の名前は未来永劫歴史に刻みこまれるのだ。
何者にもなれなかった底辺な自分が、誰も真似できない快挙を成し遂げた。
ついでにあの正義面したムカつく若造の心も破滅寸前。
これ程喜ばしい事など有る物か。最早人生に食いなど無い。
このまま気軽に消滅を待つのも良いだろう。
そんな狂った感情に浸る中、再びあの金切り音が耳に鼓膜を刺激する。
気付けば側の入口の窓に男が映った。
自分にカードデッキを与えてくれた、あのコートの男だ。
「............ああ......アンタか....ありがとよ....あんたには感謝してるぜ....」
此方を見つめる男を発見した途端、沼川は力なく笑い感謝の言葉を述べた。
「....人生の最後で...俺はスゲー奴になれた....こんな満足したの初めてだ...何も無かった俺の存在は...未来永劫語り継がれるんだ.....」
もしデッキを手にしてなければ自分はあのまま何の花もない無意味な人生をドロップアウトしていただろう。 死が近いとは言えここまで刺激的で騒がしい体験を出来たのは全てこの男のお陰だと、沼川は感謝している。 恩人に礼も言えた。これで後腐れ無く死ぬ事が出来る。そう思ったのだ。
『感謝だと? 戯言を....』
しかし男は凄まじい剣幕だった。
『貴様はやり過ぎた。貴様が犯した事態は、今後のライダーの戦いを著しく阻害する物だ』
普段から感情が読めない男だったが、この時ばかりは明確な苛立ちが声色からも伝わって来た。
自らの願いに貪欲な者達にとって、ライダーやミラーワールドを大衆化すなどタブーでしかない。
そんな事すれば世間は混乱を招き戦いどころではなくなるのは誰もが承知だからだ。
あの凶悪犯である王蛇でさえ戦いの楽しみを奪われない様、自身の力を見せびらかす真似はしない。
「...........ひ....ひひひははははは...」
男が異議を申し立てた途端、沼川は嘲笑した。
「.....別に良いだろ?.....どうせ死ぬんだし....俺はアンタの言う通り...人を踏み台に...栄光掴んだだけだぞぉ......」
『お前が戦いを進める物だと思って"アレ"を渡したんだがな....』
「はっ.....甘ぇんだよ....何でも...思う通りになると.....思ってんじゃねえ....ははは...」
男が言う"アレ"とは一週間前に沼川に渡した紙の事だ。
そこには彼が今までデッキを譲渡したライダー達の情報がある程度記されていた。
先ほど沼川が龍騎・城戸真司の名を知ってたのもこれが理由である。
ライダー同士の戦いを進めたい男にとって、戦いに積極的な者であれば他のライダーの情報を教える事も辞さない。
しかし結局沼川がとった行動は男の思惑とは真っ向から乖離した物だった。
沼川は只管せせ笑った。
感謝など結局は建前。
彼は自分の計画を進める為に力を与えた恩人さえも利用した。
恩をあだで返す究極の逆張りである。
ライダー達の情報を初めて目にした時、
計画の邪魔になりそうな奴は変身前を狙って刺殺しようだの親密な人物を人質にしようだの
姑息な事を考え“も“したが、どうせ死ぬ予定なら些末な行為と感じた。
実行しても弱い自分は返り討ちに合うだけだろう。
今回起こした事件は誰か強いライダーに何かしらダメージを与えるのも目的の一つだった。
結果あの龍騎とか言う若造を精神的に追い込む事に成功したし、ミラーワールドの存在が世間に知れ渡ればライダー達は最早戦いどころじゃなくなる。
そう考えると心が弾んだ。
弱い自分が強い者を傷付ける、せめて物の抵抗でもあった。
「痛快だわぁ....俺は...ライダー共の大事な戦いも.....メチャメチャにしてやったんだ.......ザマ見ろクソ共が……ははは………」
『貴様........』
「あ~うっせえー……やっちまったモンは....やっちまったんだよ……今更どう喚こうが......遅えんだよ…」
相も変わらず悪びれもせず開き直る。
悪態を付いた途端、左手からほんの僅かに粒子が上がり始めた。
普通の人間なら自らが消えてく光景など恐怖でしかないが、沼川はこれを満足げに眺めている。
いよいよ詰まらなかった人生ともおさらばだ。
世間はかき乱せたし、最後の最後で有終の美を飾れた。物理的な自殺や死刑より痛みも苦しみも無い消滅と言う名の安楽死など最高の褒美だ。
「.....そろそろ時間か....次期に世界中に報じられる.....あの世で楽しみにしとくわ......俺が一躍時の人になる瞬間を...じゃ~なぁ……はは....ははは....」
満足そうに最後の言葉を送る沼川。
だが次の瞬間、コートの男は予想外の事を口にする。
『残念だがそんな事は起きないぞ』
「.....あ?」
『今後の状況次第では歴史を修正する。 お前のやらかした事は全て無かった事になるだろう』
僅かながら時間が止まった様な感覚の後、沼川は吹きだした。
「...............................くっはっはっはっはっは!.....アンタも飛び級にイカれてんなぁ......歴史を戻すだぁ?....薬してんのかぁ?....ははは」
『出来ないとでも思ってるのか?』
男の鋭い眼光に沼川は一瞬息を飲んだ。どうもホラを吹いてる様に見えない。
そして思いとどまる。
既に慣れてしまってたとは言え、考え直せば鏡の世界やモンスター、仮面の戦士と常識でない事の連発。その全ての担ってるのがこの男。自分に未知の力を与えた人物。
鏡の中から現れるという人間技とは思えない能力。
どんな超常現象を起こしても不思議ではない。
「..........ざけんな」
沼川はワナワナと震えた。
「...........ふざけんな...................ふざけんなああああ!.......
そんな事許されるかぁ.....俺は、歴史に名を残すんだよ!......それが無かったら何の為に俺はぁ、俺はあああぁぁぁ.....」
冗談じゃない。
それじゃこれまでの努力が全て水の泡ではないか。
歴史に名も残せず死に急いだだけではないか。
結局コイツの言葉に踊らされただけではないか。
認めれる訳がない。そんな事絶対。
コートの男が映る窓を何度も叩く。
既に前身は瀕死の状態なのに思った以上に機敏に動けている。
あまりの怒りで全身の痛みを忘れてしまったのだ。
しかし窓に映る男には何の被害もなく、哀れそうな眼差しで沼川を見ている。
「クソがあ! 何とか言いやがれこの〇〇○野郎ぉ! .....」
『安心しろ、もう一つの願いなら叶う。叶えてくれるヤツが居る。お前の後ろにな....』
「は...?」
男に指さされ、沼川は背後に顔を向けた。
そこには一体のモンスターが彼を見下ろしていた。
「あっ……」
「シャァァァァァ……」
ヘルザリーチ
""先程まで""ヒルツと契約していたモンスターだ。
実はデッキを損傷した時から、このモンスターは沼川と契約が切れる事を予期し自らここへ来たのである。
契約モンスターは決して主人に従順なペットではない。
契約さえ切れてしまえば捕食対象を喰らう野生モンスターと人間の関係に逆戻りである。
そして一見獰猛なミラーモンスターでも、個体によっては性格は様々だ。
そもそもヘルザリーチは最初から沼川の事が気に入らなかった。
餌が貰えるから協力しただけなのに、
さも「全て自分の力だ」と過信する愚か者に誰が忠義を尽くすか。
王蛇を襲ったのは通りすがりの“ついで“でしかない。
今も残りの個体が奮闘中であり、パワーアップした時より体格は大分小さくなったがそれでも日本男性の平均身長の倍近くの大きさである。
『......"死にたい"....だったな?』
冷たく言い放つコートの男。
沼川は悟った。
これから自分に降りかかる、あまりに悲惨すぎる結末を。
途端にこみ上げる恐怖と絶望。
当たり前だ。今まで散々目の当たりにしてきたのだから。モンスターに殺られた者達の惨劇を。
彼の手に掛かった人たちがどんな思いで命を落としていったか、
この魂の消滅すら生ぬるい愚か者は、自分の身になって初めて感じたのだ。
あまりにも今更になって。
「ま、待て…待ってくれ、わかった、頼む助けてくれぇ!!アンタなら俺をここから出せるんだろ!? 金なら幾らでも払う!裁判も受ける!どんな罪も償うから!頼む!助けてくれええええ!!」
さっきまでの態度を一変、沼川は子供の様に泣きじゃくった。
大の中年男性があまりの恐怖で顔を涙と鼻水で濡らし、股間から尿水を垂れ流してる。
今まで手にかけた者達の誰もが同じ様に助けを求めただろうに、何処までも都合良く命を乞う。
「罪を償う」など所詮少しでも延命したくその場凌ぎの戯言。結局この男は最後まで自己中の塊なのだ。
その無様としか形容出来ない姿に、コートの男は心底見下した表情で言いはなった。
『"何も無い"と言いながら命に縋るか....滑稽だな....』
命を持ってる癖に何が「何も無い」だ。
世の中“仮初めの命“でも普通に生きてる人間が居ると言うのに。
そんな思いを胸に、男の姿は窓から跡形も無く消えて去った。
無駄だと言うのに沼川は何度もガラスを叩き泣き喚く。
「嫌だぁ!嫌だぁぁ!!やだあああ!!助けてえええええええええええええええええええええええええ!!!」
惨めに足掻く沼川の後ろで、ヘルザリーチは無数の小型蛭へと分裂。
捕食者の群れは何としても消滅する前に獲物を捉えたかった。
自らの空腹を満たす為なら今まで力を貸した主を捕食するも厭わない。
遂に小型蛭の一匹が右耳に噛みついた。
激痛に悶える途中、もう一匹が左眼球をヘルザキューターで突き刺した。
次は足に、今度は指に、最後は滝の様に蛭の群れが覆いかぶさった。
どの個体も一思いに飲み込もうとせず、汚らしい咀嚼音を上げている。
丸呑みではじっくりと味わえないからだ。
やがて皮膚は引きちぎられ
肉を刳り
血を飲み干し
穴と言う穴から侵入し
内側から内蔵や骨を食い破る
ぎゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
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極限の恐怖と絶望が入り乱れた叫びが
鏡の世界を木霊した
沼川彰悟/仮面ライダーヒルツ 死亡