お嬢様ポケモン世界を往く! ~ポケットモンスターdarkcatastrophe⇔snowwhite~   作:十二の子

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卒論&発表1週間前なう。たぶんしばらく更新止めると思います。

前話でトキトビ編終わりと言ったな?あれは半分ウソだ。


第弐章 半島を超えろ彼女らの矜持、運命が少女を試すなら
#9 カグヤ「潮風とトラブルはお姉ちゃんの髪質の敵」


ー*-

 「いくらカネを積まれても、ワカナエ港のドックで入渠中の高速遊覧船をトキトビから出すのはそもそも物理的に不可能や。」

 

 トキトビ港ターミナルで姉妹が聞き込みやっとのことでたどり着いたアカマツ~トキトビ航路関係者は、そう言い放った。「お嬢さんたちにどんな理由があるか知らへんけど。」

 

 「それでは…」

 

 「いいや、ちょい待ち。観光船は出せんが、航路が使えんとは言うちょらん。俺みたいに暇してる船員の中に、確か海の男一族の奴がおったはずや。実家は南トキトビのチャーター船やったかな?」

 

 (それだ!)

 

 「電話しといてやるで、待っとりゃええ。」

 

 唐突に札束で殴りかかってきた世間知らずの少女2人に対して、さばさばと気持ちのいい海の男であった。

 

ー*-

 

 「アンタらか、あんちゃんが言ってた、アカマツタウンに行きたいって物好きは。」

 

 「はい。よろしくおねがいしますわ。」「お願いしますね。」

 

 言葉遣いこそどこにでもいる15歳の少女だが、カグヤが優しい赤のドレスの裾をつまみ行うのは堂に入ったカーテシーである。蒼玻は、これは自分が気品が足りないなどと言われてしまうのも仕方がないなと内心肩をすくめた。

 

 「ちょうど客も他におらんし、いいタイミングだったわ。任せてや。

 

 抜錨や、オクタン!」

 

 さほど大きくないチャーター船の船首に、我が物顔でタコ型のポケモンが陣取る。

 

 「ポケモンに出くわして急停止することがある。それと酔ったら自己責任だが船べりで吐こうとすると落ちるかもしれへん。あとライフジャケットは船室の壁や。」

 

 「確認いたしましたわ。」「ばっちりだよ。」

 

 「そんじゃ、出港するで!海の旅、楽しんでくれや!」

 

 汽笛が、鳴り響いた。

 

ー*-

 

 「オクタン、みずでっぽうや!」

 

 「シビルドン、かみなりパンチ!」

 

 ユキコシ地方に於いて、海の男の多くは優秀なトレーナーでもある。

 

 「ランターン、チャージビーム!」

 

 時折飛び出し、並走し、あるいは立ちふさがる野生のポケモン。リミッターが壊れたユキコシ地方では彼らがちょっと力を出し過ぎれば海難救援信号沙汰になりかねない。暴れポケモンでもなければ大事にならない他所とはわけが違う。大型船では強いトレーナーが乗り合わせてくれるが、小型船とは船板一枚下が地獄の世界を独力で生き抜く稼業である。

 

 船首に陣取るオクタンが固定砲台となり、シビルドンとランターンが左右で電撃を以て、向かってくるポケモンを脅しあるいはしばいていく。

 

 「代り映えしないね…」

 

 カグヤはどこまでも青い海に飽きていたが、蒼玻はこの上なく真剣な顔で船首を見つめていた。ベテラントレーナーの、それも航行する船上での差配、見ておいて損はない。

 

 どこまでも流れる海。船橋で左右を見回し、ソナーやレーダーを見、時には衝突を避けて舵を切り、時にはバトルとも言えないあしらいでポケモンを下がらせていく。

 

 (何がどこにいるかを一般道のクルマ並みの速度で操縦しながら把握して、何と戦って何を避けるべきか瞬時に判断して、手持ちを置き去りにもしない綿密なコントロールをしてるのか…)

 

 ポケモンバトルとはまた違う、ポケモントレーナーとしての境地である。

 

 「ふわぁ…」

 

 カグヤがあくびを掌で隠し、船尾に向かう。甲板下客室への扉を開き、ボールを出した。

 

 「ビビヨン、ねむりごなをお願い。お姉ちゃんは私が寝たらビビヨンをボールに戻しておいて。」

 

 白い蝶ポケモンからキラキラと粉が舞う。カグヤはひときわ大きなあくびをして階段を降り、ビビヨンに押されるようにして、椅子に身を沈めた。

 

 船の動きに置き去りにされ、ねむりごなの霧はあっという間に遠くへ流れ去っていく。

 

 カグヤの寝顔は穏やかで、あどけない15の美少女そのものだった。

 

 なんだかんだ、寝てしまえばかわいい妹だな...蒼玻は一部始終を見届け、預かったボールでビビヨンを戻し、客室の扉を閉め甲板へ戻った。

 

 海は、変わらず流れ去っていく。

 

ー*-

 「ソナーに感っ!コイツぁ大物や!ヌシっちゅうやつやな!

 

 っと、おもーかじーっ!」

 

 船が大きく傾ぎ、航跡を右後ろへ残す。その泡沫の中から、ユキコシの清らかな海のように青いポケモンが飛び出してきた。

 

 「でっか…!」

 

 思わずお嬢様言葉を忘れて素に戻るほど、それは大きかった。身体もそうだが、何よりその右腕が。

 

 「アカマツの漁師はこの海域で、沖合まで出漁して底引き網をやる。弱っちい進化前のポケモンは、厳しい自然と漁で鍛えられたモンだけが生き残り、進化し、その強さを次世代へつなぐ...!」

 

 ゆえに海のポケモンもまた強く、そして、その強く強く世代を重ねたポケモンたちはつわものならではの強い心とオーラを後世に遺す。

 

 「いかん、オクタン」

 

 船長の叫びは間に合わなかった。

 

 海面が金色に染まり、海の中から金色の粒子が湧きだし、光に満ちた空間のすべてが、そのポケモンへと凝縮した。

 

 「ブロスターBREAK...!これは本気出さなあかへんな...!」

 

ー*-

 

 (オムスターに続きブロスターもBREAK進化するのか...海の中だと生き残りやすいとかかな…?)

 

 BREAKフィールドをBREAKワザではなくBREAK進化というカタチで活かせるのは、かつてユキコシが伝説のポケモンに滅ぼされ再構築された際に生きたままそれに巻き込まれたポケモン...と言われている。ただもちろん、時空すらないがしろにする天変地異の中で海のポケモンの方が生き残りやすかったなどと言うことはないのだが。

 

 「わたくしも加勢しますわ!

 

 イーブイ、ヒトモシ、ビビヨン、おいでなさい!」

 

 「嬢ちゃん、名前は!?」

 

 「アオバと申しますわ。」

 

 「ようしアオバちゃん、タッグバトルや!背中を見せて舐められたらアカンで!海に叩き返しちゃれ!」

 

 「…それなのですが船長さん。

 

 せっかくですから、あのブロスター、頂いてしまってもよろしくって?」

 

 「海老釣りやな?おもろそうやないか!

 

 オクタン、撃ち合えるか!?撃ちあえるよな!?漢を見せいやみずでっぽう!」

 

 オクタンの口とブロスターBREAKの腕から、水弾が絶えることなく飛び、空中で何度も交錯し水煙を散らす。

 

 「引き付けてるで...」

 

 ランターンの姿が見えなくなっている。水上の撃ち合いで気を引いて海中から電気ワザの一撃をくらわせる、なるほど完璧なコンボだが、撃ち合いに長けたブロスターのそれもBREAK進化状態に対してわずか数瞬だけでも本気を出させなければならないし、その探知をかいくぐらなくてはならない。この船長が如何に強くポケモンを育てているかがよくわかる一幕であった。

 

 海面が電撃で輝くーその瞬間、海面に半ば身を浮かべるブロスターBREAKの巨大な腕が、クイッと下を向いた。

 

 銀色の閃光が金色の腕から迸り、ブロスターBREAKが電撃に染まる海面を離れて飛び上がる。

 

 「アイツ、全部読んでやがった...!?」

 

 ブロスターBREAKの小さな左腕が、空中から、海面の一点を指し示す。レーザーポインターのような赤い光線が海中へとまっすぐ伸びた。

 

 「アカン、ランターン、逃げるんや!」

 

 再びブロスターBREAKの右腕が開き、水流(みずのはどう)が迸る。落下中に放たれたその一撃はしかし、ゆるく軌道をしならせ、赤い光線をなぞり、海面を穿った。

 

 ランターンがぷかりと浮かび上がるー戦闘不能。

 

 「船長さん、今のはなんですの?」

 

 「飛び上がったのはりゅうのはどう、特性のメガランチャーで馬鹿威力になってんねん。赤い光線のワザは『ロックオン』、発射する系のワザを必中にしてるんや...」

 

 ブロスターBREAKが音としぶきを立てて着水し、小さな左腕を向ける。

 

 「光線に照準されたらアウトや!オクタン避けろ!」

 

 「好きにはさせませんわよ!ビビヨン、しびれごなで動きを封じてくださるかしら!ヒトモシはあやしいひかり!」

 

 オクタンがカニの横跳びのように右へ左へ飛び回り、赤い光線が追随する。

 

 ブロスターBREAKの頭上にビビヨンが飛来し、粉を撒き散らす。

 

 光の玉が5つ、くるくる回りながらブロスターBREAKへと飛んでいく。

 

 ブロスターBREAKが、両の腕をほいと上げた。赤い光線がビビヨンをターゲッティングし、そして巨大な右腕がぐるんと振るわれる。

 

 回転する腕から放たれたみずのはどうは大きく拡散し、しびれごなの霧もあやしいひかりの玉もすべて呑み込んで収束、そのまま斜め上のビビヨンを吹き飛ばす。

 

 「ビビヨン、申し訳ありませんわ。」

 

 ブロスターBREAKが再び海上から飛び上がった。ただし今度は反動によってではない。

 

 「アクアジェットにはアクアジェットやオクタン!」

 

 船長が叫ぶ。そして、タコとエビの追っかけっこが始まった。

 

 「イーブイ、今のうちに、いいですわね?」

 

 イーブイがうなずく。

 

 アクアジェットチェイスは佳境に差し掛かろうとしていた。空中で旋回し、宙返りし、海面に突っ込み、船体に身を隠し...オクタンとブロスターBREAKの位置は何度も入れ替わって、自分こそが後ろか側面を取り突撃する側になろうと試みる...が、 オクタンの機動が単調になり始めていたのである。

 

 金色を帯びるアクアジェットから、赤い光線が伸びる。

 

 「アカンアカン!」

 

 ブロスターBREAKの金色の身体が、ドボンと着水した。アクアジェットが解除され静止するブロスターBREAKの直上から逆落としにオクタンが突っ込もうとした時、ブロスターBREAKの右腕が開く。

 

 水流が、オクタンがまとうアクアジェットの水を引きはがし、天高く打ち上げた。

 

 「戻れオクタンっ!

 

 アオバちゃん、これはアカン、最大船速で撤退するで!」

 

 護衛のポケモンが一体もいなくては支障が出るし、そもそも一体は残して応戦させないとりゅうのはどうをぶっ放して空中をかっ飛べるブロスターBREAKからの逃亡は困難だ(いざとなればカグヤの口にカゴのみを突っ込みたたき起こして力を借りることはできるとはいえ)。シビルドンまで倒されるわけにはいかなかった。

 

 「いいえ、まだ手はあります。

 

 イーブイ、はつげんちょうせい!」

 

 オクタンとブロスターBREAKのアクアジェットチェイスはそこら中に水を撒き散らし、甲板のあちこちに水たまりができていた。ユキコシイーブイの不安定極まる遺伝子は、イーブイに「進化状態を数分と維持することすらできない代わりに、まわりの些細な環境変化で簡単に進化する」という特性を引き起こす。

 

 「うお、シャワーズ!?そうか、『ちょすい』持ちだからみずのはどうとアクアジェットとみずでっぽうは無効化されるんやな!」

 

 (それはわからないんだよな。はつげんちょうせい中のイーブイはタイプと使えるワザが変化しているけど、特性まで変われるのかは...)

 

 そうであったとしても、何分、いや何十秒とはつげんちょうせい状態を維持できるかはわからないのに下手にワザを受けろとは言えない。

 

 「イーブイ、みずでっぽうですわ!」

 

 「アオバちゃん、それはダメや!」

 

 シャワーズが、シャワッ、シャワッと頑張って水弾を何発も口から吐き出す。が、ブロスターBREAKは小馬鹿にしたような顔をしながら右腕を開く。

 

 はるかに大きい水弾が、シャワーズのみずでっぽうをまとめて数発叩き落とした。そして2発目の水弾が、口を開けて構えたままのシャワーズを甲板から叩き出す。

 

 (そうか、ただでさえヌシのBREAK個体で、しかも威力を強化する特性持ち、かなうわけがない…)

 

 オクタンの通常個体がマトモに撃ち合えていたから勘違いしてしまったのだろうが、あれは船長のオクタンもすごかっただけである。

 

 「イーブイ、逃げるのですわっ!早く船上に...」

 

 いくらシャワーズへ変化したところで、泳ぎのスキルに秀でているかというと、シャワーズとして最低限のそれしかない。はつげんちょうせいはあくまで身体を変化させるだけであり、心は変化しないのだから。海に落とされて海のポケモンと真っ当に戦えるわけがないのだ。

 

 ブロスターBREAKの姿が海上から消える。そして、水流がシャワーズを宙へと打ち上げた。

 

 甲板へ落下したシャワーズが、ブルブル身体を振るう。次の瞬間、像が消えるようにしてシャワーズはイーブイへと戻った。

 

 (特性もはつげんちょうせい後に変化するのか...そうでよかった...!)

 

 「どないする?次のロックオンでアウトやろ。」

 

 「そうですね…船長さん、シビルドンの電気攻撃を、イーブイへお願いできますかしら?」

 

 「…アオバちゃん、正気か?」

 

 蒼玻のイーブイの仕様をはっきり理解していない船長にとってはフレンドリーファイアしろなどとは青天の霹靂だが、もちろん蒼玻にとってもこれは賭けだ。はつげんちょうせいによる一時的進化のトリガーは些細な環境の変化でありもちろんそこにはワザのタイプも含まれる...が、ワザを使ってならともかく受けてはつげんちょうせいする場合、そのワザのダメージは当然受けることになる(ちょすいのような自分と同タイプのワザダメージを受けなくなる特性はあくまで進化を遂げてから得ているのであり、進化のトリガーとして受けたワザまでもはカバーしてくれない)。そしてただでさえ貧弱なイーブイにダメージを与えることはハイリスクハイリターンである。

 

 「もちろん。ですわよね?」

 

 イーブイの顔は、覚悟を決めた者のものだ。

 

 「よしわかった。シビルドン、かみなりパンチや。」

 

 シビルドンの電撃を纏う両腕が、優しくしかししっかりと、イーブイの身体を叩く。イーブイが電撃に打たれながら甲板を転がっていき、そして、毛が逆立った。

 

 「はつげんちょうせい:サンダース!」

 

 雷獣が、身からバチバチと電気を飛ばす。

 

 「イーブイ、でんこうせっかで接近してでんきショックですわ!」

 

 サンダースの身体が、沈むより早く海面を蹴り上げ、海上を疾走し電撃を叩きこむ。

 

 たまらずブロスターBREAKは腕を構えたが、縦横無尽に駆け回るサンダースに照準が追い付けない。そして、電流が海へと通電する。

 

 海にいては感電してしまう。ブロスターBREAKは右腕を下に向け、りゅうのはどうで自らを空中へ打ち上げる構えを見せた。

 

 「まずはじめに、船長さん、礼を言わせていただきますわ...時間稼ぎ、ありがとうございます。」

 

 蒼玻がポケモン図鑑のBREAKオーラ濃度計測アプリを開くー予想残り時間は5秒。

 

 ブロスターBREAKが、感電しながらも右腕を開くー残り4秒。

 

 「そうか、BREAKワザ!いやでも例え弱点を突いてもヌシのBREAK個体を一撃は...」

 

 銀色の閃光が輝き、波導がブロスターBREAKの金色の身体を空中高く打ち上げるー残り3秒。

 

 「いいえ、いけますわよねヒトモシ!」

 

 えっボク?ヒトモシが驚くー残り2秒。

 

 「あやしいひかり、BREAK!」ー残り1秒。

 

 (大地に蓄積されたつわもののオーラ(祝福)を借りるBREAKワザ化が、ダメージの発生しない変化ワザをどうBREAKするのか、まだカグヤには聞いてない。だけど...!)

 

 蒼玻には予感があったーきっとこれは絶対うまくいく。

 

 空中で、ブロスターBREAKの右腕が最大まで開き、走り回るサンダーズを海域ごと吹き飛ばそうと奥にエネルギーを溜めていくー残り0秒。

 

 海面から、ぶわっと金色の光が浮かび上がった。海も空も船も金色に染まり、そして次の瞬間、金色の粒子が、ヒトモシがアタマの上で回転させている5つの光玉へ凝縮される。

 

 金色の光玉が、たがいに回転しあいながら高く打ち上がった。今まさに一撃を放とうとするブロスターBREAKの背後で、花火のように炸裂する。

 

 それはブロスターを染めるのと同じく絢爛豪華な金色のはずなのに、どこかとてつもなく妖しくて。空中で花開いたその光から逃れることはできなくて。

 

 ブロスターBREAKはわけもわからず右腕を振り回した。チャーター船など木っ端みじんにできるとんでもない威力のみずのはどうが空中で四方八方へと噴き出され、パンジャンドラムもびっくりな軌道でブロスターBREAKをぶん回す。

 

 たっぷり1分近く空中ジェットコースターをやり、すっかり目を回して、ブロスターBREAKが甲板へと落下する。

 

 「こうなりゃ自棄や!こんらんが回復する前にのめすで!シビルドン、全力でかみなりパンチ!」「イーブイ、でんきショック、解除したらスピードスターですわっ!ヒトモシはおにびっ!」

 

 タダのこんらんなら自傷の確率は33%だが、BREAKワザとして掛けたので自傷50%攻撃失敗30%にまで失敗率は跳ね上がる。これは単なる統計論で、空中で高速で振り回された今、照準どころか攻撃意思を持つための最低限の平衡感覚すらないだろう。ただし通常のあやしいひかりより継続時間は長いだろうが、回復した途端にいかり狂ってチャーター船を吹き飛ばすこと請け合いである。

 

 「海に落ちてくれたら回復前に逃げるのもありだったんやけどな!無賃乗船はあきまへんで!」

 

 雷をまとう拳が、電撃が、星が、火の玉が、よってたかって金色のブロスターを袋叩きにする。

 

 混乱していようが平衡を失っていようが痛いものは痛いのかのたうち回るが、もうブロスターBREAKには何が起きているのか理解することすらできなかった。

 

 金色のオーラが、次第に剥がれ落ちていく。

 

 満身創痍で横たわる青い海老に、蒼玻はコツンとノブレスボールをぶつけた。

 

 「ブロスター、ゲットですわ...!」

 




Qよりしろさまからお借りする強力なBREAKワザ「はんえいのいしずえ」を使えば一撃だったじゃろ?

A鉱石を地面から採掘し灰吹き法で金を得る過程を再現する神事を行う事で歴史の力を借りるワザなので、水面を叩いても威力は乏しい
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