ハリー・ポッターと黒い街 作:鐘楼卿(ベル卿)ベルフェスティフ
クリスマス休暇が終わってからまたしばらく。山吹と秀夫は深夜に必要の部屋で毎夜毎夜、メモリの複製を行うということをしていた。
又、秘密の部屋の裏座標は、入るたびに変わってしまうようで、深夜扉から帰ると教師に見つかる恐れがある以上一度ビゼルで外に出てから自由に動ける裏に入りなおして変える必要がある。
だがそれは問題なく、裏座標の変化はおおよそイギリス魔法界内のどこか。
見たものは殺すか忘却させるだけだ。とたかを括っていた山吹は今日も何の警戒無く裏から表へとビゼルをかざして出ていく。
「…誰だ貴様?」
敵影と思われる存在が見えた瞬間に山吹は
「まぁいい。何者であろうと、これを見た以上記憶を残しておくわけにはいかん」
黒い影は瞬時に不利を悟ったのか立ち上がって後ろを向き、逃走を開始する。
「逃がさん。が…ちょうど最近は体をあまり動かしておらなんだ…いい運動相手程度にはなってくれたまえよ」
MAGIC!
そして、黒い影が何をしていたのかを知ろうともせずに地獄ともいうべき逃走が開始した。
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《黒い影・視点》
なんだあれは⁉
〘…即座に撤退しろ。あれはマズイ〙
頭の中でその声が響こうが響かまいが、逃げなければいけないことは肌で感じる。だが…足が…
〘早くしろ!殺されたいのか!〙
その声で足のしびれが取れて立ち上がり、逃走を開始する。
「ハァッ…ハァッ…」
心臓の音が耳に響く。全身から滝のように汗が流れだして黒い布が重くなっていく。
「ハァッ…!ハァッ…!」
恐怖で止まったらもう走れなくなるだろうという感覚が足から伝わってくる。
「もういい。準備運動は十分だ」
ユラユラと眼が光る
「さて。次はお前の魔法を見せてくれ」
「わざわざ深夜にホグワーツへと侵入するような輩だ。何かしら面白い魔法程度持っているだろう?」
「ア…」
口から反射的に言葉が漏れ、それに体が追いつこうとするように抜いた杖を振る。
〘馬鹿者!やめろ!〙
「アバダケダブラァ!!」
杖の先端から紫の閃光がほとばしり、異形の存在がよろめく。が、
「クッ…クックック…いい魔法だ…ほかにはあるか?」
〘だから言っただろう!全力で逃げろ!姿現しを使え!〙
その声で思考が再度回り始め、杖を振って姿現しする。
「ッッ――!!」
声にならない音が自分の口から流れ出る。
「――ッハァッ!ハァッ!」
〘大丈夫か!〙
大丈夫だ。それは確信している。だが、だが…
「もう…もうだめです…」
〘問題ない。ユニコーンの聖なる血はもう十分な量飲み切った…後は期を待つだけでいい〙
「はい…分かり…ました…」
〘私は力を使わないよう眠る…期が来れば起きる〙
そして頭にもう一人いる感覚は、返事をする前に消える。
「…ハッ…ハハハッ…」
口からなぜか笑いがこぼれる。
あの方に頼めば私から名前を言ってはいけないあの人を引きはがしてくれるかもしれない。
と考えながら。
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《山吹側・三人称・視点》
「フン…下らん輩だったか」
メモリをドライバーから抜き、変身を解除する。
「さて。帰るとする…なんだ?」
山吹はどこからか見られているような感覚を受けて取り出したビゼルを懐に戻す。
「…貴様、見ているな?」
視線を感じる一方向を指差すと、風で葉と葉がこすれ合う音に交じって布が擦れるような音が聞こえる。
「さて。奴は逃がしたが仕方がない。見た以上貴様の記憶も消さねばならんよな」
山吹は大股で一歩近づき、杖を構える。
「さて。姿を現せ」
「ステューピファイ!」
光は樹を貫通し、何かに当たった手ごたえを山吹は感じる。
「まぁこれで反撃はないな…さて、どんな輩k「ハァァーグリィィーーッド!!!」ッ――⁉⁉」
樹の後ろから声が響き、遠くからハグリッドが声を上げながら歩いて来るのが聞こえる。
「…チィッ…もういい。オブリビエイト!」
相手が見えないままに杖から白い閃光が樹を貫通して何かに当たったのを感じ、即座に山吹はビゼルを使用してその場を離れるのであった。
色々と設定(もはや設定じゃなくて説明になってきた気もするけど…)
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メモリの生成
現存するメモリを組み合わせて新しいメモリを作る実験を行っている。
風都にいた時から秀夫主導でやっていたため、秀夫がこっちにいる以上こっちでやることになった。
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メートリシー
クリスマスの時、実は秀夫は帰らない予定だった。
だが、メートリシーの実験のために基軸を置くために帰ったのである。
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ステューピファイ及びオブリビエイト
この魔法達は書庫の本を読むだけで会得した魔法である。ちなみに禁書棚だけど鎖つないだまま裏に持ってきて読んでいた
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