ハリー・ポッターと黒い街 作:鐘楼卿(ベル卿)ベルフェスティフ
二人が少し進むと別の二人が片方を運んで進んでいた。
それを山吹は隠れてやり過ごしてからまた進みだす。
扉を蹴破り、
石兵を射殺し、
火を消して通り、
山吹は最後の部屋へとたどり着く。
「その子を使え…」
山吹たちが入ったことに気づかないクィレル先生が鏡の前に立ち、口を開かずにどこかから知らない声が流れてくる。
「よォ。クィレル先生に、ハリー・ポッター」
山吹が驚かせる意図なく発した言葉に二人は驚愕してハリー・ポッターは階段から足を踏み外す。
「貴様はァ…!」
クィレル先生の頭の後ろから。今度はかすれたようではない、明確な殺意のにじみ出る声が聞こえてくる。
「ン?なんだお前…俺に恨みでもあるか?」
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《クィレル・視点》
ッハ!ハハハッ!神は!私に味方してくれているのか!
1つ。今、私の眼のまえにはあの時助けてもらえるかもしれないと肌で感じたMr.山吹がいる。
2つ。
「山吹様!私を助けてください!!」
「ッ――!!何を言っているクィレル⁉」
頭の後ろから声が聞こえるがそんなものはもうどうでもいい。
「フゥン…まぁ…いいとするか。秀夫」
「はい。これでいいですか?」
もう一人の少年、Mr.秀夫は淡い緑色にℳと中心に書かれた小さい小箱と何か白くてゴツゴツしたものを持っている。あれはマグル学をやっていた私だからわかる。銃に近いものだ。
「じゃ、手を出して」
Mr.秀夫は私に話しかけてきて、山吹様はハリー・ポッターに歩いて行って話しかける。
「あ、ああ…」
…私は、殺されるのだろうか。
Mr.秀夫は銃の中に小箱を入れて私の手に押し当てながら指を引く。
「グッ…ガァァァァァァァァァ!!!」
私の頭の後ろから叫び声が聞こえる。
それと同時に私は頭がどんどん軽くなっていく感覚を受ける。それと同時に何か…が…
…そこで私の記憶は途切れた。
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《3人称・視点》
クィレルのことを秀夫に頼んでハリー・ポッターに山吹は歩み寄る。
「さて。ハリー・ポッター」
「君が行おうとしていたヴォルデモートの退治は俺達が行った…いや。もう間もなく終了する」
その言葉に違和感を覚えたのかハリー・ポッターは問いかけてくる。
「退治って?僕はただ…賢者の石を守ろうと…」
「賢者の石?ああ…あのガラクタか」
「ガラクタ⁉君、あの石が不老不死に成れて、金を無限に生めるものだってわかって言ってるのかい⁉」
「それこそがガラクタたる所以だ」
ハリー・ポッターの絶叫するような驚き声に、山吹は淡々と、冷静に答える。
「さて、そろそろ終わる。帰って朝にでも帰ってきたダンブルドア校長を呼べ」
「それまで君は?」
「ここにいる。決まってるだろうが?俺以外の誰があんな
「ゴ、
ハリー・ポッターの絶句するような言葉を聞きながら山吹は炎を
その蹴りで傷んだ背中をさすりながら、ハリーは部屋を出て帰っていくのであった。
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「…信じられん。としか言えないがのぉ」
ハリー・ポッターが呼んだダンブルドアはだいぶ焦って禁止された部屋の最後へと飛び込んできて落ち着いてから山吹と話す。
「信じるか信じないかはそっち次第。俺からすれば、事実を言っているに過ぎないからな」
信じがたい物証。
記憶を完全に失ったクィリナス・クィレルとその後頭部に憑く、こちらも記憶を失ったヴォルデモート。
「縺オ縺悶¢繧九↑?∫ァ√?險俶?繧定ソ斐○?」
記憶という記憶全て。
つまりは言語の発言方法すらも忘れたクィレルは言語とは言えないような音を口から発している。
「それで、クィレル元教授をどうするつもりじゃ?Mr.山吹?」
「実験台に…ってわけにもいかない。そもそも言語を使えないんであれば報告もできないしな」
「ではこちらが引き取ろうかのぉ」
「それで頼む。じゃ、俺達は帰る。面倒ごとは起こすなよ?」
山吹と傍で無言のまま立っていた秀夫はビゼルで裏を開いて消えていく。