ハリー・ポッターと黒い街   作:鐘楼卿(ベル卿)ベルフェスティフ

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Hの城/アルバス・ダンブルドア

組み分け後、山吹たち三人はアルバス・ダンブルドアによって校長室に招かれていた。

 

「フー…で、ダンブルドア。これはどういうことだ?」

 

「どういうこと、とは…はてさて、何のことなのじゃろうなぁ…」

 

ガンッ!とそこで山吹は間に置かれていた机を叩き壊し、入り口で紅茶を持ってきていた屋敷しもべ妖精がびっくりしてカップを取り落としそうになる。

 

「とぼけるなよ爺。日本にも魔法学校、マホウトコロがあるのは調べ済みだ。なぜわざわざこの地にまでくる必要があった?」

 

「…まぁもう魔法界に入ったのじゃし、話してもよかろう…さて、話は君が生まれた十一年前からさらに三年さかのぼった十四年前のことじゃ」

 

<><><><><><>

――十四年前  魔法学校ホグワーツ卒業式の直後――

 

一人の青年とダンブルドアが校長室で話していた。

 

「ハイル…本当に極東に行ってしまうのかの?」

 

「極東、なんて言わないでください。妻の国ですから」

 

ダンブルドアは少し頭をかいて「こりゃ失敬」と謝ってくる。

 

「まぁ呼び名なんてどうでもいいじゃろう。それよりもこの国はまだまだヴォルデモート卿の脅威にさらされておる。どうかもう少し、戦ってほしいんじゃがのう」

 

「…何度も言っていますが、僕は例のあの人と戦う力なんてない、タダのマグル出の一般魔法使いですよ」

 

「はてさて、一般魔法使いは強制拘束魔法(シングラティシー)なんて魔法はつくらんと思うんじゃが?」

 

今度はハイルが少し後頭部をかいて、にへら。と少しぎこちない笑みを浮かべる。

 

「あれはもう勘弁してくださいよ…若気の至りってやつですから」

 

そこで二人は少し間を開けてから笑い合う。

 

「では、また逢う日…例のあの人が倒された後の日にまた」

 

そして、ハイルは箒に乗って空を飛んでいく。

 

「ダンブルドア校長!」

 

飛びたったのを見て下を向いたダンブルドアが上を向く。

 

「授業とか関係なしに、あなたの実力は尊敬しますがもう少し寄り道してもいいと思いますよ!過去の失敗を振り切ってね!!」

 

そして高速でハイルは飛び去って行く。

 

「ああ…君にはいつも言われていたんじゃったな…だが、ダンブルドアを倒した後。しか無理じゃのう…」

 

<><><><><><>

 

「それから三年後には君が生まれて、ホグワーツに通わせてあげてほしいと梟便が送られてきたのじゃ」

 

ダンブルドアは少し天を仰いでいう。

 

「それが、最後の連絡じゃった」

「そこから連絡は途絶え、恐らくは生き残りの死喰い人の仕業じゃろうということしかわからん」

 

「…それが真実か」

 

「うむ。わしはこの場において、真実しか発しておらんと誓おう」

 

「…秀夫、俺を拾ったのは?」

 

「十年と数月前。雪持さんがいつの間にか拾ってました」

 

「…年代は合う、か…」

 

山吹は少し溜息をついて何とか文句を飲み込み、苦々しい顔をする。

 

「…まぁ納得自体は出来はしたが、親も面倒なことをしてくれるな…」

 

「そう?魔法とか面白そうだしいいんじゃない?」

 

「ときめさん。そういう問題では…」

 

「いい。そのくらい楽に考えていた方が人生楽しいだろう。俺はそう思えないが、な」

 

ときめの場違いな軽い言葉を二人は適当に流す。

 

「さて。もう聞きたいことは終わった。スリザリン寮に戻らせてもらおう」

 

「ウム。子供は早めに寝たほうがいいじゃろうて」

 

「というか、なんで私だけハッフルパフなの?」

 

「そういう性質(タチ)だからだろうよ」

 

そのまま三人は校長室を出ていくのであった。




作者の一言
今回で一応Hの城は完です。次話からどうしよっかなぁ…
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