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~お姉ちゃんの旅のお話~
フーパの一連の騒動も落ち着き、お兄ちゃんの説教もそんなに長い時間かからずに済んだ、今日はサトシ君達はそのままデゼルシティのポケモンセンターに一泊するようだ、私達も便乗してそこで休ませてもらうことになった、その日の夜、夕飯を終えて部屋に戻ったらお姉ちゃんには今までの旅の事を色々聞かせてもらうことにした
部屋には私とお兄ちゃんとお姉ちゃんにヒスイが揃っていた、サトシ君達は隣の部屋で休んでる
お兄ちゃんにお説教された時に一応今までの旅路での何をしてたのかということは話してくれた、まさか敵対した伝説ポケモン相手に挑みまくっていたなんてね…そりゃあれだけ強くなるわけだよ、強くなる理由を聞けば、ただ一言だけ
「大切なモノを二度と失いたくないから」
と教えてくれた、多分…アルトマーレでの事件の事なんだろうな…
この答えにお兄ちゃんも察する所があったのか説教はそこで終わらしてくれた
で、場面は今に戻るけど、今度は詳しくお姉ちゃんの経験してきた事をお話してくれるってさ、まずはホウエン地方での旅のこと、シンオウ地方での旅のこととかだ、波導の勇者ルカリオの時は本来ならミュウを助けるためにルカリオが命を使い果たすはずだったが、救援に来たメガシンカしたお姉ちゃんが間一髪少しだけエネルギーを分け与えたおかげで、ルカリオが助かったのだと、でもその時点で既に大半の生命力を消耗していたルカリオは命こそ助かったものの寿命は残り少ない状態になってしまったのだ、なぜこのままアーロン様に会わせてくれないのだ、とルカリオが力なく呟いてたのを見てサトシ君が怒った
「簡単に後追いしようとするなよ!!残りの人生を精一杯生き抜いて、そして堂々と胸を張って会いに行けよ!!」
と激を飛ばしたのだ、その言葉を聞きルカリオはようやく生きる道を進むことにした
「私は残りの命をアイリーン様の元で使い果たすつもりだ、そしていつの日がアーロン様に会えたら『私は全力で生き抜きましたよ』とお伝えしようと思う」
と良い残して別れたとのことだ、お姉ちゃん…ルカリオの事も助けてくれたんだね
いつの日かルカリオがアーロンに会えて、そして生まれ変わったら今度はサトシ君と共に生きていくんだろう…
とまぁルカリオ編はしんみりとしたお話になった、ミラージュミュウ編やジラーチ編にデオキシス編は以前に会った時に聞いていたので割愛したが、シンオウ地方からが色々ぶっ飛んでいた、戦っている時にも言ってたけどダークライ編ではダークライさんと共闘してディアルガ・パルキアと激突するわ、シェイミ編ではギラティナと戦うわ、アルセウス編でシンオウ三竜と共に激昂してるアルセウスと死闘を繰り広げていたとの事で、お兄ちゃんは呆れ果てていた、もう説教する気はないから何も言わなかったが、そりゃあそれだけのバトル経験積めばシンオウリーグで伝説ポケモン3タテするくらいに強くなりますわなぁ…
「お母さんのお姉ちゃん凄いー!」
とヒスイが目を輝かせているけど、決して真似しちゃ駄目だからね!?
さてと、お話はイッシュ地方…ベストウイッシュ編に移る
お姉ちゃん最初はイッシュ地方にはついて行かなかったけど、何週間かして私が伝えた時期が近づいてきたからオーキド博士に頼んで転送機でサトシ君の所に送ってもらったんだってさ、アイリスって子と会った時には大騒ぎになったって、そりゃアイリスちゃん大のドラゴンポケモン好きだもんね、ドラゴンタイプの伝説と会えたら大興奮でしょうね…っと話がそれた
サトシ君と合流したらアイントオークっていう街に着き、その街でとあるポケモンとの出会いからその物語は始まる…
side LA
私は今オーキド博士の研究所という所で過ごしている、シンオウ地方での大会では全力で戦い抜いた…けど最後は負けてしまった、悔しかった…でもまだ上には上が居るってサトシに教えてもらった、私はまだまだ強くなれる…!
シンオウリーグはそのまま対戦相手のタクトさんって人が優勝したけど、チャンピオンを賭けた試合にはオーバさんっていう四天王の人とチャンピオンのシロナさんが戦っていた、あんなに強いポケモン連れた人でもチャンピオンリーグから先は負けてしまう程の世界なんだ…、サトシはオーバさんに自分を重ねてシロナさんと戦っている自分を考えているようだった、残念ながらオーバさんとゴウカザルは負けてしまった
テレビのアナウンサーが「チャンピオンシロナに勝てるトレーナーは居るのか!?」という台詞に対してサトシが「ここに居るぜ!」と高らかに宣言した。やっぱりサトシはこうだよね
シロナさんとガブリアス…リーグの後に2人に会った時はその強さをビリビリと感じた、多分メガシンカした私でもあのガブリアスには勝てるかどうか…これでもしガブリアスが私みたくメガシンカ出来るとすれば、もう今の私では勝てるビジョンが見えない…本当、サトシが言ったように世界にはまだ上が居るって事を改めて理解した。
数年後、そのシロナさんとガブリアスをサトシとメガルカリオ君が本当に撃破するなんてこの時は思いもよらなかったけどね
さてと、シンオウ地方の旅を終えてマサラタウンに帰ってきた私達、数日くらいはゆっくり休んでいた、その数日間に起きたことと言えば…まず博士からポケモン講座に出てみんか?と誘われて出演した、出たは良いけどいきなり翼を触るなんてびっくりしたよ博士、咄嗟にミストボール撃って吹っ飛ばしちゃったけど博士は「大丈夫、無事じゃよ」と言ってすぐに起きてきた、サトシもそうだけどこの街の人って頑丈なのかな?
次にあった事といえばサトシのポケモン達と紹介も兼ねて模擬試合したことかな、メガシンカして順々にサトシのポケモン達と戦っていたんだけど、あのカビゴンののしかかりは流石に重かった…地面に張り付けになった状態から全力パワーで何とか持ち上げて投げ飛ばしたけど結構ヒヤッとしたよ、危うく気絶するかと思った、投げ飛ばした後で観戦していた他のポケモンやサトシとオーキド博士と助手のケンジさんって人は何か唖然としてたけど…
「ピ…ピカチュ〜…(ふ、普通カビゴンに潰されたら動けないよ…)」
「カビゴンを投げ飛ばすとは…流石は伝説のポケモン、凄まじいパワーじゃのう」
「いや、俺もラティアスがこんなに力持ちだなんて今初めて知った…」
「す、凄い…!これは貴重な経験になる、観察させていただきます!」カキカキ
他にもミラージュポケモン事件で仲良くなったミラージュミュウとも色々お話した、あれから平穏に暮らせてるようでよかった、オーキド博士も凄く可愛がっていた
まぁそんなこんなで数日経ったらオーキド博士が学会のためにイッシュ地方ってとこに出かけるらしい、サトシも新しい地方ってことでサトシのママさんと一緒に旅行に行くって、勿論ピカチュウも一緒にね
「悪いけどラティアスはお留守番頼むな、ポケモンの皆のことをケンジと一緒に見ててくれ、俺のフシギダネも一緒に皆の世話してくれてるから大丈夫だ」
「きゅう〜!(任せて!)」
確か義妹ちゃんが言うにはサトシがイッシュ地方に旅立ってから数週間後あたりにまた大きな事件に巻き込まれるって言ってたっけ?
これがそのタイミングなら、サトシは旅行が終われば帰って来るはずだけど、冒険の匂いを感じてそのまま旅に出るかもしれない、もしそうならオーキド博士とママさんだけが帰って来る、ならそこから何週間辺りにサトシから電話があったらそのタイミングが狙い目だね
案の定旅行からは博士とママさんしか帰って来なかった、確定だ
数週間後、サトシから博士にテレビ電話で連絡が来ていた
「ほぉー!アララギ君から聞いたぞ、アーケオスの事は」
「はい!それでアーケオスは仲間達と一緒に、多分古代ポケモン達の住む場所へと旅立って行きました。」
「なるほどのぅ、その事は秘密の存在のままの方が良さそうじゃの、彼らの楽園を荒らす事はワシも望まん、しかしアーケオス達が生き残っているということだけでも大発見じゃぞ」
「俺達は引き続きライモンシティを目指します!」
「そうかそうか、次のジム戦も頑張るんじゃぞ!」
サトシが博士と話している、ヨシ、今がチャンスだ
「きゅー!」
「おおっとと!ラティアス、どうしたんじゃ?」
「あ、ラティアス!元気だったか?あと…ゴメンな、すぐ帰るつもりだったんだけど、でも俺さ…次はイッシュリーグに挑戦したいんだ!」
「きゅきゅ!ひゅーわ(大丈夫、気にしてないよ!サトシなら多分旅に出たくなるって分かっていたか)」
帰って来た博士とママさんから事情は聞いてるしね
「それで…どうしたんだラティアス?」
「サトシ、もしかしたらまたお前の所に行きたいのではないか?」
「そうなのか…またシンオウの時みたいにか?」
「ひゅわ!(うん!)」
side out
side S
アーケオスが仲間と旅立って、アララギ博士からオーキド博士にこの件を伝えた後、俺も博士に連絡していたら、電話中にラティアスが会話に参加してきた
博士とママに伝言は言ってたけどラティアスには直接話さないままイッシュ地方の旅に出ちゃったんだよな、そこは謝っておかないとな…でもどうしたんだ?博士が言うにはまた旅について行きたいとの事だけど
…シンオウの時、同じようにラティアスが旅に一時的に参加する時は決まって大きな事件が起こる少し前だ、俺は薄々ラティアスはそれが分かっててタイミングを合わせてこちらに来ているんじゃないかって思った、ダークライの時、シェイミの時、アルセウスの時…そしてユクシー・エムリット・アグノムの時とかは決まって必ずラティアスがそばに居るタイミングだった
「きゅ、ひゅわん、ひゅわー?」
「ピカ!?…ピカピカ、ピカチュウ〜!」
ラティアスとピカチュウが会話している、会話の内容は分からないけど2人とも神妙な顔をして話している、やっぱり何かあるなこれは
side out
side LA
「きゅ、ひゅわん、ひゅわー?(ピカチュウ、またそっちに行かないといけないの、お願いできる?)
「ピカ!?…ピカピカ、ピカチュウ〜!(本当に!?…ということは例の義妹ちゃんの言っていた時期が近いのか、分かった!)」
「ピカピ!ピカピカチュー!(サトシ!ラティアスを連れてってあげて!)」
「ピカチュウ…?うん、分かった、じゃあラティアス、またよろしく頼むぜ」
「ならすぐにこちらから転送しよう、ラティアスや、一旦ボールの中に戻っておくれ」
こうしてまたサトシの旅に同行することになった
side out
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~新たな仲間との出会い~
side S
オーキド博士からラティアスの入ったボールが届いた、博士との連絡を終えて外で待っているアイリス、デントと合流する
「サトシ、おっそい!ちょっと長電話し過ぎじゃないの?」
「キバー!」
「まぁまぁアイリス、キバゴ、サトシもオーキド博士と積もる話もあったんだよ」
「ごめんごめん、ちょっとマサラタウンに残っていた俺の仲間が旅について行きたいってんで転送してもらってたんだ」
「それは興味深いテイストだね?サトシは基本的に今いる地方でゲットしたポケモンで旅をしているって話だったよね」
「ていうかそんなに仲間がいたんだ?」
「キバキバ〜」
「失敬だな!俺にだって沢山仲間居るよ!」
「それで、一体どんなポケモンを呼んだんだい?」
「ああ、それなんだけどここで出すと少し騒ぎになりかねないから街の外に出たらボールから出して紹介するよ」
「え?何か訳アリなのかい?そのポケモンは」
「ひょっとしてドリュウズみたいな感じなの?」
「いや、ちょっと珍しいポケモンだからさ、出してからのお楽しみってな」
「それは楽しみだ」
街から離れて森の中まで来た
「よし、ここなら大丈夫だな」
「さーてサトシってばどんなポケモンを出すのか、見ものね♪」
「キバ〜♪」
「他の地方の珍しいポケモンか、これはぜひテイスティングしてみたいね」
「出てこい!」
ポーン!
「ひゅわぁぁーん!」
「わっ!ラティアス、相変わらず元気だな!」
ボールから出ると同時に俺にくっついてくる、この辺はベイリーフと似てるんだよな
「ピカチュー!」
「ああ、2人に紹介するよ、俺の仲間のラティアスだ」
「ピカッ!」
………
……
…
「あれ?2人とも固まってどうしたんだ?」
「ピ〜カ?」
「なな…なななな…」
「な?」
「こ…これは…イッツ、アンビリバボータイム!!??」
「なんでラティアスをアンタが持ってんのよー!!!???」
「キバァーー!?」
「うわ!?なんだよ急に大声だして、落ち着けって!」
「これが落ち着いてられるかってのよ!?ラティアスよラティアス!!!ドラゴンタイプの伝説ポケモンじゃない!!!冷静でいられるわけないでしょ!!??」ダイブ
「きゅきゅーー!?」
「す、すす凄い!!本物よ!本物のラティアスよ!!私、本物のラティアスに触ってるんだわ!わぁ!凄くふわふわでモフモフしてる!!」
「イッツ、テイスティングターイム!!!この飛行機のようなフォルムの勇ましさと可愛らしい顔つきの雰囲気の一見合わなさそうな組み合わせが不思議と魅力的なマリアージュを生み出している、それでいて伝説たる力強さと威厳も持ち合わせており、しかしサトシには絶対的な信頼を寄せていて遠慮せず甘えるという、このギャップのあるテイストがとてもとても深い味わいを出しているね!うーん、しかもサトシに対して抱いてる感情も友情より愛情を前面に押し出すという、何とも燃え上がる熱くスパイシーなテイストがより彼女を際立たせているよ、ラティアスとサトシの相性は最高と言っても良いね!!」
ドラゴン好きのアイリスとテイスティングタイムに夢中なデントにくっつかれたり周りで忙しなく観察されたりと、ラティアスも驚き…
「きゅ、きゅ〜!!」
「わ!?ちょ、ラティアス待った待ったーー!」
「ひゅわああーー!!(10まんボルト!!!)」
ビリビリビリビリーーー!!!
「あががががーー!?」
「ピッカァァーー!?」
「うひゃああーー!?」
「キバァァァーー!?」
「のおぉぉぉーー!?」
ドッカーン!!
………
……
…
けほっ…!(黒焦げ)
side out
side LA
「僕としたことが、申し訳ない」
「ご、ごめんなさいラティアス!つい…」
「ゴメンなラティアス、急に騒いじゃってさ」
紹介として出た途端にいきなりくっつかれて驚いちゃってうっかり10まんボルトを放ってしまった…反省しないと
「きゅ、きゅう〜…(いや、こっちこそゴメンね…)」
幸いピカチュウは元々でんきタイプで、ちっちゃい子もドラゴンタイプらしく、10まんボルトはこうかいまひとつのおかげで大したダメージにはなっていなかった、とはいえ本気で放った訳ではないから…反射的に放ったのに咄嗟に手加減できる辺り、でんき技のコントロールもシンオウの時より上手くなれてる、反復練習しておいて良かった…
「改めて紹介するぜ、ジョウト地方で旅していた時に仲間になったラティアスだ」
「ひゅわ!(よろしくね!)」
「私はアイリス!この子はパートナーのキバゴ!よろしく!」
「キッバァ〜!」
「僕はポケモンソムリエのデント、料理担当だからポケモンフーズとかは任せてくれ」
仕切り直して皆で自己紹介をする、ホウエンやシンオウの時もそうだったけど旅の仲間が居るって良いよね、タケシさんは流石に今回はついて来てないみたいだ
「うん?ジョウト地方…もしかしてアルトマーレで出会ったのかい?」
「あ、あたしも当然知ってるわよアルトマーレ!ラティアスとラティオスの伝説が残ってる水の都でしょ!」
「ああ、そうなんだ!そこで、まぁ色々あってラティアスがついてくることになったんだよ」
「はぁ〜…!なんて羨ましいのかしら!ラティアスを仲間に出来るなんて、ドラゴンマスター目指している者にとっては最高の栄誉よ栄誉!」
「僕も凄く興味深いね、ところでどうやって彼女とサトシは出会って、そして仲間になったんだい?」
「…きゅ〜(…それは)」
あの出会いは私も嬉しかったし楽しかった…でもその後の事件の事は…
「あー…そこはあまり触れないでくれないか?ちょっとラティアスには辛い出来事もあってさ…」
「!…あぁごめん、僕が無神経だったよ、言いたくない事なら聞かないよ」
「あたしも無理に聞く気はないわよ」
「ひゅわ…!(ありがとう…!)」
2人とも優しいね、サトシの仲間になる人ってみんな思いやりのある人だなぁ
「悪いな2人とも、でもまぁアルトマーレで会って色々あって仲良くなってさ、それで俺について行きたいって言われてそれでゲットしたんだ」
「ううー!あたしもラティアスみたいなドラゴンタイプの伝説ポケモンを仲間にしたいわ」
「しかしテイスティングした時にも感じたけど、このラティアス…かなり強いね」
「ああ!少し前にシンオウ地方でシンオウリーグに参加した時には準決勝で相手のポケモンを3人抜きしたんだぜ、サンダーとスイクンとクレセリアを」
「ひゅわん!(大変だったよ!)」ドヤッ
思わずドヤ顔しちゃったけど、それくらい良いよね
「いやいやいや!?それはそれで驚きのテイストだね!?」
「ラティアスが強い事もそうだけど、3体も伝説ポケモン連れているその対戦相手の方に驚くわよ!?」
「キバ!」
「3体どころじゃないぜ?その前にもダークライとラティオスがいたんだよ、ダークライはヘラクロスとコータスとフカマルとジュカインが4人がかりでようやく、ラティオスはピカチュウが何とか相打ちで撃破したんだけどさ」
「5体も持ってたの!?」
「それにラティオスをピカチュウが倒したって!?相性不利なのに凄いねそれは!」
「ピ、ピィカァ〜(照)」
「あの時は本当に無我夢中だったからな…ピカチュウにも相当無理させちゃったし」
お兄ちゃんとは別の個体だったけど、もしもお兄ちゃんと同じ姿の彼と私が戦っていたら、ちょっと気になって集中出来なかったかも…でも勝負は勝負、そこは切り替えないと、でもピカチュウが引き分けたのは本当に凄いよ、でんき技は私達にはいまひとつだからね
「うん?そうなると数的にまだ相手のポケモンは1体残ってるね、ということは…」
「ああ、そこで負けちゃったんだよ、ほぼ相打ち同然だったけど」
「ちなみに相手の最後の1体はどんなポケモンだったの?」
「ラグラージだよ、意外に思うかもしれないけど」
「ラグラージ…ホウエンのポケモンだね、しかも最初に貰えるポケモンの1体の最終進化系だ」
「ってことはそのラグラージはそのトレーナーにとって最初のパートナーってわけね?」
「ああ、でも他の伝説ポケモンに負けない強さを誇ってたよ、なんせメガシンカしたからな」
「メガシンカ?何それ?」
「僕は聞いたことあるよ、ジムリーダーだからね、確かカロス地方って所で見つかった現象で、一部の最終進化系のポケモンに一時的にさらなる進化をさせる奇跡を起こすって話だったね」
「ああ!ラティアスも最初からメガシンカで戦っていたんだけど、最後はメガラグラージのギガインパクトでやられちゃったんだ」
「ひゅ〜わ〜…(悔しかったな…)」
もっと強ければ、あそこで踏みとどまれたなら、サトシのことを優勝させてあげられたのかな…
「ふ〜ん?…ってサラッと言ったけどラティアスもそのメガシンカ出来るの!?」
「ああ!そうなんだよ、メガシンカしたラティアスの強さは凄いぜ?」
「これまた驚きのテイストだね!伝説ポケモンでメガシンカするって事は僕も初めて知ったよ、あ…確かにメガストーンを持ってるね」
「これを使うの?」
「そうさ、ラティアスが持つメガストーンと俺の持つキーストーンを使えばメガシンカ出来るんだ」
「凄いね!見てみたいわ!」
「ああ…ごめん、流石にメガシンカは本気で戦う時だけしかしないって決めてるから」
「まぁ確かにホイホイするもんじゃないね、でもいつか僕も見てみたいって思うよ」
「きゅわ、ひゅ〜うん!(でも、このあいだ模擬戦でやったりもしたけどね)」
あれはまぁ…サトシの仲間達が私に本気の姿で戦ってほしいって要望だったからだけど
「残念だわ、もしかしてキバゴもオノノクスになったらそれ使えたりするかしら?」
「さ、さぁ?それは分からないけど」
「う〜ん、僕もメガオノノクスってのは聞いたことないかな」
「えぇ…なれないの〜?残念」
「キィ〜バ〜…(がっくし)」
そんな会話をしながら私達は次の街を目指して出発する
side out
side S
「さてと、長話になっちゃったけど改めてライモンシティに向かって出発だ!くぅ〜!次のジムが今から楽しみだぜ!」
「全く、はしゃいじゃって子供ね〜」
「サトシだからね」
「ちぇ〜、何だよ2人とも……ってなんか前にもこんなやり取りあったような気が」
「それで、次の街なんだけど」ピッピッ…
デントが確認している
「ここって?」
「山間の街、アイントオークさ」
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~キバゴの特訓~
アイントオークに向かう道中、休憩がてらキバゴとズルッグで練習バトルを行っていた
「うんうん、キバゴのりゅうのいかりもこの間やっと完成して、いい感じになってきてるわね」
「ああ、後はいつ実戦デビューするかだな」
「あのさサトシ、お願いがあるんだけど」
「何だよアイリス?」
「その~、ラティアスにキバゴとバトルしてもらって、色々と技とか見てもらいたいのよ、ほらラティアスはドラゴンタイプの伝説じゃない、キバゴにとっては大先輩よ、強くなれるきっかけになればな~ってさ」
「キバッ!」
「ああ、それくらいなら別に構わないぜ」
「それで、出来ればその…メガシンカした状態で戦ってほしいんどけど」
「ええっと…それは流石にラティアスが了承してくれないとな、確認してみるよ」
ポーン!
ラティアスをボールから出して聞いてみる
「なぁラティアス、キバゴが特訓でメガシンカしたお前と戦ってみたいってさ、メガシンカしてもらっていいか?」
「ひゅあ?きゅうー(メガシンカで?まぁ特訓でなら大丈夫だよ)」コクリ
頷いてくれた、よし、じゃあ始めるか!
「実はアイリスとしてもメガシンカしたラティアスが見たいとかなんじゃないか?」
とデントが言う
「あちゃー、デントには分かっちゃうかぁ」
「なんだよアイリス、ちゃっかりしてるな」
「サトシは気付いてなかったみたいね」
「ほっとけよ」
俺はキーストーンを取り出してラティアスとシンクロする
「行くぜラティアス!メガシンカだ!」
「きゅーーう!!!」
光に包まれてラティアスがメガラティアスへと進化する!
「ひゅああーーー!!!!」
メガラティアスの咆哮とともに凄まじいプレッシャーが周囲に飛ぶ
ビリビリと空気が震える
「こ、これがメガシンカしたラティアスか…!何とも凄いテイストだね…!」
「なんてプレッシャー…!これが本気になった伝説のドラゴンポケモンなの…!?」
「キ…キバァァ…!」ブルブル
相対してるキバゴはそのプレッシャーを直に当てられて震える…!
しかしそれだけでも十分根性はある、生半可な精神力のポケモンだったらあのプレッシャーをぶつけられた瞬間に戦意喪失するか気絶してるはずだから
「しっかりキバゴ!アンタの良いところ見せてあげないとね」
「…キバァッ!」
鼓舞するようにキバゴは自分の頬を叩き、キッ!と顔を引き締めてメガラティアスに向き直おす
「ラティアス、俺からは指示は出さない、お前がキバゴを上手く指導してやってくれ」
「ひゅあ(わかった)」
「キバゴ、ひっかく!」
「キバー!!」
ラティアスにキバゴが飛びかかるが、ラティアスは最小限の動きで躱す
「まだまだ!キバゴ、更にひっかくよ!」
「キバキバキバー!」
何度もラティアスに攻撃を仕掛けるがそのことごとくを余裕をもって躱される、それどころか受け流すようにキバゴの飛ぶ軌道を変えられて勢いよく地面に突っ込んでしまう
「キバッ!?」
「キバゴ!大丈夫!?」
「キ、キバ!」
すぐに起き上がる、大したダメージにはなっていないようだ、でも…
「ラティアスはまだその場から少しも移動してないぞー、キバゴ」
「う、本当だわ…!」
「圧倒的強者感が凄いね」
「ひゅわ、きゅーわ、くぅーん(動きが直線的過ぎるよ、それじゃ避けて下さいって言ってるようなもの、もっとフェイントを織り交ぜるとか工夫しないと)」
「キバッ!」
「キバゴ!ひっかくからの…アレよ!」
「キィーバ!!」
キバゴは指摘の通り、直線的な動きから変化を織り交ぜた攻撃をしかける!さっきよりは動きを大きくしてラティアスは躱すが
「キバァァァーー!!」
避けられた後に間髪を入れずりゅうのいかりを繰り出す!エネルギー波がキバゴの口から放たれた!
今度は避けられる余裕はない!とアイリスも思ったが…
ガッ!!ばしゅうぅ…ん
ラティアスは迫り来るりゅうのいかりを手で受け止めてそのまま握り潰した
「う、嘘でしょ!?りゅうのいかりを!?」
「ひゅうん、ひゅわひゅわ、くーん?きゅうー(うん…一連の動きは良かったよ、さっきと違って変化もあったし、私が避けた直後の隙を狙ったのも良い、でもりゅうのいかりの狙いをガードされやすい所じゃなくて態勢の取りづらい場所を狙うと良いかもね)」
「キバァ…!」
「キバゴ…!うん!まだまだこれからよ!」
「ひゅわ、きゅうー!(さ、もっと仕掛けてきて、今度はこっちも反撃するよ!)」
「キバゴ!動き回ってりゅうのいかり!」
「キバァァーー!!」
ラティアスの周りを素早く動き、的を絞らせないようにしつつ、りゅうのいかりをチャージし、タイミングを見てラティアスに接近し、りゅうのいかりを至近で放とうとした…
「キィバァッ!?!?」
「キバゴ!?」
その瞬間にキバゴはお腹に凄まじい衝撃を受けて激しくぶっ飛ばされた、まるで巨大な鉄の棒でフルスイングで打ち抜かれたようだと錯覚するほどの衝撃、ラティアスが背後から近づいたキバゴに振り向きざまにカウンター気味にはがねのつばさを叩きこんだのだ、勿論手加減はしている、それでもかなりの衝撃があり、勢いよく地面を転がり、ようやく止まった…
「キ、キバゴ!大丈夫!?」
「キ…キババァ…!」
何とか起き上がるけど今の一撃だけでもかなりのダメージを負う
「ひゅあ、きゅううん、ひゅわひゅわ、ひゅわ…!(強敵との戦いでは相手の背後は決して死角じゃないよ、仕掛けるなら絶えず反撃が来ると備えておくこと、そして態勢を整えなおすまで相手が悠長に待っててくれるとは思わない事…!)」
ラティアスは今度は全力でりゅうのはどうをキバゴの方向へと打ち放つ!
「キバァァーー!?」
ドッグォォォーーン!!!!
りゅうのはどうはキバゴのすぐそばを掠めて、後ろにあった大岩に直撃し大爆発を起こした、煙が晴れた後に大岩は跡形も無く粉々になっていた
ギギギ…とキバゴとアイリスは錆びた機械のような動きで後ろの大岩があった場所を振り返り…口を大きく開けて唖然とする
「きゅわ!ふぃーあ、ひゅ…ひゅわん…?(うん!ここまでだね、その…大丈夫…?)」
バトルはここまでのようだ、キバゴはその場に座わり込み、ラティアスもメガシンカが解除された
「……ラティアス、ちょっと脅かし過ぎじゃないか?」
「きゅわ、ひゅーん?(任せるって言ったのはサトシだよ?)」
「伝説のポケモンって本当に規格外だね…」
「いやまぁ…このラティアスはちょっと特殊というか、他のラティアス全員こんなに凄いって訳じゃないんだけどさ」
実際アルトマーレ以前のラティアスは決して強かったわけではないし、それにバトルが強くないラティアスだっている
『へーっくしょい!!??』
同時刻、どこかの空の下で、とある色違いのラティアスがくしゃみをしていた…
「……やっぱり凄い…!凄いわラティアスって!!あーもう!私も伝説のドラゴンタイプのポケモンをゲットしたいわ!!」
アイリスは改めてドラゴンタイプの伝説であるラティアスに夢中になってしまう
「キバァ…」
「あ…キバゴごめんね!もっと私の指示もちゃんとしてれば…」
「いや決して杜撰な指示じゃなかったよ、後半のからめ手とか色々考えられてたし、メガラティアスが強すぎたってだけでさ」
「デント…ありがとう」
「それにキバゴだって得るものがあったみたいだぜ」
キバゴはラティアスにいやしのはどうをかけられながら最後に見たりゅうのはどうを思い浮かべる、自分もあんな技を放てたら…!
「ひゅうう、きゅうわ、ひゅひゅひゅわん、くぅーん?(スジは良いね、技の威力も高い、これからも鍛えていけば、それこそ私だって超えられると思うよ?)」
「キバキ?」
「ふぃーあ、ひゅあひゅ、くぅーん、きゅわ(嘘じゃない本当だよ、だってほら、さっき受け止めたりゅうのいかりだって…)」
ラティアスはそう言って、りゅうのいかりを受け止めた手を差し出すと…手は技の衝撃で赤く晴れ上がっていた、受けたときは結構痺れもした、まがりなりにもキバゴはまともにメガラティアスにダメージを与えていたのだ
「ひゅーわん…ひゅひゅん、きゅううー(それに私だって…何度も自分より強いポケモン達に何度も打ち負かされてきた、私なんかより強いポケモンはいくらでもいる)」
今まで戦ってきた伝説のポケモン達、そして直接会った時には勝てる気がしないと感じたシロナさんのガブリアス…テレビ越しに見た各地方のチャンピオンのエースポケモン達…
「キ、キババ…!?」
そんな強いポケモン達が…!?とキバゴも驚く
こんなに圧倒的なラティアスさんでも勝てない相手が沢山居るなんて想像もつかなかった
「ふゅーう?(怖じ気づいた?)」
「キバ!」
上には上が居ると教えられて、そんな世界を知ったキバゴは意気消沈するかと思いきや逆に燃え上がっていた、そんな圧倒的強者の世界に自分も立ってみたい…!と
「ひゅあ!くうーん、きゅー!(うん、その意気だよ!今後も言ってくれれば特訓に付き合うからね、遠慮なく頼って!)」
「キーバ!」
キバゴは決意する、もっともっと強くなると!そしてあの最後に見たりゅうのはどう…自分もモノにしたいとそう考えた。
この時のキバゴとラティアスの出会いは後の戦いに影響を与えた
数年後…オノノクスとなった彼はラティアス直伝のりゅうのはどうや、げきりん等を使いこなしサトシのカイリューをより苦戦させ、マスターズエイトのトーナメントでシロナのガブリアスに互角以上に渡り合う、メガガブリアスにメガシンカした後でも本来の歴史より善戦し、相打ちになる、残念ながらビデオ判定でほんの僅かにオノノクスの方が早く倒れていたと判定され負けとなってしまうが、シロナがチャンピオンになってから一度も倒れたことがなく…伝説ポケモン相手でも負けたことがなかったガブリアスを戦闘不能まで追い詰めたという偉業を達成する
「キバゴ…凄く燃えているわ」
「な?ラティアスとのバトルでなにか掴んだみたいだぜ」
「これからのキバゴの成長にグッドテイストだね」
「ズルッグ、お前もうかうかしてられないぞ」
「ズッグ!」
こうしてキバゴはラティアスからたびたび特訓を受けていくのであった…
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~アイントオークの街にて~
「ふー、大分登ってきたけど、街にはまだ着かないか?」
「そろそろ見える頃だと思うけど…」
「あ、アレ見て!見えてきたよ!」
山の合間に大きく立つ建造物が目印の街、アイントオークが見えてきた
「すっげー…山の中にこんなデッカい街があるなんてな」
「さ、もうひと踏ん張りだよ2人とも」
「ああ!」
そのまましばらく崖沿いに進んでいくと、細い道の崖っぷちの先でシキジカ2体が落ちそうになっている!
「ヤバい!助けに行かないと!」
「ちょっと、サトシ!?」
「危ないよ!!」
「見捨てるわけにはいかないだろ!大丈夫だって」
崖を背にして横ばいに崖際の道を進んでいく
「シジッ!」
「大丈夫だ、今助けてやるからな!」
「シジ…?」
「ピカピ~カ」
「もう少しだ、頑張れ!」
足元が崩れそうだ…早く引き上げないと
「サトシ、あたしも…!」
「ダメだアイリス!足場が持たない」
「シシー!」
「!!」ガシッ!
間一髪、落ちる寸前に掴めた…けど!
「ぐぐぐっ!」
ガラッ!
足元が崩れてバランスを崩す!
「うわっととと!?」
「ティニー!!」
「んぐぐ…え?」
何かが俺の足に触れて流れて込んでくるような感覚がした、しかし気にする前に足場が崩れた!
「うわあぁぁぁーー!」
「ピッカー!!!」
「キバッ!?」
「サトシ!!!」
何とか下の足場に上手く滑り降りたけど、そこもスペースが無くて、更に落ちそうになる!
「うぐぐぐ!!でりゃあ!!」
やぶれかぶれでジャンプしたら、驚くことに滅茶苦茶飛ぶことが出来て、向こう側の洞窟のある足場まで届いた!
「飛んだーー!?」
「し、信じられない…!」
明らかに人間離れした跳躍をしたが…
もし某色違いラティアスいたらこうツッコミを入れただろう
『いや、でもサトシ君ってベストウイッシュ編で15mはある崖を飛び越えてたよね?素の身体能力でやりかねないよ?』…と
「ピカチュウー」
「シジッ!シジッ!」
「もう大丈夫だぞお前たち」
「ピカピカ~」
「アイリス、デント!俺達は大丈夫だぜー」
「…って、そこからどうやって戻るつもり?」
「あ、えーっと…」
ポーン!
ラティアスがボールから出てきた
「きゅううーーん!!」
「わわっ、ラティアス!どうした!」
「ピカピ…!」
「ねえサトシー!最初からラティアスにそのシキジカ達を助けてもらったら良かったんじゃないの?」
「あ、そう言われたら確かに…」
「僕達も気付かなかったよ」
「それに危ない事したからラティアスは怒っているみたいよー」
そう言われてラティアスを見たら、不満げな顔をしていた
「ごめんごめん、でもこれでそっちに戻れそ…」
ティニーー…!!
「ん?何だ…?」
横の洞窟から何かの鳴き声のような?何か呼ばれたような気がした
「……俺はコッチから戻るよ!風が来てるし出られそうだ」
「ひゅわ?」
「ピッ?」
「ラティアスに乗せてもらえれば良いじゃないの?」
「何かあったのかい?」
「ああ、ちょっと気になる事があってさ」
「分かった、後で合流しよう」
そう言って2人と別れ、シキジカ達と共に洞窟へと入った
side out
side LA
サトシは本当に無茶をする、放っておけないポケモンを見たらすぐ危険を省みずに助けに行く、だから私も放っておけないのよね
洞窟横の足場からは私が皆を何回かに分けて乗せればアイリス達の所に戻れるけどサトシは何か気になる事があるらしく横の洞窟へと入っていった、私もそれに続く、さっきみたいなことに備えてボールから出たままついて行く
「複数の分かれ道か…うーん」
「ティニティニー…!!」
「…!!こっちか!」
サトシはなぜか確信を持って迷路のような分かれ道かを迷わず進んでいく、私もなんとなくサトシが何かに誘導されて進んでいると、そんな雰囲気を感じ取った、これは…罠?でも嫌な気配はしない
「シシ…」
「シジ!」
シキジカ達もサトシを信じてついて行く
しばらく進むと広い場所に出た
「何だろうここは…、おーい誰か居ませんかー?」
ビリッ
「…ひゅわ?」
なんだろ?下の方で妙な気配がした、周りの水晶のような足場を伝って光が抜けていったような…
「何だ今の?」
「ティニー!」
「…!!まただ…また何かが道を教えてくれたような…」
私も薄らと感じた、誰かが出口へと導いてくれているの…?
「こっち方向だ、皆…行こう」
とりあえずサトシについて行くほかない、しばらく上に登っていくと、明らかな人工物の…人の手で作られた道や階段が見えてきた、そこを進み隠し通路のような回転扉を抜けると倉庫のような所に出た
「お、あそこから出られそうだ」
倉庫から外に出ると大きなお城のバルコニーのような所に出た
「あ、2人が見えた!おーい!アイリス、デント!早く上がって来いよー、すごく良い眺めだぜー!」
「ピカチュ~!」
どうやら下の方にアイリス達が居たみたいだ
「…!全く、人が心配してたのに…」
「はぁ~、子供ねぇ」
「キバ!」
何はともあれ無事に出れて良かった、でもさっきのは一体何だったんだろう?
side out
side S
「シキジカー、もう危ない所に行くなよー!」
「シジー!」
シキジカ達と別れた
デント曰く…このお城は「大地の剣」と呼ばれていて、向こうの谷からこのお城が飛んでここに突き刺さったって言い伝えだ、普通は信じられないし、デントも本当かどうかは分からないって言ってた、でもこの街の果物や木の実は名物らしく、自分で確かめられるってさ、そりゃ楽しみだ!…お腹減ったな~と思ったら
「ほら、僕が作ったマカロンだよ」
「お、サンキュー!」
「さっすがデント!」
「キバ!」
「ピカッ!」
「きゅーわ!」
ひとまずはおやつタイムだ!
城を通って街へと向かう中、マカロンを食べたんどけど、片方持ってたマカロンがいつの間にか消えた!?
「え~?自分で食べたんでしょ?」
そんなわけあるか!ちくしょー、どうなってんだ?
「泣くなよサトシ」
「なんてな!実はもう1個あって…」
ってアレ!?今持ってたマカロンが無くなった!
ボンッ!ボンッ!(花火の音)
「あ、お祭りが始まるみたいだ!」
「行きましょ!」
「待てよー2人とも!…って何だ?」ドサッ
何かとぶつかった…周りには何も無いのに?
まいっか…今はお祭りだ!
「ティニ~…」
side out
side LA
さっきからサトシにちょっかいかけてるのはあの小さな子ね、原理は違うけど私と同じように透明になれるみたいだ、う~ん…悪意も感じないしイタズラも別に度が過ぎてはいないから…見逃してても良いかな?今回サトシと対立するようなポケモンには見えないや、ひとまずサトシ達について行く
しばらく城の中を進むけど入り組んでいて迷ってしまっていた
「急がないとバトル大会の申し込みに間に合わなくなっちゃう」
「良かったら案内人しようか?」
…!!誰か来た!私は咄嗟に透明になって身を隠す
「急ぐんだったら出口はこっちだよ」
案内してくれた人にみんな自己紹介すると相手はドレッドと名乗った、ドレッドさんはこの城の修復作業員らしい
ドレッドさんの案内で無事に外に出られた
ドレッドさんと別れた後、人気の多いところに行くのでサトシにボールに戻してもらった、とりあえず今は危ない様子も無いし、透明になって外に居続けるのも少なからずリスクあるからね
side out
side S
「にぎわっているな~!」
「あっ見て!」
「ゴルーグだ!」
「でっかいな!」
「ピッカ!」
「キバ!」
「あれ、なんの屋台だろ?」
「行ってみようか」
ゴルーグのそばの屋台には見たことないポケモンのグッズが販売されていた、屋台のおばさんが言うには、何でも…しょうりポケモンのビクティニって言うらしい、この街に昔から住んでいるという幻のポケモンだとか、ずっと昔にあの剣の城をその力で守ってくれたらしい、…守り神のような存在か、何だかアルトマーレのラティアスとラティオスみたいだな…
「これください!」
アイリスが1つビクティニのお守りを買っていた
さてと、バトル大会か…楽しみだぜ!
side out
side R
「ふふ~ん、バトル大会の参加ポケモンをピカチュウとラティアスもろともまるごといただくつもりだったけど…」
「良いこと聞いたのニャー」
「しょうりポケモンのビクティニか…」
「パワーをくれるポケモンらしいニャ」
「こりゃあまとめてゲットするしかないでしょ!」
パクッ!
「って、あら?」
今食べようとしたリンゴは何処行ったのよ!?
「ちょっとアンタら私のリンゴはどうしたのよ!」
「し、知らないって!ムサシが自分で食べたんだろ?」
「んなわけ無いでしょ!ニャース!あんたが食ったのね!?」
「ち、違うのニャ!濡れ衣ニャ!」
「しらばっくれてんじゃないわよ!これいただくわよ!」
「あっ!ニャーのリンゴがー!!」
side out
side S
アイントオークの町長であるモーモントさんって人が収穫祭の式典を行っていた、そして収穫祭記念のバトル大会の開幕を宣言した、いよいよ始まるみたいだ!大会ルールはシンプルで、トレーナー同士があったら1対1のバトルで交代は無し、そして参加証を守り抜けば優勝だってさ
「それではバトルスタート!」
「絶対優勝してみせるぜ!」
「ピッカチュー!」
「ズルッグ、お前は見学だ、他のポケモン達のバトルをよーく見てろよ」
「ズッグ!!」
アイリスはエモンガ、デントはヤナップで行くみたいだ!俺は当然ピカチュウだ
「よーし行くぜ!」
~物語は後編へと続く