鋼銀の旅人     作:木原 無二

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本当に1万文字書いている人達ってなんなのだろう…?


今劇村 マバラサシサマ
8話


「わかりました。ですが、条件があります。」

結局、条件付きであるが引き受けることにした。

まぁお金が必要だものね。

 

条件としては3つで依頼は受けたい時に自主的に受けるという事と、全国自由に動くから依頼を出したい時はそちらから連絡を貰うこと。そして、依頼に見合う報酬をもらう事。

 

1つでも通れば御の字だなぁと思ってみたが、全部了承をもらえた。使えるものはなんでも使う組織なのかもしれない。ちなみに、信頼関係を築こうと思ったので取引の魔法は使っていない。

 

そのおかげで携帯がもらう事が出来た。依頼の連絡をする為に貰ったのだ。

黒のガラケーなのがちょっとばかし不満ではあるが。

まぁ、一周回ってかっこいいかも...。

 

「異能力外部協力者である事は、緊急時以外では他者に伝えてはいけません。」

「わかりました。」

 

そして僕は、最初の依頼を受ける事になった。

 

 

____________________

 

潮風の匂いがする。

電車の窓を開けて初めて見た海はとても綺麗だった。

 

依頼先は山奥の田舎で、行く時に海を見る事ができるルートから行く事にしたのだ。

 

あの町ではチラシを全て燃やし、コンビニの店員と店長に別れを告げた。今生の別れでもないし、いつかまた会う事だろう。

 

改めて、ポケットに入れたガラケーに書いてある依頼内容を見る。

内容曰く、今から行く村、今劇村にある今劇神社の御神体の回収、もしくは無力化をして欲しいとのことだった。

罰当たりだとは思うが、過去にその村にある今劇神社を調べる為に40年前に調査に行った学生達が行方不明になっているらしい。

行方不明になった学生達は今も見つかっておらず、魔法黎明期だった事もあり混乱していた時期だった為にすぐさま世間から忘れられたらしい。

 

(なぜ40年も放置された事件が今になって…?いや、そもそも何故に御神体を?)

 

正直、もう旅行気分なのだが前金として15万も貰っている以上、しっかりと仕事をしないといけない。

でも、なんだかワクワクする。初めて海を見たからそう思っているだけなのかも知れないけど、どこか。そう、サスペンスドラマというか、クトゥルフな神話TRPGというか。

 

ならば、まずは情報収集からだ。

 

今劇村の手前の町に行く事にした。目的地は図書館。

電車を目的地の一つ前の駅で、新品の革の匂いがほのかにする茶色のトランクを持って僕は降りた。

 

 

 

駅員さんに図書館の場所を聞いて図書館での調べ物を始めた。

 

意外にも隣村の今劇神社に関する内容は載っており、本によると演劇関連の神様を祀っているという。

 

だが、神様の名前はとても曖昧で、全体的にマバラサシサマというらしい。マジで聞いた事がねぇな。

あと、40年前の例の事件に関する資料は殆ど残ってなかった。残っている新聞は水に濡れたようになっており、滲んでいて読めないものとなっていた。

「他に資料はないのでしょうか?」

「…多分、ないですね。私は用事があるのでこれで。」

…なんか嫌われているような…腫れ物みたいな目で見られた。

 

この依頼、本当に大丈夫なんだろうか?

まぁ、あの子どもに大金渡して依頼するような大人がちゃんとした依頼を出すとは思えないけどさ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




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