ニューダンガンロンパ リマジネーション ぼくらのコロシアイ新生活   作:りょうぴー(創作論破書き)

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私たちの頭の中の消しゴム (非)日常編 その3

翌日、タイムリミットまで24時間を回りきったころ、私たちは黒幕を暴くための罠の最終調整を始めました。

 

キララちゃんから追加のカメラも受け取ってもらい、入口付近にも念の為にセットして…最初の試作カメラよりも数多く設置して、万全を期しておきましょう。

 

結弦「…」

 

伊吹「彩乃ちゃん、どうしたの?」

 

結弦「あ、ごめんごめん!昨日の星野のことで少し考え事してて…」

 

伊吹「星野さんのこと…確かに、私たちが何をやろうかまでは気がついてなかった様子だけど、あの扉の存在には少なからず気づいてたよね?」

 

結弦「偶然見つけたにしても黒幕と関係してるにしても、何にせよ…アイツには色々聞かなくちゃいけないことがあるね。」

 

伊吹「星野さんは…敵なのか味方なのか、どっちなんだろう?」

 

結弦「少なくとも、今のアタシたちには分からないこったよ。味方なら一緒に手を組んでコロシアイの真相を暴いてもらおうとは思うけど…もし敵なら、ふんじばって捕まえてコロシアイを辞めさせるように言おう。」

 

星野さんの思惑が分からない以上、彼の動きには警戒する、それくらいしかできることは無いですね…

 

結弦「…あれ?ここの本棚、少し傾いてない?」

 

伊吹「これ?実は1個だけわざと支えを外したんだ。黒幕が監視カメラに気づいて映らないように本棚を登ろうとしたら、本棚がガコンって外れる仕組みになってるんだよ!」

 

結弦「随分危ない仕掛け作ったねー…ま、黒幕を暴くためだからこの際アレコレ言うつもりはないよ。そうだ蒼空、扉の上の黒板消し乗せたら、今度はアタシに脚立を貸してくんない?」

 

伊吹「いいよ。何に使うの?」

 

結弦「黒幕が通気口から通った時のことを考えて、通気口の近くに粘着シートを貼るんだよ!今はまだフィルムを剥がしてないからくっつく前の状態だけど、フィルムを剥がしたらベタベタにくっつくんだ!しかもゴキブリホイホイよりも粘着力がすごいし、200時間は持続するんだって!」

 

伊吹「私が黒幕だったら絶対かかりたくない罠だなぁ…」

 

こうして、あれこれ試行錯誤しながら私達は罠を設置し終えました。

 

伊吹「よし…これで大丈夫だよね?」

 

結弦「だね!黒幕が強引に突破でもしなきゃ確実に捕まえられるよ!」

 

伊吹「後は明日のタイムリミット…それに賭けるしかないよね!」

 

結弦「今のうちに蒼空も祈った方がいいよ。アタシも…今すっごい緊張してるから。」

 

伊吹「…うん、分かってるよ。」

 

私達は呼吸を整えて、天に祈りました。ただ…ひたすらに…

 

そして私は一旦彩乃ちゃんと別れ、自室に戻りました。

 

〜伊吹蒼空 自室〜

 

明日の正午がタイムリミット…

今のうちに、誰かと話してどうやって過ごすのかを聞いておきましょう。

 

自由行動

 

私は気晴らしに…というのもありますが、明日に備えての緊張を解したいと思ってもいたので、早速校内を散歩することにしました。

 

星野「お、伊吹じゃねーか。何悩んでるんだ?」

 

伊吹「星野さん!いえ、なんでもありません。」

 

星野「そうか?なら別にいーけどよ。」

 

伊吹「そうだ、星野さん。ここで私たちが出会えたのも何かの縁ですし、一緒にお話ししませんか?」

 

星野「おう、いいぜ!」

 

伊吹「そうだ、良かったら私が星野さんの記憶を取り戻すために、お手伝いします。という訳で、近頃星野さんが何をしたか、何か記憶を取り戻す手がかりを掴むためにやったこととかを教えてくれませんか?」

 

星野「あぁ、そんくらいなら別にスラスラ答えられるぜ。」

 

伊吹(流石に隠し扉のことは教えて貰えなくても…それはそれこれはこれ、星野さんの記憶を取り戻すことも彼にとっては大切ですからね。)

 

星野「そうだな、オレが最近読んだ本は…天体図鑑だったっけな。」

 

伊吹「星野さん、意外とロマンチストなんですね〜。」

 

星野「バカ、ちげーよ。オレは元々宇宙飛行士か天文学者を目指してたのかは知らねーが、本を読む時無意識に手を取ったのがそれってだけだ。」

 

星野「まぁ…どこかしらの未知の惑星に行ってみたいとかそういうことは考えたことはあるけどな!」

 

伊吹「やっぱりロマンチストですね…そうだ星野さん、何か自分がしてる日課みたいなものってありますか?」

 

星野「オレの日課ね…あ、それならオレ、日頃からトレーニングやってるぞ!記憶なくす前もやってたのかは分からねーけど、体がなんか覚えてるんだよ。」

 

伊吹「トレーニングですね…普段どんなメニューをこなしてるんですか?」

 

星野「スクワット50回とか腕立て100回とかだな。最初のうちは体が慣れてねーのか、熱出してぶっ倒れたこともあるけどよ。」

 

伊吹「け、結構ハードなメニュー…!!」

 

星野「まぁそんなとこかな。ほんのちょっぴりだけどオレが何をしてたのか、何を目指してたのかまでは思い出せた気がするよ。ありがとな、伊吹!」

 

伊吹「はい、こちらこそ、質問に答えてくれてありがとうございます!」

 

伊吹(今の話が星野さんの記憶を取り戻すために役に立つかは分かりませんが…星野さんがどんな人となりだったのか、これで少しはわかった気がします…)

 

伊吹「あの…星野さん!」

 

星野「お?どうした、伊吹?」

 

伊吹「今日はありがとうございました。また、お話しましょうね!」

 

星野「へへっ…そうだな!」

 

【絆のカケラをゲットしました!】

 

星野 由宇樹 2/5

 

星野さんと分かれた私は、食堂でおやつでも食べようかなと思い、移動しました。

 

【食堂】

 

結弦「あ、蒼空!」

 

伊吹「彩乃ちゃん!隣座っていいかな?」

 

結弦「もち!蒼空もお腹減ったの?」

 

伊吹「いや〜実はその通りでして…」

 

結弦「頭使ったから何か甘いもん食べたいよねー。」

 

伊吹「あ、だったらドーナツ食べようよ!」

 

結弦「いいね!アタシ、ドーナツ大好きなんだ!特にチョコ味が好きなんだよね〜。」

 

伊吹「私はプレーン派かな?あ、そうだ。彩乃ちゃんに聞きたいことがあったんだけど、聞いていいかな?」

 

結弦「いーよ、何聞きたいの?」

 

伊吹「彩乃ちゃんって超高校級のギタリストなんだよね。なにか好きな音楽ジャンルってあるのかなーって思ったの!私はポップス系みたいな定番ジャンルかな。」

 

結弦「好きな音楽か…よく聞かれるんだけど、アタシ実はそんなにどの音楽が好きかとかにそんなこだわってないんだよね…」

 

伊吹「えー!?い、意外だなぁ…」

 

結弦「まーでも、強いて言うなら好きなジャンルは一つだけあるよ。」

 

伊吹「好きなジャンル…それってもしかして…?」

 

1.ロック

2.アニソン

3.演歌

 

1.ロック

 

伊吹「ここはやっぱり…ロックかな?」

 

結弦「ブーッ、惜しい!ギタリストがみんなロック好きって、それは蒼空の偏見だからね?」

 

伊吹「うっ、ごめん…」

 

結弦「まぁアタシがロック好きなのは本当だけど、別に1番好きって程じゃないかな…むしろ、アタシが好きなのはアニソンや特撮のオープニングとかだね。」

 

伊吹「彩乃ちゃん、アニソンとか好きなの!?」

 

結弦「オタク気質なアニキの影響でよく聞いてたってのもあるけど…意外と馬鹿にできないんだよね。聞いていてテンション上がるヤツが多くて楽しいんだよ!」

 

伊吹「へぇ〜…有名なやつしか歌ったことないけど、今度色々歌ってみようかな?」

 

結弦「うんうん!特にロボットアニメのオープニングはいいよ?メロディーが熱くて心揺さぶられるし、あれをギターでかき鳴らすとテンションぶち上がりなんだよね〜!!そうだ、良かったら今度アタシが蒼空にアニソンの魅力やアニメの話とか教えたげるよ!」

 

伊吹「え、いいの?私、アニメとか全然詳しくないからぜひ教えて欲しいな!」

 

彩乃ちゃんがアニソン好きだなんて意外だったなぁ…私が彩乃ちゃんのことを理解してるつもりでも、やっぱりまだまだ私は知らないみたいですね…もっと彩乃ちゃんやみんなと色んな話をして、もっと色んなことを知らなくちゃですね!

 

【絆のカケラをゲットしました!】

 

結弦 彩乃 2/5

 

私はなんだかんだでお話をしたり学園を歩き回ったりした後自室に戻ると、ベッドになだれ込むように倒れました。

 

キーンコーンカーンコーン…

 

モノタロウ『明日守学園からのお知らせだよー。』

 

モノスケ『キサマラ、最後の夜時間やで?タイムリミットは明日の正午や。忘れた訳やないやろな?』

 

モノファニー『うぅ…神様に祈りましょう?どこかの誰かも言ってたように、信じる人は救われるのよ…』

 

モノキッド『うぷっ…!ミーはもう吐きそうだぜ…オラァ!早くバケツ持ってこいバケツ!バケツに大量の酒を入れてくるんだよ!!』

 

モノスケ『アホか、余計酔いが酷くなるやろ!』

 

モノダム『…』

 

『くますみー…』

 

モノクマーズの夜時間放送が終わって、私は呟きました。

 

伊吹「最後になんてさせません…」

 

伊吹「…私と彩乃ちゃんは決めたんです。私たちなら…きっと…」

 

そして、私はそのまま深い眠りに落ちました。

 

〜翌日〜

 

私は朝早くから彩乃ちゃんに呼び出され、図書室の罠を起動させていました。

 

結弦「んじゃ、後はここの本棚の罠の起動で終わりだね。蒼空、そっちお願い!」

 

私は彩乃ちゃんに言われるままに本棚のセンサーを起動させ、誤作動させないように慎重にボタンを押してからそっと離れました。

 

結弦「これで…完璧だよね?」

 

伊吹「分からないけど…できることは全部やったし、後は任せるっきゃないね!」

 

私たちは武者震いしながら、図書室をあとにし食堂で他の皆さんと落ち合うことにしました。

 

大山「あ、伊吹に結弦!大変なんだよ!」

 

結弦「わっ、リンコ!?」

 

伊吹「どうかしたんですか?大山さん。」

 

大山「実はさっきから星野が何か言い出してて…それで田原がつっかかってきたんだ。」

 

田原「突っかかってきた訳では無い。純粋に貴様に勝算があるのかと聞いているんだ。」

 

星野さんが何を言ったんでしょうか?

とりあえず私は食堂で話を聞くことにしました。

 

結弦「星野、何かあったの?」

 

星野「お、結弦に伊吹じゃねーか。タイムリミットももうすぐ迫ってる事だし、今のうちにオレがやらなくちゃいけないことをやろうって思ってな。」

 

柊「なんか考えついたと思ったらいきなり、『オレにいい考えがある』とか言い出してきてさ、いやはやビビったビビった…」

 

伊吹「星野さんがやろうとしていること…それってなんですか?」

 

星野「それはまぁ言えねーが…それでも、オレにとっちゃやらなくちゃならねーことだ。手柄を横取りとかそれどころじゃねーだろ?今は手柄や勝利の仕方云々の話じゃなくて、黒幕を出し抜くための手段を手に入れるこった。オレにはそれが出来る、いや…やらなくちゃなんねーことだからやるって言ったんだよ。」

 

桐絵「そいつは随分デカい口を叩いたな…後悔するなよ?」

 

星野「安心しろって!ハッタリなんかじゃねーってとこ、見せてやるよ。じゃあオレは行くぜ。」

 

そう言うと星野さんは手を振って食堂を出ていってしまいました。

 

甘粕「本当に大丈夫なんでしょうかねー。」

 

旭「分からないけど…星野くんにはなにか勝算があるのかもしれないよ。」

 

夢里「もしかして星野氏の才能や記憶の手がかりが眠っちゃってたり!?」

 

黒馬「現状、才能を明かしていないのは星野様のみです。そんな彼が才能と記憶を取り戻せれば…」

 

三条「なるほど、本当の星野由宇樹が完全復活っていうわけか!」

 

金型「それがぼくらの助けになる才能だったら良いんだがね…」

 

時谷「…僕も行こうかな。」

 

田原「星野が貴様を罠にかけて殺そうとしているやもしれぬのだぞ?」

 

時谷「別に僕は星野くんを疑ってるわけじゃないよ。少し話をつけて、僕も星野くんの考える勝算に乗ってみるってだけ。」

 

とにかく…星野さんは星野さん、時谷さんは時谷さんで動くみたいですが…

 

結弦「蒼空、一旦教室に行こっか。」

 

伊吹「…うん、そうだね。」

 

私と彩乃ちゃんは逃げるようにして食堂を去っていきました。

 

【教室】

 

結弦「星野の言う勝算ってのは…あの隠し扉のことだよね?」

 

伊吹「うん…だとしたら、星野さんは確実に今からあの隠し扉の前に現れるはず。」

 

結弦「…とにかく、カメラとセンサーを準備しよう。センサーが反応したら、星野か黒幕かが捕まる合図だからね。」

 

私は彩乃ちゃんに言われるがままにカバンから必要なものを取り出し、教室で息を潜めて待つことにしました。

 

結弦「…ねぇ、蒼空。」

 

伊吹「…彩乃ちゃん?」

 

結弦「…近くに来ていいかな?」

 

伊吹「それくらいなら別にいいけど…どうかしたの?」

 

結弦「……」

 

よく見ると、彩乃ちゃんの手は小刻みに震えていた。

 

結弦「ごめん、いざこうして待ってると…やっぱり不安になっちゃって。」

 

伊吹「彩乃ちゃん…」

 

結弦「アタシ、ホントのこと言うと内気で泣き虫だからさ…こうやって誰かを頼らないと、不安になって仕方なくて…今まではファンのみんながいるから、どんな状況も乗り越えられたけど、今の命がかかってる状況は…やっぱり、慣れないや…」

 

伊吹「彩乃ちゃん…」

 

結弦「…心配かけてごめんね!けど、今は蒼空と一緒だから…きっと…」

 

伊吹「…不安なら、私を頼ってよ。」

 

結弦「蒼空…?」

 

伊吹「彩乃ちゃんはひとりじゃない。ひとりにはさせない。私がついてるから、大丈夫!コロシアイが迫ってるって言っても、私たちで何とかすればいいんだよ!」

 

結弦「そうだよね…うん、ありがとう蒼空!」

 

すると、途端にモニターから不愉快な音楽が流れてきました。

 

結弦「うわっ!?耳に響く…何この音楽!?」

 

伊吹「タイムリミットまであと1時間…モノクマ、そうまでしてコロシアイをさせたいの!?」

 

結弦「ほんっと悪趣味なヤツ…って、今度はセンサーも!?」

 

彩乃ちゃんの手元にあるセンサーが反応しました。黒幕が現れたか、星野さんが本棚に着いたかのどちらかでしょうか。

 

結弦「蒼空、図書室へ急ごう!黒幕がきっとアタシたちの前に現れたはずだから!」

 

伊吹「あっ、ちょっと…彩乃ちゃん!?」

 

彩乃ちゃんは急いで教室の外を出るように飛び出してゆきました?

 

私もその後を追うように必要なものをカバンに押し込み、図書室へ駆け込みました。

 

【図書室】

 

結弦「到着…っと。あ、ごめん蒼空!置いてけぼりにしちゃった…さっき1人にしないって言ってくれたのに、アタシの方が1人にしちゃってた…」

 

伊吹「はぁ、はぁ…彩乃ちゃん早すぎるよ…」

 

旭「伊吹さん、結弦さんも来たんだね。」

 

夢里「これで全員集合という訳ですな!」

 

金型「星野くんと時谷くんを除いて、だけどね。」

 

三条「星野も時谷も教室から出てこないけど…一体何をしてるんだ?」

 

柊「そ、それにしても…み、耳がガンガンする…耳栓しても漏れてくるんだけど?」

 

久留米「ほへ〜…この様子じゃどこかしこもあのクソうっさい音楽が流れまくってるみたいだね〜…」

 

「う、うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっ!!!」

 

旭「今の叫び声…星野くん!?」

 

星野さんの絶叫が聞こえたのか、個人で行動していた人たちも次々と集まっていきました。

 

黒馬「まさか、図書室の方で何か起こったのでは!?」

 

田原「祭りの現場へ1人抜けがけとは…俺様を差し置いていい度胸だな!」

 

大山「そんなこと言ってる場合じゃないよ!!何かあったの!?」

 

私達もなだれ込むようにして図書室へ入りました。

 

舞鶴「星野さん、しっかりしてください!」

 

桐絵「でけー声出すんじゃねぇよ、息巻いてた癖に格好悪いぞ?」

 

星野「あ…あれ…!!」

 

結弦「…!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そこで私たちが目にしたものは…

 

何者かに首元を抑えられ苦しめられたかのように息絶えた…

 

『超高校級のパズラー』時谷海里さんの変わり果てた姿でした。




Chapter.1 私たちの頭の中の消しゴム 非日常編
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