ムシャカッコヨス
しばらくして目が覚めた時は鬼はいなかった。
まだ引きずってはいるが、俺一人、そんなことは言ってられない。
ーーみんなのところに行こう。
それが俺にできること……
まだ重い、動かなくなった体を無理やり引きずって行った。
階段に行く。まだ遠い。一段ずつ、ゆっくりと登っていく。
ここで行っても駄目だ。鬼はたくさんいる。
ダーエロたちでも全ては無理だ。
……なら俺がやるしか無い。
裏口からならでれるはずだ。あこにいる鬼以外は、すべて倒してくるしかない……
気がつくと勝手に体が動き出していた。
さっきまでは全く動かなかったはずなのに、どうしてだろう、とても軽い。
まずは三階、いない。
二階、見つけた!
「やらないか」
その言葉は恐怖でしかなかった。
だけど今はちがう。
待ってくれている仲間がいる。
今なら行ける…戦う!
「よかったのかい、ホイホイついてきて」
まずは突っ込んでくる。
横に躱す。次は…右!
順調に躱す。
「俺はノンケだって構わず食っちまうような男なんだぜ」
これで最後…突っ込んでくるのを横に躱して突き飛ばす!
鬼は大きな音を立てながら階段を転げ落ちた。
どうやら下で伸びている。
(勝った……勝ったんだ……!)
喜ぶのはまだ早い。
鬼が起きる前に仲間と合流して逃げなくては。
仲間のところへ走って向かった。
ーーガチャ
裏口のドアを開けるとみんながいた。
「ムシャ! よし全員揃ったな」
『なあ、もう逃げるのか?』
「え?」
いきなりダーエロが予想外のことを言い出した。
「当たり前だろ。じゃないと掘られる」
『また今後俺たちみたいな奴がいたら、同じことが起こるんだぞ?』
「それは、そうだけど……でもどうやるんだよ」
『考えてみろ、あいつはお化けだぞ? お化けなら五世できるだろ?』
「そうか、成仏させればいいのか! でもうまく行くか……」
ーーガチャ
「!!」
『考えてる暇はないな……やるしかない!』
そう言って五世は呪文を唱えた。
「! そうか、おまえは死神か。構わない。成仏することは。」
『やけに素直だな』
「俺は記憶がない。気がつくとここにいた。ひとつだけわかること、それは男が好きだということだけだった」
ムシャとニンニンが身震いした。
「成仏するには残った怨念を取り除かなくてはいけない。なにかやり残したこととかはないのか?」
『後悔か、あるとすればそこにいる男を掘れなかったことかな』
「げっっっ」
『冗談だ。実は会いたい奴がいるんだ。そいつに会えるならいくらでも成仏してやるよ』
「ならそいつに会いに行こう」
『おい、大丈夫か。もしおそわれでもしたら……』
『心配するな、俺は女には興味はない』
なら。と言い残し二人は向かっていった。
ーー3日後、魔王城ーー
「いやいや、おつかれだった」
のんきに笑う。
『拙者だって大変……◎※○‰☆』
ニンニンは悪夢を思い出したか顔が壊れた。
『ニンニンカワイソスww』
口々にいう。全く、終わったあとは楽だな。
そういえば、ドラゴナスは結局いなかったな。
「あぁ、そのことについてだが。実はドラゴナスが向かったのは西で、お前らが向かったのは東だったのだ」
…………………
途端、一斉におどりだした。
いろいろあったが、無事に帰ってこられてよかった。
たまにはこういうのもいいな。
さて、ドラクエの続きをやるかな。
あ!!
電池、切れてる……………………
fin
最終話、以上になります。
短かったけど、見て下さった方、ほんとうにありがとうございました。
最終的に短編になったけれど、書ききれてとても満足です。
次回作も投稿するのでそちらもよろしければ見てくださいね。