エレンちゃんは良いぞ。
このシリーズでアザミナ使いたい欲が出てますが普通に使うとアレインチキにも程がある召喚条件だしなぁ・・・。
レベル4につき1枚魔法罠コストで融合とはついにここまできたかと。
「貴方は・・・確かラーイエロートップの・・・」
「三沢大地だ」
何故彼がここにいるのか。
遊里は理解できなかった。
ただ登校していただけなのに。
「君に話があってきた。時間はあるかい?」
「・・・放課後なら」
「分かった、では放課後イエロー寮で。引き止めて悪かったね」
「は、はぁ・・・」
三沢が何を言いたかったのかイマイチ分からなかった遊里だったがとりあえず遅刻しないうちに教室へと急ぐ。
授業中も何の話か気になりあまり集中出来ずにいた。
昼休みになり昼食のドローパン(カレーパン味)を食べていると今度は十代がやってきた。
「遊里〜・・・」
「どうしたの十代?やつれてるけど」
「徹夜で昨日の詰めデュエル考えてたんだよ・・・。授業中も寝ないで答え考えてたから眠たくて・・・」
「授業はちゃんと受けなさいよ・・・。で?答えは分かった?」
「ま、まあな・・・。俺一人で解いた訳では無いけど・・・」
「・・・誰かに見られた?」
「ああ、三沢に見られたんだ」
「いつ?」
「ニ時間目が終わった後の休み時間に・・・。ごめん、アイツが残り全部解いちまった!」
「まあ、途中まで解く気力があったならヨシとするか・・・あらま完璧」
コーヒーを片手に答えを見ている遊里。
十代が途中まで作った答えから最適なルートを構築し勝利、更に別の答えを作って解答を導き出していた。
朝の用事はコレじゃなかったにしろ追加で言われそうだと頭を抱える遊里であった。
とりあえず十代にまだ開けてなかったドローパンを渡しながら遊里は食べていたドローパンから当てたカードを見つめる。
祈りの女王-コスモクイーン-、生前ではまだ見なかったカードだが恐らく私が死んだ後に出た新しいカードであろう。
思えばドローパンを食べていると自分だけ毎回明らかに時代に合っていないカードパワーのカードを引いている。
それに伴っていつの間にかストレージのカードとストレージボックスが増えているのだから困りものだ。
以前漁っていたら機皇帝を筆頭に機皇テーマがOCG化したverで全種見つかったから困る。
しかもよりによって三幻魔と三邪神、三幻神も全部OCGverで発見されている。
念の為ラビュリンスに調べてもらったが特に変なものは宿っていないそうだが念には念を入れて厳重に封印を施している。
「おっ、新しいヒーローだ」
「見せて・・・うそーん・・・」
十代が見せたカードは「Wake Up Your E・HERO」。
割と最近のHEROで更に頭を抱える遊里であった。
どうやら自分が食べなくても触れたものから最新カードが出てくる仕組みらしい。
嫌なものに気づいた遊里は十代との会話もそこそこに教室に戻る。
とりあえず今は放課後の三沢との約束が大事だ。
放課後になり念の為デュエルディスクにはTheアトモスフィアのデッキをセットしておきながらラーイエロー寮へと向かう。
「(そういえばあの寮の寮長ってカレーデッキ使いだったわよね・・・。時期になったら貰いに行こっと)さて・・・三沢くんはっと・・・いたいた」
「おっ、来てくれたか」
「そりゃまあ呼ばれたらね・・・で?何の用かしら」
「単刀直入に言おう。君が今まで作ってきたデッキ、それを見せて「却下」ノータイムか!?」
「人の魂と呼べるデッキを誰かに言われたからってそうホイホイ見せるもんですか」
「・・・すまない、いくら何でも端折り過ぎたな。君がいくつもデッキ作っているという話を聞いて君のデッキ構築能力を教えて欲しくてね。どういう風にカードを採用しているのか、このカードをどういう理由でデッキに入れたのか、そういう話をしたくてデッキを見せて欲しいという話なんだが・・・」
「・・・成る程。そういう話ね」
「あともう一つ、十代が解いていた詰めデュエルの事を聞きたくてね」
「それはまた後日でお願い」
とりあえずあまり面倒くさい事にはならなさそうで安心する遊里。
確かアニメの三沢はいくつものデッキを作り上げている。
属性毎に作ったり、とある生徒の対策をしたデッキを作り上げるなどデッキ構築能力は自分以上にあるはずだ。
それなのに自分に教えを乞う、下手に教えると原作崩壊に近づいてしまう。
だが態々自分を呼んででも頼む三沢の気持ちを無碍にしたくもない遊里。
悩む彼女を見て三沢は声をかける。
「流石に急すぎたな・・・答えはまた後日でも構わない」
「いえ、大丈夫よ。その頼み、引き受けても構わない」
「本当か!」
「ただし、私にデュエルで勝つ事。それが条件」
「・・・成る程、デュエリストならデュエルで決めろという事か。分かった、その話乗った!」
「「デュエル!」」
遊里
LP4000
三沢
LP4000
「先行は俺だ。ドロー!俺はマスマティシャンを攻撃表示で召喚!」
マスマティシャン
星4:ATK1500
「マスマティシャンの効果発動!デッキからカードを1枚墓地に送る。カーボネドンを墓地に送る!カードを2枚伏せてターンエンドだ」
三沢
手札:3枚
場:マスマティシャン
伏せ:2枚
「(よりにもよってあのマスマティシャンアニメ効果かい!?)私のターン、ドロー!手札から招神鳥シムルグを墓地に送り神鳥の来寇を発動!デッキから絶神鳥シムルグと死神鳥シムルグを手札に加えるわ。護神鳥シムルグを召喚!相手の魔法、罠を1枚手札に戻す!私から見て右側のカードを手札に!」
「くっ!リビングデッドが!」
護神鳥シムルグ
星4:ATK1400
「墓地の神鳥の来航の効果発動!このカードを除外して護神鳥シムルグのレベルを1つ下げる。更にフィールドに同じレベルのモンスターが2体以上いるのでスロワー・スワローを特殊召喚!」
スロワー・スワロー
星1:ATK100
護神鳥シムルグ
星4→3:ATK1400
「攻撃力が低いモンスターを攻撃表示?何かあるな・・・」
「更に私は手札から翼の恩返しを発動。私のフィールドに鳥獣族モンスターのみで元々のカード名が異なるモンスター2体以上の場合のみの時ライフを600払って発動。カードを2枚ドローする!」
遊里
LP4000→3400
「更にスロワー・スワローの効果!このカードを生贄に捧げる事で次の自分のドローフェイズのドローを2枚にするわ」
「成る程、その為に出したのか」
「まだまだ行くわよ。フィールド魔法「神鳥の霊峰エルブルズ」を発動!エルブルズの効果でフィールドの鳥獣族、風属性のモンスターは攻守が300ポイントアップ!」
護神鳥シムルグ
星3:ATK1400→1700
「カードを2枚伏せてターンエンドよ」
遊里
LP3400
手札:2枚
場:護神鳥、エルブルズ
伏せ:2枚
「(マスマティシャンを攻撃しない・・・?ドローを嫌ったか?)俺のターン、ドロー!魂喰いオヴィラプターを召喚し効果発動!デッキからデューテリオンを手札に加える!」
「・・・まさか、もう揃った!?」
「どうやら何がくるか君は知っているみたいだな。だがもう遅い!リバースカードオープン!ボンディング-DHOを発動!手札のデューテリオン、オキシゲドン、ハイドロゲドンをデッキに戻し、いでよ!ウォーター・ドラゴン-クラスター!!」
ウォーター・ドラゴン-クラスター
星10:ATK2800
「・・・マジ?」
引き攣った笑みを浮かべる遊里。
まさか2ターン目にコイツが出てくる事自体が予想外だったのだ。
主人公じゃ無いにしても彼も主要人物の一人、それなりの運命力を持っているという事か。
しかもよりによってクラスター、このままではこのターン中に倒されかねない。
「ウォーター・ドラゴン-クラスターの効果発動!特殊召喚に成功した場合相手の効果モンスターの攻撃力をターン終了時まで0にし効果が発動出来ない!」
護神鳥シムルグ
星3:ATK1700→0
「(伏せてあるのはスワローズ・ネストとゴッドバード。守り切れる!)」
「バトルだ!ウォーター・ドラゴン-クラスタ!護神鳥シムルグを攻撃!ツイン・ウォーターパニッシャー!」
「流石にそれは通さない!リバースカードオープン!ゴッドバードアタック!護神鳥シムルグを生贄にクラスターとオヴィラプターを破壊する!」
「くっ・・・!だがまだマスマティシャンがいる!いけ!マスマティシャン!」
「っう!」
遊里
LP3400→1900
「俺の切り札をあっさり倒すとは・・・やはり君は他の生徒とは違うな」
「買い被りすぎよ・・・。けど、コレで終わりじゃ無いんでしょ?」
「ああ、その通りだ。手札から強欲な壺を発動!デッキからカードを2枚ドローする!俺はカードを1枚伏せてターンを終了する」
三沢
LP4000
手札:1枚
場:マスマティシャン
伏せ:1枚
「私のターン、ドロー!スロワー・スワローの効果で更にドロー!私は絶神鳥シムルグを召喚し効果発動!デッキからダークネス・シムルグを墓地に送りデッキからシムルグ魔法罠カード、神鳥の烈戦を手札に加える」
絶神鳥シムルグ
星4:ATK1800→2100
烈戦を手札に加えた遊里は少し思案する。
三沢の事だ、妨害手段か何かを伏せている可能性がある。
使わせるのも一つの手だが先程スロワー・スワローの効果で追加ドローしたカードを見る。
Theアトモスフィア、このデッキの切り札である。
もう1枚は烈風の覇者シムルグ、シムルグデッキのエースたるカード。
どちらを使うか、この時代の有名な妨害手段は何か考え遊里は選択する。
「私はフィールド魔法神鳥の霊峰エルブルズの効果発動!自分フィールドに鳥獣族、風属性モンスターがいる時、鳥獣族モンスターを召喚できる!」
「絶神鳥シムルグは闇属性、君の場に風属性モンスターはいないぞ!」
「絶神鳥はモンスターゾーンにいる限り風属性として扱える!手札から死神鳥シムルグを召喚!」
死神鳥シムルグ
星3:ATK1500→1800
「効果でデッキから雛神鳥シムルグを墓地に!更にリバースカードオープン!スワローズ・ネスト!自分フィールドの鳥獣族を生贄に捧げて同じレベルの鳥獣族をデッキから特殊召喚できる!私は死神鳥シムルグを生贄に捧げる!」
「何をする気か知らないがそれはさせない!リバースカードオープン!神の宣告!ライフ半分をコストにその魔法カードの発動を無効にして破壊する!」
三沢
LP4000→2000
「やっぱりそれか伏せてたの」
「何っ!?(読まれていただと!?まさか、使わされた!?)」
「コレで貴方の妨害手段はない!墓地の雛神鳥、死神鳥、護神鳥、招神鳥の効果発動!相手の魔法罠ゾーンにカードが存在しない時、墓地から特殊召喚できる!蘇りなさい、シムルグ達!」
雛神鳥シムルグ
星1:DEF1600→1900
死神鳥シムルグ
星3:ATK1500→1800
護神鳥シムルグ
星4:ATK1400→1700
招神鳥シムルグ
星2:ATK1000→1300
フィールドに羽ばたく5羽のシムルグ達。
一瞬で逆転された三沢は愕然とする。
自分の手を読まれたばかりか使わされ、挙句それを利用されて大量のモンスターを呼び込まれた。
コレだけの数、自分のライフポイントでは耐え切れないだろう。
「三沢大地、貴方は強いわ。必要なカードを呼び込む運も、それを操るプレイスキルも持っている」
「ははっ・・・君にそう言われると悪い気はしないな」
「だから貴方に敬意を示してこのカードで終わらせてあげる。私はフィールドの雛神鳥、招神鳥、墓地のスロワー・スワローをゲームから除外する!」
「何を出す気だ・・・」
「降臨せよ!Theアトモスフィア!」
遊里の背後に竜巻が巻き起こり、中から巨大な球を抱え、4枚の羽根を羽ばたかせるモンスターが現れた。
Theアトモスフィア
星8:ATK1000→1300
「3体のモンスターを使って出して攻撃力が1000だと・・・」
「Theアトモスフィアの効果発動!相手フィールドのモンスター1体を装備カード扱いでこのカードに装備しアトモスフィアの攻守は装備したモンスターのステータス分アップする!」
「何!?」
Theアトモスフィア
星8:ATK1300→2800、DEF1100→1600
「破壊ではなく装備カード扱いな為マスマティシャンのドロー効果は使えない。バトルフェイズ!Theアトモスフィアでダイレクトアタック!「テンペスト・サクションズ」!」
「ぐわあああああ!?」
三沢
LP2000→-800
「負けたか・・・」
「(やっぱり満たされないわね・・・)良いデュエルだったわ三沢くん」
「ああ、こちらにとっても良い経験になったよ」
「まっ、約束は約束。さっきの話は無しよ」
「ああ、俺は敗者だ。それに男として約束を違える真似はしたくない」
「けど、アドバイスくらいはしてあげるわよ」
「本当か!?」
「時間があれば、だけどネ」
デュエルを終えてブルー寮に戻る遊里。
・・・やはり足りない。
現代遊戯王に慣れすぎた身体ではこの時代のデュエルはやはり満足出来ない。
ダイナソー竜崎とのデュエルにタイタンとの闇のデュエル、あれらのデュエルは本当に満たされた。
けど、何処か足りないのだ。
久しぶりにシンクロ召喚で相棒を呼び出したい、エクシーズ召喚でホープや列車達を出したい、リンク召喚でアクセスインテグレーションを連打したい。
せめてここがARC-Vの世界なら少なくとも最低限満たされるのに・・・。
空はそんな遊里の心を表すかのように黒く染まっていた。
今日の最強カードは「ウォーター・ドラゴン-クラスター」!
あの三沢の切り札が更に出しづらくなって帰ってきたぞ!
某診療所で治療されるレベルには使いづらいが出せれば協力なカードだ!
そのコストでエクシーズとかしたりすれば良いは禁句だぞ!