リアルでも作りたいけど地味に高い光の黄金櫃。
「(カイザー亮・・・ここで会うかぁ・・・)」
カイザー亮、本名丸藤亮。
デュエルアカデミア最強と呼ばれるサイバー流の使い手。
相手をリスペクトするデュエルを好むがそれ故に挫折しヘルカイザーへと至り勝利を貪欲に求める様になった男。
遊里自身も生前はよく愛用していたサイバー流だが今世ではこの男とサイバー流の存在により封印せざるを得なくなっている。
そんなデュエリストに目を付けられるのだけは避けたかった遊里だがこうして会ってしまっては仕方なかった。
「君は確か・・・クロノス先生をワンターンキルしていた・・・」
「・・・そうだと言ったら?」
「君の強さに興味がある。是非デュエルして欲しい」
「今日だけで2回デュエルしてるので疲れているんですよ・・・お断りします」
「そうか・・・では後日改めて」
そう言って断るが周りの生徒が騒ぎ出した。
「カイザーとのデュエルを断るとか正気かよアイツ」
「やっぱり負けるのが怖いんだ!」
「まぐれで勝ち続けて来たからだな!」
「・・・負けるのを怖がって何が悪いの?」
「「「はぁ?」」」
遊里の発言に訳がわからないと言う顔をする生徒達。
カイザーも足を止めて振り向く。
「デュエルは誰が勝つかなんて終わるまで分からない、勝負に絶対は無いから。私だって負けたくは無いよ。けど私より強いデュエリストだって何人もいる。勝つ為だけにデュエルをするんじゃない、お互い楽しんで、どんな手を使うのかワクワクして、全力でぶつかり合う。それが私のデュエルよ。・・・私が戦って来たデュエリストはそんな事を忘れてる人ばかりだったけどね」
「藤乃さん・・・」
「・・・話は終わりかしら?部屋に戻らせてもらうわ。・・・文句がある人は後日デュエルでも何でも幾らでも仕掛けて来なさい」
そうして彼女は部屋に戻った。
先程言ったことに半分程嘘は無い。
実際彼女はガチ勢であるがエンジョイする気持ちを忘れたことは無かった。
愛用しているシンクロンデッキもベースこそジャンクドッペルと呼ばれるデッキタイプだがかなり改造を加えている。
結果EXデッキの中身が全て遊戯王5D'sの主人公である不動遊星がアニメ、漫画で使ったカード及び彼をイメージした新規カードで占められている。
エースカードも唯一自分の意思で買ってレアリティを更新したジャンクウォリアーのクォーターシークレットverである。
しかし、私より強いデュエリストの部分だけは嘘だった。
それは自分の前世での話し、この世界に転生してからは前世のエンジョイ勢の方が強いと思う様なデュエリストしか居らず本気で戦いたいと思う相手に渇望している。
そんな思いを隠しながら彼女はシンクロンデッキを金庫から取り出し並べる。
その中の一枚、初めて親に買ってもらった遊戯王のスターターデッキに入っていたverのジャンクシンクロンを手に取る。
カード枠はボロボロで長年使って来た事が伺われる。
新しいテキストになったverも勿論彼女の手持ちにあるがコレだけは絶対に更新しなかった。
「ごめんね、貴方を使ってあげられなくて。いつか必ず、貴方達を使ってデュエルする時が来るから待ってて」
そう言って彼女はデッキケースにカードを仕舞って金庫に戻す。
そして机に向き直り恐らく挑んでくるであろうブルー生徒とカイザー達と戦うためのデッキを2つ作り始める。
元々入学前にレシピは出来ていたが何だかんだ引越し準備などに手間取り組む時間が無かったのだ。
ストレージから目宛のカードを探し出してデッキに加えていく。
細かい調整などはデュエルをしていきながらすれば良いと判断してデッキケースに入れて準備完了、就寝する。
※封印中のカード群
・サイバー流全般
上記の通り丸藤亮と鮫島校長に目を付けられたく無い為。
正直使いたい。
・シンクロン含めたシンクロ召喚メインテーマ
イリアステルとかの問題がめんどくさい為。
ただラビュリンスだと突破が困難な相手には解禁する可能性あり。
・HERO
十代とエド関係で封印している。
・シンクロ、エクシーズ、ペンデュラム、リンク全般
ワンチャンエクシーズは登場があるが基本的には出番無し。
現代遊戯王戦になれば解禁。
・幻魔
言わずもがな。
・他現代遊戯王禁止カード達
オーバースペックしかいない為妥当。
・ティアラメンツ、クシャトリラ等現代最強テーマ達
作者が露骨に使わないので敵側以外では出番無し。
バースなどのパーツくらいなら使う可能性あり。
翌朝、アカデミアに登校して授業を受ける遊里。
原作同様、丸藤翔が授業内容を答えられずに皆に笑われている。
勉強してないのが悪いがそれを笑うのがどうかと思うしそれを止めない先生もそれで良いのかと思う。
時間が進み昼休み、購買でドローパン(コロッケ)とコーヒー牛乳を買って来て食べていると早速ブルー生徒が挑んできた。
「さあ、デュエルだ!」
「はいはい、ドローパン食べるからちょっと待ってて・・・。ふぅ、んじゃ始めましょうか?(使うデッキは・・・こっちで良いか)」
「「デュエル!」」
遊里
LP4000
ブルー生徒
LP4000
「先行は俺だ!ドロー!最高の手札だ!やはり俺はエリートだ!まずはガーディアン・エアトスを特殊召喚だ!コイツは墓地にモンスターがいなければ特殊召喚出来る!」
ガーディアン・エアトス
星8・ATK2500
「さらに神獣王バルバロスを生贄無しで召喚!カードを4枚伏せてターンエンドだ!」
神獣王バルバロス
星8・ATK3000→1900
ブルー生徒
手札:0枚
場:バルバロス、エアトス、伏せ4
「(デッキはスキドレバルバロスか)私のターン、ドロー」
「この瞬間リバースカードオープン!スキr「どうせスキルドレインでしょ?」なんで分かった!?だ、だが分かった所で無駄だ!ライフを1000払い発動!これでお互いのモンスターの効果は無効になりバルバロスの攻撃力は3000に戻る!」
枷を失ったバルバロスの雄叫びが響き渡る。
神獣王バルバロス
星8・ATK1900→3000
ブルー生徒
LP4000→3000
「どうだ!お前はモンスター効果を多用すると聞く!コレでモンスター効果は無駄だ!攻撃力3000と2800の2体のモンスター!俺は無敵だぁ!」
「ハァッ・・・手札から永続魔法運命の旅路を発動。さらに魔法カードアラメシアの儀を発動!効果で勇者トークンを特殊召喚する!」
勇者トークン
星4・ATK2000
フィールドに現れるThe勇者然としたトークンモンスター。
まさかのトークンモンスターの出現に周りから笑いが起きる。
「と、トークン!?wwwww」
「そんなモンスターでもない雑魚で戦う気か?wwww」
「・・・運命の旅路の効果発動。モンスターが特殊召喚された時デッキから装備魔法を勇者トークンに装備させる。騎竜ドラコバックを装備させる」
藍色の竜に騎乗する勇者トークン。
「さらに騎竜ドラコバックの効果発動。効果モンスター以外に装備されている時相手フィールドのカードを1枚手札に戻す。スキルドレインを手札に」
「ハッ、今お前はミスを犯した!スキルドレインではなくバルバロスを戻すべきだったな!」
「いや、バルバロス程度なら相手にならない。スキルドレインのが脅威よ。永続魔法光の黄金櫃を発動!更に光の黄金櫃の効果でデッキから「光の黄金櫃」のカード名が記されたカードを手札に加える!未来への沈黙を手札に!」
準備は整った、後は勝つ為に場を整える。
「フィールドに勇者トークンが存在するので外法の戦士を特殊召喚。魔法カード仲間の絆を発動!光の黄金櫃がある時手札、デッキからレベル4以下の「光の黄金櫃」のカード名が記されたモンスターを2体まで特殊召喚する!来い!サイレント・ソードマン・ゼロ!サイレント・マジシャン・ゼロ!」
外法の戦士
星7:ATK2000
サイレント・ソードマン・ゼロ
星4・ATK1000
サイレント・マジシャン・ゼロ
星4・ATK1000
「カードを1枚セットしてバトル!サイレント・マジシャン・ゼロでバルバロスを攻撃!」
「血迷ったか!バルバロスの攻撃力の方が上だ!返り討ちにしてやれ!」
「この瞬間手札から速攻魔法発動!未来への沈黙!デッキから「光の黄金櫃」のカード名が記されたモンスターを手札に加える!その効果でデッキから破壊竜ガンドラGを手札に!」
「それだけじゃバルバロスは倒せない!やれ!バルバロス!」
「まだよ、光の黄金櫃がある状態でこのカードをバトルフェイズ中に発動したので追加効果発動!互いのプレイヤーは手札が6枚になる様にドロー!」
ブルー生徒
手札:1→6
遊里
手札:0→6
「天よりの宝札を内蔵したサーチカードだと!?」
「さらに相手がドローした事でサイレント・マジシャン・ゼロの効果発動!相手がドローしたらドローした枚数だけレベルを上げ、レベルが変動した数500ポイント攻撃力を上げる!5枚ドローしたからレベルを5上げて攻撃力を2500ポイントアップ!」
「何ィ!?」
サイレント・マジシャン・ゼロ
星4→星9:ATK1000→3500
ブルー生徒
LP2500
「バルバロス撃破!バトルフェイズを終了してメインフェイズ2に移行。装備魔法星空蝶を勇者トークンに装備。ターンエンド」
遊里
手札:3枚
場:勇者トークン(星空蝶、ドラコバック装備)、外法の戦士、マジシャンゼロ、ソードマンゼロ、光の黄金櫃、運命の旅路、伏せ1枚
「バルバロスが破壊されてもまだ手はある!俺のターン、ドロー!」
「相手がドローした事によりサイレント・マジシャン・ゼロのレベルが上昇、攻撃力を500ポイント上昇させる。さらに自分、相手のスタンバイフェイズにサイレント・ソードマン・ゼロの効果発動、レベルを1つ上昇させ攻撃力を500ポイントアップさせる」
サイレントマジシャン
星9→星10:ATK3500→ATK4000
サイレント・ソードマン・ゼロ
星4→星5:ATK1000→ATK1500
「こ、攻撃力4000・・・!?だがそれくらいなら!手札の可変機獣ガンナードラゴンと墓地の神獣王バルバロスを除外!」
「この召喚条件は・・・アイツね」
「こい!獣神機王バルバロスUr!更に伏せカードオープン!非常食!伏せ2枚を墓地に送りライフを2000回復!」
ブルー生徒
LP2500→4500
「手札から装備魔法「愚鈍の斧」をバルバロスUrに装備!効果を無効にして攻撃力を1000ポイントアップ!」
獣神機王バルバロスUr
星8:ATK3800→ATK4800
「さらに不屈闘士レイレイを召喚しもう1枚愚鈍の斧を発動してレイレイに装備!これで攻撃力3300だ!」
「それは流石に通さない。この瞬間、サイレントマジシャンの効果発動。自分フィールドに光の黄金櫃がある時相手の魔法カードの発動を無効にしレベルを1つ上昇」
「クソッ!」
「さらにチェーンしてリバースカード発動。速攻魔法「時の沈黙 ーターンサイレンスー 」。私のフィールドのモンスターのレベルを3、上昇させる。サイレントソードマンを選択してレベル3つ上昇。サイレントソードマンの効果で攻撃力1500ポイントアップ」
サイレント・マジシャン・ゼロ
星10→星11:ATK4000→ATK4500
サイレント・ソードマン・ゼロ
星5→星8:ATK1500→ATK3000
「だ、だがまだバルバロスUrの攻撃力の方が上だ!バトル!バルバロスUr!あの鬱陶しい魔法使いを倒せ!」
サイレントマジシャンに迫る機械と一体化した獣の王が迫る。
左腕に装備した斧を振りかぶったその時、遊里が口を開く。
「・・・ああ、そうそう一つ言い忘れてたけど」
「なんだ?命乞いか?」
「私のフィールドの2つの装備魔法には永続で発動している効果があるの」
「それがなんだって言うんだ!」
「星空蝶の効果で貴方のフィールドのモンスター、私のフィールドの勇者トークンの名前が記されたモンスターの数500ポイント攻撃力がダウンしてるけど」
「なんだと!?」
獣神機王バルバロスUr
星8:ATK4800→ATK4300
ガーディアン・エアトス
星8:ATK2500→ATK2000
不屈闘士レイレイ
星4:ATK2300→ATK1800
「返り討ちにしなさい!サイレントマジシャン!「サイレント・バーニング」!」
レベルが上がり麗しい美女となったサイレント・マジシャン・ゼロが閃光を放つ。
その光はバルバロスUrを飲み込み消滅させる。
ブルー生徒
LP5500→LP5300
「くっ!ずるいぞそんなカード使うなんて!カードを1枚伏せてターンエンドだ!」
ブルー生徒
手札:1枚
場:ガーディアン・エアトス、不屈闘士レイレイ、伏せ1枚
「テキストを確認しない方が悪い。私のターン、ドロー。スタンバイフェイズにソードマンのレベルと攻撃力が上昇する」
サイレント・ソードマン・ゼロ
星8→星9:ATK3000→ATK3500
「(クックックッ・・・攻撃してこい。伏せてるカードは聖なるバリアミラーフォース、攻撃した瞬間に終わりだ)」
「このターンで終わらせるわ。トリコロール・ガジェットを召喚、召喚時効果でデッキから隠し砦ストロング・ホールドを手札に」
トリコロール・ガジェット
星4:ATK1300
「行くわよガンドラ。このカードはフィールドに光の黄金櫃がある時特殊召喚出来る!」
遊里のフィールドに展開している光の黄金櫃。
その蓋が開こうとしている。
黄金櫃の封印を解き現れるモンスターの名を遊里は高らかに叫ぶ。
「現れよ!赫焉の閃光を放つ黒金の暴竜!封印を解き放ち、その眼に映る物全てを破壊し尽くせ!破壊竜ガンドラG!」
黒と金色の甲殻に身を包み赫い眼で全てを睨み付ける破壊の暴竜である破壊竜ガンドラの進化した姿、「破壊竜ガンドラG」。
伝説のデュエリスト武藤遊戯の切り札の1枚だ。
破壊竜ガンドラG
星8:ATK0
「は、破壊竜ガンドラ!?」
「ガンドラGの効果発動!ライフを半分払いこのカード以外の全てのフィールドのカードを破壊し、除外する!「デストラクション・ギガレイズ」!」
「なんだとぉ!?」
遊里
LP4000→LP2000
宣言と同時にガンドラの全身から放たれる光線が全てを破壊していく。
まさに破壊の権化。
「そ、そんな・・・俺のカードが・・・」
「この効果にはまだ続きがある。全てを破壊し、除外した後デッキから光の黄金櫃のカード名が記されたレベル7以下のモンスターを特殊召喚しこの効果で除外したカードの数だけレベルを上昇させる!来なさい!サイレント・マジシャン・ゼロ!」
サイレント・マジシャン・ゼロ
星4→星16:ATK1000→ATK7000
「こ、攻撃力7000!?」
「さらに、ガンドラGは除外されているカードの数300ポイント攻撃力を上昇させるわ。除外されているカードは12枚、よって攻撃力は3600となる」
破壊竜ガンドラG
星8:ATK0→ATK3600
「バトル!ガンドラGとサイレントマジシャンでダイレクトアタック!」
「うわぁぁぁぁぁぁぁ!?」
ブルー生徒
LP5300→LP0
「はぁ、疲れた・・・ってあら?」
気づいたら周りには観客が大勢集まっていた。
その中には自分と戦う気なのかデュエルディスクを構えている者もいる。
遊里はため息を吐くと再び構える。
「来なさい、何人だろうと相手してあげる!」
以下ダイジェスト
「破滅竜ガンドラXの効果!フィールドの他のモンスターを破壊して元々の攻撃力が1番高いモンスターの攻撃力分のダメージを与えて自身の攻撃力をそのダメージ分上昇させる!」
「ぐわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」
「勇者トークンでダイレクトアタック!」
「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」
「サイレント・マジシャン・ゼロとサイレント・ソードマン・ゼロでダイレクトアタック!」
「ありがとうございますぅぅぅぅぅぅ!!!」
「破壊竜ガンドラ ーギガレイズー の効果!私の墓地にガンドラが3種類いるためライフ半分をコストにこのカード以外のお互いのフィールド、墓地のカードを全てゲームから除外する!「アルティメット・ギガデストラクション」!」
「何!?俺のフィールドが更地に!?」
「ガンドラギガレイズの攻撃力は除外されているカード1枚につき300!今の枚数は30枚!よって攻撃力は9000!ダイレクトアタック!」
「ひでぶぅ!?」
後にこのデュエルに参加した生徒の一部はこう語る。
「先にやってる奴のデュエル見て情報アドあってもそれを無理矢理ねじ伏せて勝ちにくるから二度とやりたくない」
今日の最強カードは「破壊竜ガンドラG」
12期OCGのパワーを受けて進化した4体目のガンドラ。
進化前から引き継いだ豪快なフィールド一掃能力に加えて後続を呼び出す事で確実に相手を仕留めにかかるまさに切り札となったぞ!
※また誤字やルールミス等ありましたらご報告をお願いします