OCGプレイヤーのアカデミア大暴れ記   作:荒潮提督

8 / 8
季節の変わり目で風邪引きましたが私は元気です。

皆さん、MDのデュエリストカップ走ってますか?
作者はTGに次元障壁貼って完全ロックしたのに粘られて10ターン戦いました。
流石に諦めようよ・・・。
ティアラ?普通にキツイです。
アリアス早くきて(切実)

ところで皆さんは来月の新弾で気になってるテーマはありますか?
作者はデモンスミスとラビュリンス合わせて展開サポートしようとしたら魔轟神ルリーが大高騰して若干諦めかけてます。
一応サブプランでアザスターゴールドを墓地に送ってダークフュージョン持ってくるのは考えてるんですがね・・・。


7話「発進ビークロイド」

「さて、始めましょうか。先攻後攻はどう決める?」

「コイントスで決めましょう。ここにあるわ」

「俺は見学するぜ」

「それじゃ私は表で」

「ぼ、僕が裏っすね」

「それじゃ決めるわよ・・・裏ね」

「僕が先攻ッスか・・・」

「そうね、やるわよ」

「「デュエル!」」

 

 

LP4000

 

 

遊里

LP4000

 

 

「ドロー!ジャイロイドを守備表示で召喚。ターンエンドッス」

 

 

ジャイロイド

星3:DEF1000

 

 

手札:5

場:ジャイロイド

 

 

「私のターン、ドロー。(手札がよくないわね・・・)マシンナーズ・ギアフレームを召喚。効果発動。デッキからギアフレーム以外のマシンナーズを手札に加えるわ」

 

 

マシンナーズ・ギアフレーム

星4:ATK1800

 

 

「あら?そのデッキ・・・」

「入学試験の時のデッキよ、ちょっと改良したけどね。ギアフレームの効果でデッキからマシンナーズ・ソルジャーを手札に。更に永続魔法機甲部隊の最前線を発動、もう1枚、フィールド魔法円盤闘技場セリオンズ・リングを発動。発動時の効果処理としてデッキからセリオンズモンスター、キングレギュラスを手札に。コレでターンエンドよ」

 

 

遊里

手札:5

場:ギアフレーム、最前線、セリオンズ・リング

 

 

 

「なあ、遊里。さっきなんで攻撃しなかったんだ?ギアフレームの方が攻撃力は上だぜ?」

「ジャイロイドには1ターンに1度だけ戦闘破壊されない耐性があるのよ。だからギアフレームで攻撃したところで無駄なのよ」

「へー・・・そんな効果があるのか」

「十代、勉強もデュエルも一緒よ。ちゃんと確認しないと痛い目に遭うわよ」

「確かに・・・」

「さっ、丸藤くんお待たせ。そっちのターンよ」

「は、ハイッス!僕のターン、ドロー!

 

 

 

手札と睨めっこしている翔。

昔は自分もこうだったなぁと思い耽りながら手札を見る遊里。

・キングレギュラス

・十種神鏡陣

・無窮機竜カルノール

・除雪機関車ハッスル・ラッセル

・マシンナーズ・ソルジャー

 

 

 

「(見事に事故ったわねぇ・・・。次のターン、トクサノでカルノール捨ててドローしようかしらね)」

「うーん・・・コレで行くッス!手札から融合を発動!フィールドのジャイロイドと手札のスチームロイドで融合!スチームジャイロイドを融合召喚!」

 

 

スチームジャイロイド

星6:ATK2200

 

 

「(あちゃー・・・スチームロイド出しとけば打点上なのに・・・こりゃ徹底的に扱かないとダメそうね)」

「バトル!スチームジャイロイドでギアフレームを攻撃!」

 

 

スチームジャイロイド

星6:ATK2200

 

 

マシンナーズ・ギアフレーム

星4:ATK1800

 

 

遊里

LP4000→3600

 

 

「いたた」

「よしっ!更にエクスプレスロイドを守備表示で召喚、効果で墓地からジャイロイドとスチームロイドを手札に加える。カードを1枚伏せてターンエンドっす」

 

 

手札:5

場:スチームジャイロイド、エクスプレスロイド、伏せ1

 

 

「よっしゃ!翔が先制攻撃だぜ!」

「やるわね翔」

「えへへ・・・照れるっす」

「1500」

「「「へ?」」」

 

 

突然数字をつぶやく遊里にハテナマークを頭に浮かべる十代達。

 

「1500ポイント、さっきのバトルフェイズで貴方が取れるはずだった私のライフよ」

「え・・・」

「・・・そうなの?」

「ええ、スチームロイドを通常召喚してジャイロイドの表示形式を変更、スチームロイドの効果で攻撃力が2300になりギアフレームを攻撃して500、ジャイロイドでダイレクトアタックすれば1000、合計1500」

「・・・あー!そうだったッスー!?」

「けど、エクスプレスロイドに繋げたのは悪くない。後続を確保するのは決して悪い事では無いわ。攻めるか、守るか選ぶのはデュエリスト次第だからね」

「な、成る程・・・」

「さて、私のターンね。ドロー(引いたのはセリオンズ・イレギュラーか。悪くない)私は手札から無窮機竜カルノールを墓地に送り十種神鏡陣を発動。2枚ドローするわ(今度はフォートレスとバレットライナー。ようやくエンジンがかかってきたわね)」

 

 

引いたカードを見て遊里はプランを立てる。

元々このデッキはレベル10のモンスターやレベル4、5の機械族を複数並べて連続エクシーズ召喚やリンク召喚を行い大型エクシーズモンスターである超弩級砲塔列車グスタフ・マックスやNo.81超弩級砲塔列車スペリオル・ドーラ、超巨大空中戦艦ガンガリディアに無限起動アースシェイカー、極め付けは無限起動要塞メガトンゲイルと超弩級砲塔列車ジャガーノート・リーベで圧殺していくデッキなのだ。

当然エクシーズ召喚もリンク召喚も使えない為、この世界に合わせてパーツを組み替え似たようなコンセプトで戦えるデッキに仕上げている。

ならばと手札から使うカードを選択する。

 

 

 

「まずは手札からキング・レギュラスを墓地に送りマシンナーズ・フォートレスを特殊召喚」

 

 

マシンナーズ・フォートレス

星7:ATK2500

 

 

「いきなり上級モンスター!?」

「更に墓地のキング・レギュラスを選択しセリオンズ・イレギュラーを特殊召喚しキング・レギュラスを装備しキング・レギュラスの効果でイレギュラーの攻撃力を700ポイントアップさせる」

 

 

セリオンズ・イレギュラー

星10:ATK1600→2300

 

「また出てきた!?」

「マシンナーズ・ソルジャーを通常召喚」

 

 

マシンナーズ・ソルジャー

星4:ATK1600

 

 

「(てか今更気づいたけどフロントラインの効果使い忘れてたわね・・・)バトルフェイズに移行するわ。イレギュラーでスチームジャイロイドを攻撃!」

「リバースカードオープン!スーパーチャージ!自分フィールドのモンスターが機械族のロイドだけの時、相手モンスターの攻撃宣言時に発動!2枚ドローする!」

「そういやロイドにはアレがあったか・・・。けどダメージは通るわ」

「うっ!」

 

 

手札:5→7

LP4000→3900

 

 

「フォートレスでエクスプレスロイドを攻撃、更にソルジャーでダイレクトアタック」

「うわぁ!?」

 

 

LP3900→2300

 

 

「ターンエンド」

 

 

遊里

手札:2

場:ソルジャー、イレギュラー、フォートレス、最前線

 

 

 

「ぼ、僕のターン、ドロー!(このカードは・・・!な、なんで・・・!?)ぼ、僕は手札から融合を発動!手札のジャイロイド、スチームロイド、トラックロイド、パトロイド、ジェットロイドを融合!」

「ビークロイド5体融合!?」

「そんなモンスターがいるのか!?」

「・・・まさか!?」

 

 

 

5体の融合素材を必要とするというF.G.Dと同じ召喚条件を持つビークロイド融合モンスター。

明日香と十代は驚き、言葉が出ないが遊里だけは察して冷や汗を流した。

あのカードが来たら負ける。

余りにも重すぎる召喚条件に手に入れた当時から今まで使う事を諦めたあのカード。

漫画版遊戯王GXにおいて翔が召喚した切り札、その名は。

 

 

 

「極限の戦いを求める機械の王!融合召喚!「極戦機王ヴァルバロイド」!!!!」

 

 

 

極戦機王ヴァルバロイド

星12:ATK4000

 

 

「攻撃力4000!?」

「すっげぇ・・・翔こんな切り札持ってたのかよ!」

「ウッソここでくる・・・?」

 

 

はしゃぐ十代を他所に遊里は必死に考える。

極戦機王ヴァルバロイド、史上初の機械族レベル12のモンスターであり一度フィールドに出しさえすればレベル10以上で融合モンスターであるが故に豊富なサポートを受けられる強力なモンスター。

戦闘破壊したモンスター効果を無効にし、相手に追加で1000ダメージを与えるという圧倒的な火力。

それが2回攻撃してくるという悪夢。

マシンナーズ・ソルジャーに攻撃されたらひとたまりもない。

 

 

「(確かヴァルバロイドの無効効果とバーン効果は誘発効果だったはず。キングレギュラスで凌ぐしかない!)」

「バトルッス!ヴァルバロイドでマシンナーズ・ソルジャーを攻撃!」

「ぐぅっ!」

 

 

極戦機王ヴァルバロイド

星12:ATK4000

 

 

マシンナーズ・ソルジャー

星4:ATK1600

 

 

遊里

LP3600→1600

 

 

「っ機甲部隊の最前線の効果!1ターンに1度、機械族が戦闘で破壊されて墓地に送られた時デッキからそのモンスターの攻撃力以下で同じ属性の機械族、スクラップ・リサイクラーを守備表示で特殊召喚!効果でデッキからマシンナーズ・スナイパーを墓地に!」

 

 

スクラップ・リサイクラー

星3:DEF1200

 

 

 

「まだッス!ヴァルバロイドは戦闘でモンスターを破壊した時相手に1000ポイントのダメージを与えるッス!」

「流石にそれは通さない!キングレギュラスの効果を得ているイレギュラーの効果発動!イレギュラーを墓地に送りその効果を無効にする!」

「それだけじゃ止まらないッスよ!ヴァルバロイドは2回攻撃が出来るッス!フォートレスを攻撃!」

「セリオンズ・リングの効果発動!1ターンに1度、モンスターが戦闘破壊される時デッキからアルギロ・システムを墓地に送り破壊を無効にする!」

「けどダメージは受けるッス!」

 

 

遊里

LP1600→100

 

 

「破壊されなかったから追加のダメージは無いわ」

「よ、よし!コレなら勝てる!カードを1枚伏せてターンエンドッス!」

 

 

 

手札:1

場:ヴァルバロイド、伏せ1

 

 

「久しぶりねぇ、ここまでライフ削られたのは。ドロー!リサイクラーの効果発動!1ターンに1度墓地の機械族、地属性、レベル4のモンスターを2枚、ソルジャーとギアフレームをデッキに戻して発動。カードを1枚ドローする」

 

 

引いたカードはマシンナーズ・リザーブレイクとリフォーメーション。

最高のタイミングでリフォーメーションを引きちょっとニヤけそうになる遊里。

他の手札はハッスルラッセルとバレットライナーのみ。

後が無い遊里はヴァルバロイドをどうにかする手段を考える。

とは言ってもいつも通りアイツを出すだけなのだが。

 

 

 

「手札から機甲部隊の再編成を発動!手札のハッスルラッセルを捨ててデッキからマシンナーズモンスターを2枚、アンクラスペアとパゼストレージを手札に加え、アンクラスペアの効果発動!ドロー以外の方法で手札に加わった時特殊召喚するわ」

 

 

 

マシンナーズ・アンクラスペア

星4:ATK1800

 

 

「さらにアンクラスペアの効果、特殊召喚に成功した時デッキからアンクラスペア以外のマシンナーズモンスターを墓地に送る。ルインフォースを墓地に。パゼストレージを召喚して効果発動。墓地からパゼストレージ以外のマシンナーズを守備表示で特殊召喚。スナイパーを守備表示で特殊召喚」

 

 

 

マシンナーズ・パゼストレージ

星4:ATK1600

 

 

マシンナーズ・スナイパー

星4:DEF800

 

 

「パゼストレージの効果発動。このカード以外のマシンナーズモンスター、スナイパーと相手の魔法罠を対象として発動。そのカードを手札に戻すわ」

「し、しまったッス!?」

「コレで安全に攻撃できる。墓地のイレギュラーとハッスルラッセルを除外してマシンナーズ・ルインフォースを墓地から特殊召喚!」

 

 

マシンナーズ・ルインフォース

星10:ATK4600

 

 

「ヴァルバロイドを・・・超えた・・・!?」

「確かこのモンスターはクロノス先生を倒したモンスター!?」

「すっげぇ!攻撃力4600がこんな簡単に出てくるなんて凄すぎるぜ遊里!」

「バトル!ルインフォースでヴァルバロイドを攻撃!」

 

 

マシンナーズ・ルインフォース

星10:ATK4600

 

 

極戦機王ヴァルバロイド

星12:ATK4000

 

 

LP2300→2200

 

 

「ラスト!パゼストレージとアンクラスペアでダイレクトアタック!」

「うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」

 

 

マシンナーズ・パゼストレージ

星4:ATK1600

 

 

マシンナーズ・アンクラスペア

星4:ATK1800

 

 

LP2200→0

 

 

「うぅっ・・・負けたッスぅ・・・」

「自信持ちなさい。貴方は強いわよ。・・・ところで貴方が最後にドローしたカードって?(私の予想が正しければ恐らく・・・)」

「・・・これッス」

「・・・やはりパワーボンドか」

 

 

差し出されたカードを見て予想通りのカードだと遊里は呟く。

パワーボンド、機械族専用の最強の融合魔法であり融合召喚した機械族融合モンスターの攻撃力を倍にするという究極の脳筋カード。

しかし、その代償としてターン終了時にアップした攻撃力分のダメージを自分は受けるデメリット効果がある。

自分も表裏一体サイバー流を使う時よくお世話になるカードである。

翔曰く過去の自分の戒めとしてカイザーから封印されているという。

もしパワーボンドを使われていたら自分は負けていたであろう。

攻撃力8000になったヴァルバロイドの2回攻撃は流石にひとたまりもない。

 

 

 

「・・・なるほどね。けど自信を持ちなさい丸藤翔。貴方は強い、調子に乗ったり油断さえしなければ同学年でも実力は上の方よ」

「でも・・・」

「うーん・・・これは重症ね・・・」

 

 

どうすれば翔のこの性格をなんとか出来るか考える遊里。

アニメだと十代がカイザーとデュエルしてやる気にさせていた事を朧げながら思い出した遊里は一旦十代達の側から離れ色々事情があって連絡先を貰っていたカイザーに電話をかける。

数コールの後に出たカイザーに遊里はこう告げる。

 

 

「もしもし丸藤先輩?今大丈夫ですか?」

『ああ、大丈夫だが・・・どうした?』

「以前から貴方が声をかけてくれていたデュエルの約束、受けようと思います」

『っ!本当か』

「ええ。ただし条件があります」

『君とデュエルが出来るならそれくらい飲もう』

「・・・まだ何も言ってないんですけど」

『君には以前から色々と相談に乗ってもらっている恩がある。そろそろその恩を返させてくれ』

「・・・分かりました。では、その条件を言います。条件は・・・」

 

 

遊里が伝えた条件を聞きカイザーは少し驚くものの了承。

時間と場所を決めて遊里は電話を切り十代達の元に戻る。

どうやらデッキの相談をしていたようでテーブルに翔のデッキが並べられている。

原作通りアイドルカードの雷電娘々が入ってる以外は基本的なビークロイドデッキのようだ。

ただよく見るとアーマーロイドガイデンゴー等の漫画ビークロイドも入っているようである。

ただ漫画だと効果が無い、もしくは不明な為通常モンスターであったカードが効果モンスターになっていたり、効果モンスターだったが現代仕様に効果が変わっているようである。

 

 

 

「なあ、遊里。お前から見てどう思う?」

「丸藤君のデッキの事?」

「ああ、お前なら色んなデッキ使ってるし俺よりこういうの得意そうだろ?」

「私も流石に機械族は専門外だから・・・。貴方ならどう構築する?」

「そうねぇ・・・」

 

 

門限まではまだ時間がある。

デッキ構築の知識も自分の世界基準で話せばどうにかなるだろうと判断した遊里。

 

 

 

「なら、お勉強の時間と行きましょうか」




最近忘れてた今日の最強カード!

今日の最強カードは「極戦機王ヴァルバロイド」!
漫画遊戯王GXに於いて翔がVSヨハンとのデュエルで使用した歴代初のレベル12の機械族モンスター!
原作では5体の指定されたビークロイドを専用魔法で合体させて召喚された攻守4000の翔の切り札!
OCG化に当たり効果モンスターとなり召喚条件も重いが出せれば強力な一枚だ!
連続攻撃と戦闘破壊時のバーン効果で一気に相手のライフを消し飛ばせ!


※デュエルミス、誤字等ありましたら報告お願いします。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※目安 0:10の真逆 5:普通 10:(このサイトで)これ以上素晴らしい作品とは出会えない。
※評価値0,10についてはそれぞれ11個以上は投票できません。
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。